三つの戦線に吹き荒れる嵐
空が轟き、
大地が震え、
そして――空中では、戦略の“主”が変わろうとしていた。
なぜなら、「暁」が動く時、
すべての勢力が“対応”を迫られるからだ。
南の赤き平原。
カオリは剣を高く掲げ、正面からの突撃を率いていた。
魔法銃を腰に、軍服は風に翻り、その背には覚悟が宿っている。
彼女の隣では、モモチが音もなく影を駆けていた。
刃は音を立てず、気配は一片も漏らさない。
「暁の槍先――退くなッ!」
カオリが叫ぶ。
モモチはその言葉に応えるように、
背後から迫る敵を一瞬で仕留めた。
しかし問題は数だった。
アルビオール軍の規模が、こちらを圧倒していた。
カオリはエネルギー槍に囲まれ、動きを封じられる。
その瞬間、モモチは敵の動きからパターンを読み取り、
霊煙の煙幕を展開。敵司令官ふたりを確保する。
カオリ(息を切らしながら):「モモチ……道はある?」
モモチ(囁くように):「ある。あと3秒――」
“3”、
“2”、
“1”――
時が満ち、魔力の閃光が敵陣を裂いた。
前線、突破。
その頃、ハルトは移動式の作戦室で
黄金のホログラムを通じて呼び出される。
現れたのは――セレスティーヌ。
氷のような笑みを浮かべながら、彼を見下ろす。
「“時間を稼いだ”つもりだったのね。
“再建できる”とでも。
私は……あなたの“止まる瞬間”すら計算済みよ」
罠が発動する。
戦場で失った仲間たちの幻影、
犯した戦術ミス、
負傷した兵の声――
過去の全てが幻影となってハルトを包み込む。
黄金の剣が震え、魔力が揺らぐ。
空間がねじれ、精神が侵される。
ハルト(強く言い放つ):
「……幻影で、俺の心は折れない」
だがセレスティーヌの魔法は、“記憶”を通して心を撃つ。
鏡が現れ、最悪の瞬間だけを映し出す。
精神防壁が崩れかける中――
ハルトは目を閉じ、深く息を吸い込む。
「ならば、俺が……見せる番だ」
声と共に、光の魔法を解放。
純光が空間を浄化し、幻影を破る。
目の前には、己の過去が映る鏡。
そしてハルトは言う。
「これは、忘れない。
でも、負ける理由にはしない。
――力に変える」
上空。
アウレリアが金属の翼を広げ、大気を裂く。
アルビオールの竜騎士部隊が空を埋め尽くす。
最初に敵とぶつかるのは、風そのものだった。
アウレリア(咆哮しながら):
「帝国の子らよ――
この空は、もう“お前たちのもの”じゃない!」
翼一閃。火の旋風が発生し、竜の編隊が四散する。
騎士たちが空中で落ち、編成が乱れる。
だが敵には、切り札がいた。
氷の槍を携えた“竜人の女指揮官”が前線に出現。
敵将(静かに):
「その炎――焼き尽くす前に、凍らせてあげる」
戦闘、激突。
翼と槍、火と霜――絶え間ないぶつかり合い。
アウレリアは氷槍を回避し、
螺旋状の炎を放ち、編隊を二つに引き裂く。
そして、山頂へ飛び上がる。
頂きの火口で力を解放――
「――火の裁きよ、落ちろ!」
マグマが空に向けて噴き上がり、
敵の空中部隊に灼熱の鉄槌を下す。
空が、燃えた。
そして、戦場が動き出した。
三つの戦線が、前進していた。
カオリとモモチは南方を突破。
ハルトは罠を超え、さらなる強さを得て立ち上がる。
アウレリアは空を掌握――だが、その空の向こうに見えたのは、「終わり」ではなく、「始まり」だった。
その頃――
アルビオールの司令本部にて、セレスティーヌは沈黙の中、戦況を見つめていた。
「……面白いわね。
ならば――火と氷で遊びましょう」
そして、“暁”は咆哮した。
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・南の突破劇(カオリ&モモチ)
・北の精神戦
・空の死闘
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