オーレリア島攻防
ほぼ説明回。
オーレリア島を巡る状況は、どちらにも予断を許さない。
三ヶ国連合が確保した、ザブングル基地はガミチス帝国拠点の３ヶ所から離れており、空襲するには距離がありすぎた。ガミチス空軍機の航続距離では一部機種しか攻撃過荷で往復できない。
三ヶ国連合側も、オーレリア飛行場空襲に出れば３カ所が協調して迎撃してくるので成果がそれ程上がらない。
位置的に遠い支援基地のオーレリア北基地を叩こうという構想が出るのは当然だった。
そしてその当然の行動に、実行部隊の日本海軍はと言うと。
無茶言うな。味方航空支援無しで、敵のただ中に突っ込めと。敵はオーレリア飛行場とルミナス飛行場を使えば往復できる。３カ所の飛行場を相手にするようなものだ。さらに敵艦隊がそこに加われば。
そこで、ザブングル基地の総力を挙げて、敵飛行場の能力低下を目指すこととなった。
と言っても、ジェット機の戦闘行動半径からオーレリア飛行場しか攻撃できない。プロペラ機なら全部範囲内だが、ジェットの脅威の前にプロペラ機で空襲しろとも言えない。
じゃあオーレリア基地をやった方が良いよね。と成るのは、有る意味当然の流れだった。
なんとかやるしか無いでしょう。（敵艦隊殲滅の機会来た。やってやる。航空支援よろしく）
斯くして、オーレリア基地襲撃計画が始動した。最終案は
陽動部隊がオーレリア北基地襲撃をすると見せかけて戦力の誘因を図り、その間に主攻部隊がオーレリア基地襲撃を行う予定となった。勿論、陽動だけでは無く機会があれば襲撃することになっている。
陽動部隊には、ディッツ帝国海軍とファイオール公国海軍も参加している。
成功する確率は高いと見積もられている。
三ヶ国連合の投入する兵力は
陸上航空戦力
ザブングル飛行場から航空機３５０機～４００機
ジェット機は戦闘機２００機、爆撃機１００機程度
海上戦力
主攻部隊
日本海軍 第一機動艦隊、第二機動艦隊、第一艦隊、第二艦隊
陽動部隊
日本海軍 第三機動艦隊
ディッツ帝国海軍 第二機動艦隊
ファイオール公国海軍 第二航空艦隊
日本海軍は改海龍級空母４隻、龍鳳 瑞鳳 翔鳳 鳴鳳の実戦配備と妙風級駆逐艦の増産により編成がかわった。松級駆逐艦が外され、代わりに妙風級駆逐艦が配備された。第三機動艦隊の第九直衛隊も妙風級となった。改海龍級の自衛能力は高く直衛は妙風級で十分と思われたからだ。第七航空戦隊、第八航空戦隊、第七直衛隊、第八直衛隊は第一、第二艦隊に配備された。ジェット機だけでは周辺哨戒能力に不安が出たためである。
主隊 旗艦 大和
第一艦隊 旗艦 大和
第一戦隊 大和 武蔵 甲斐
第二戦隊 磐城 淡路 三河 岩代
第一航空戦隊 海龍 海鳳 天鳳 仙鳳
第一直衛隊 清月 大月 葉月 山月
第八航空戦隊 蛟竜 瑞龍 青龍
第八直衛隊 若月 新月 涼月
第八戦隊 恵那 雲取 穂高 丹沢
第十戦隊 最上 三隈 鈴谷 熊野
第十二戦隊 夕張 石狩
第一水雷戦隊 大淀
第一駆逐隊 夕雲 巻雲 風雲 絹雲
第二駆逐隊 長波 巻波 高波 大波
第二水雷戦隊 仁淀
第三駆逐隊 清波 玉波 涼波 藤波
第四駆逐隊 磯波 浦波 敷波 綾波
第三水雷戦隊 四万十
第五駆逐隊 朝霜 早霜 秋霜
第六駆逐隊 神風 朝風 春風
第二艦隊 旗艦 近江
第三戦隊 近江 美濃 紀伊 阿波
第四航空戦隊 雲鷹 大鷹
第四直衛隊 水無月 文月 長月 菊月
第七航空戦隊 白龍 黒龍 赤龍
第七直衛隊 影月 満月 捕月
第四戦隊 神威 有珠
第七戦隊 利根 筑摩
第九戦隊 伊吹 生駒 栗駒 浅間
第十五戦隊 日野 由良 加古 青葉
第十水雷戦隊 吉野
