戦が笑い、心もまた笑う
帝国の大砲が空を睨むその頃——
《暁》の拠点では、
“戦”ではなく、“言葉(と嫉妬)”が飛び交っていた。
──
リハンドラ植民都市から、最初の叫びが上がった。
群衆:
「金の太陽が我らを守る!」
「鞭も、冠も、もういらない!」
植民地軍は圧倒された。
帝国の駐屯地は労働者と農民に奪われ、
神殿の壁には——
炎の後光を背負ったハルトの壁画が現れた。
密偵:
「ハルト様。
リハンドラが目を覚ましました。
アルビオルの支配は…崩れつつあります。」
ハルトは地図を見つめ、目を細める。
ハルト:
「ならば——“急所”を突く時だ。」
──
ハルトは全員の盟友を戦略室に呼び寄せる。
地図の上に赤い印を五つ、慎重に置いた。
・補給基地
・魔導通信の中央局
・貴族の避難所
・空中監視塔
・封印された帝国文書庫
ハルト:
「これらの拠点を、同時に攻撃する。
必要なのは…迅速で、正確で、頭が切れて、そして——」
周囲を見る。
そして気づく。
——これは間違いだった。
彼の視線の先には、全員が競争心むき出しの眼差しで彼を見つめていた。
カオリ:
「当然、私でしょ。
ハルトの考えを一番理解してるのは、私だから。」
モモチ(天井から):
「でも潜入といえば私でしょ?
ハルトは騒がしさじゃなく、結果を求めてるんじゃない?」
マグノリア:
「結果なら——思い出して?
私、髪一つ乱さず飛行艇を二機落としたわよ?」
エリス(紅茶を飲みながら):
「戦術と優雅さの両方を備えた者を、
指揮官が選ばれるのではなくて?」
エイルリス(氷のような視線で):
「冷気は常に最も効率的。私は語らず、行動する。」
アルテア(静かに):
「私が行くのも一つの手です。
敵の“心”を…私は知っている。」
フロスト(控えめに微笑みながら):
「ハルトが頼んでくれるなら…
その傲慢さすら凍らせてあげる。」
デイビッド(ギターを爪弾きながら):
「…なんか、この場に僕いらなくない?」
ハルトは一同を見渡す。
ため息混じりに——しかし、微笑んだ。
ハルト:
「……なら、くじ引きで決めるか。」
全員:
「はあっ!?!?」
ハルト(笑いながら):
「冗談だよ。でも、
任務はちゃんと分ける。
それぞれの得意分野に合わせてな。」
──
笑い声と不満の声が交差する作戦室。
だがその中には、確かな絆と決意——
そして、心地よい“戦友の熱”があった。
それぞれが自分の任務の準備を進める中——
カオリが、そっとハルトの腕をつかんだ。
カオリ(鋭い笑みを浮かべながら):
「でもまだ決めてないよね?
——今夜、誰があなたの隣で眠るかって。」
ハルト(息を呑み、前だけを見つめながら):
「……帝国に侵攻するより難しいかもしれない。」
そして、皆が笑った。
──
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