選ばれし者の力と蝕の守護者の滅亡
蝕の守護者は絶対虚空の剣を掲げ、あらゆる光と魔法を吸い込む黒い渦巻きを生み出した。
木々は曲がり、
兵士たちはその圧力に引き寄せられた。
香織とマルガリータの結界さえも崩れ始めた。
アストラ・ノクスは叫んだ。
「ハルト!
今の力では倒せない!
あの怪物は蝕の神の執行者だ!」
しかし、ハルトはひるまなかった。
「私はもっと恐ろしい敵を倒してきた。」
守護者は地殻変動のような声で咆哮した。
「だめだ。
運命は既に封印されている。
貴様は…死ぬ。」
剣が振り下ろされた…
そして、その時、それは起こった。
黄金の光でできた巨大な手が空から降り立ち、ハルトと攻撃を遮った。
衝撃で爆発が起こり、エルフの森全体を照らし出した。
セリンドラは震えながら膝から崩れ落ちた。
「この力は…
神聖なるものだ!!」
しかし、これは日食やこの世界の六神から来たものではない…」
アストラは信じられないという表情で目を見開いた。
「そんなはずはない。」
異国の神…
ハルトを選んだ神よ!
香織、マルガリータ、ミラージュ、そしてフロストレインは感嘆しながら見守った。
「ハルト…」香織は囁いた。「あなたは本当は何者なの?」
光の手がハルトの背中に触れた。
熱流が彼の体を駆け巡った。
彼の血管が輝き、
彼の周りの空気が震えた。
彼の胸に金色のシンボルが現れた。
守護者は初めて後ずさりした。
「な、なんだこれは…?
この力はこの世に存在するべきではない!」
ハルトは目を開けた。
彼の瞳孔は二つの小さな太陽になっていた。
「そうだな?
僕もここには存在すべきではない。」だからこそ…
私がお前の終わりだ!
ガーディアンは壊滅的な攻撃を繰り出した。
巨大な影が竜のように現れた。
ハルトは姿を消した。
瞬きもせず、彼は巨像の背後に再び現れた。
「昇る太陽の第一の技…ドーンストライク。」
彼の拳は、まるで蒸気のようにガーディアンの胴体を貫いた。
怪物は悲鳴を上げた。
しかし、再生した。
アストラは叫んだ。
「蝕の核を目指せ!」胸に!
ハルトは絶対的な自信に満ちた笑みを浮かべた。
「分かっていたよ。」
守護者は全力を結集した。
隕石ほどの大きさの闇の球体が、彼の頭上に形成された。
「最後の捧げ物…世界消滅!!」
ハルトの妻たちは赤ん坊たちを守りながら後退した。
木々は震えた。
川は分断された。
空は黒く染まった。
陽光に包まれたハルトは、恐れることなく前進した。
「昇る太陽の第二の技…」
彼の体は数メートルも上昇し、超新星のように輝いた。
「正午の天剣。」
純粋な太陽の炎でできた黄金の剣が、彼の手に現れた。
セリンドラは膝をついた。
「こ、あれは…真の神器…だが、この世のものではない!」
守護者は闇の剣を放った。隕石。
ハルトはそれに向かって飛びかかった。
一瞬、完全な静寂が世界を包んだ。
そして――
闇が切り裂かれた。
日食の核が露わになった。
ハルトはためらうことなく、その中を踏み越えた。
守護者は大陸を揺るがすほどの叫び声を上げた。
「お前は…誰だ…?」
ハルトは囁いた。
「私はハルトだ。
家族とこの世界を守る者…たとえ神々と戦わなければならないとしても。」
守護者は黒い光となって爆発し、忽然と消え去った。
妻たちはハルトに駆け寄った。
オーレリアが真っ先に彼を抱きしめた。
「ハルト…君を失うかと思ったよ…」
彼は微笑んだ。
「絶対に君を一人にはしない。」
ミラージュ、フロストレイン、カオリ、そしてマルガリータも近づいた。
デイヴィッドとネフェルラは感銘を受けた。
アストラ・ノクスは空を見上げた。
「知られざる神が介入した。世界の均衡が崩れ去ったのだ。」
セリンドラは震えながら近づいた。
「ハルト…あなたの印は…あなたが『太陽に選ばれし者』であることを示しています。私たちが恐れていた予言は…始まったばかりです。」
ハルトは秘境への門を見た。
「それなら、そこへ行こう。
そして、これを終わらせよう。」