第七駆逐隊 疾風 浜風 沖風
第八駆逐隊 磯波 早波 沖波
第十一水雷戦隊 五十鈴
第九駆逐隊 陽炎 不知火 黒潮 親潮
第十駆逐隊 早潮 夏潮 初風 雪風
第十二水雷戦隊 川内
第十一駆逐隊 天津風 時津風 浦風 磯風
第十二駆逐隊 谷風 野分 嵐 萩風
第一機動艦隊 旗艦 仙鶴
第五戦隊一小隊 越百 八海
第二航空戦隊 仙鶴 慧鶴 夕鶴 真鶴
第二直衛隊 睦月 如月 弥生 卯月
第三航空戦隊一分隊 瑞鶴 翔鶴
第三直衛隊一分隊 秋月 冬月
第十一戦隊一小隊 阿賀野 能代
第四水雷戦隊 阿部
第十四駆逐隊 国見 区界 笛吹 松阪
第十五駆逐隊 赤坂 夏越 大越 丸森
第五水雷戦隊 矢作
第四十五駆逐隊 香風 光風 信風 美風
第四十駆逐隊 妙風 清風 村風 里風
第二機動艦隊 旗艦 白鶴
第五戦隊二小隊 剱 久能
第五航空戦隊 白鶴 夜鶴 鍋鶴 皓鶴
第五直衛隊 三日月 望月 夕月 皐月
第三航空戦隊二分隊 黒鶴 凍鶴
第三直衛隊二分隊 春月 夏月
第六水雷戦隊 瀬田
第十六駆逐隊 田代 大柴 大森 宇津
第十七駆逐隊 大日 栗子 笹谷 板谷
第七水雷戦隊 酒匂
第四十六駆逐隊 風月 風光 風靡 風紋
第四十一駆逐隊 山霧 海霧 谷霧 川霧
陽動部隊 旗艦 龍鳳
第三機動艦隊 旗艦 龍鳳
第六戦隊 道後 石鎚 飯野
第九航空戦隊 龍鳳 瑞鳳 翔鳳 鳴鳳
第九直衛隊 秋風 上風 大風 海風
第六航空戦隊 雲龍 飛龍 蒼龍 天龍
第六直衛隊 照月 霜月 初月 宵月
第八水雷戦隊 野洲
第十八駆逐隊 大谷 鞍掛 葛葉 三国
第十九駆逐隊 薬師 岩谷 笹子
第九水雷戦隊 沙流
第四十三駆逐隊 清風 新風 微風 恒風
第四十四駆逐隊 東風 西風 南風 北風
ディッツ海軍第二機動艦隊
戦艦 エーギル エルディル グレイブ グンロズ
空母 フリーン ロブン フノス ゲルセミ
巡洋艦 グラム フロッティ レヴィル ミストルティン
駆逐艦 ＲＢ１ ＲＢ２ ＲＢ３ ＲＢ４ ＲＢ５ ＲＢ６
ＲＢ７ ＲＢ８ ＲＢ９ ＲＢ１０ ＲＢ１１ ＲＢ１２
ファイオール公国海軍第二航空艦隊
戦艦 ダンガーソン グライムズ
空母 ニケ アテナ ソシエール
巡洋艦 ヘクトール ヘレネー ヘレノス アンドロマケー
ポートカイタック ギルフォリア ヨラスサイド
駆逐艦 ティターノ ティタニア ティムール ティラニクス
デュオニック デュオニクス デュオニソス デュオストス
ディッツ帝国海軍
戦艦は４隻。エーギル級。日本との接触後に設計された新思考戦艦。
排水量 ４万５０００トン
機関出力 １６万馬力
最大速力 ５５ｋｍ／ｈ
航続距離 １万５０００ｋｍ
主砲 ４２センチ砲連装４基８門
対空砲 １２センチ連装対空砲８基１６門
機関砲 ＡＧ３８四連装１２基
ＡＧ２０連装２４基
ＡＧ２０単装２０基
ＡＧ１４４単装２０基
他兵装 対空ロケット弾発射機
空母も４隻。フノス級。日本の瑞鳳級から始まった、ディッツ帝国海軍空母の進化点。エーギル級の図面を流用している。
排水量 ４万５０００トン
機関出力 １８万馬力
最大速力 ６０ｋｍ／ｈ
航続距離 １万８０００ｋｍ
搭載機数 １４０機
対空砲 １２センチ連装対空砲８基１６門
機関砲 ＡＧ３８四連装１２基
ＡＧ２０連装１０基
ＡＧ２０単装３０基
他兵装 対空ロケット弾発射機
ジェット機の運用は出来ない。
巡洋艦も日本との接触後に建造された新思考艦。
排水量 １万６０００トン
機関出力 １６万馬力
最大速力 ６３ｋｍ／ｈ
航続距離 １万５０００ｋｍ
主砲 ２２センチ砲連装４基８門
対空砲 １２センチ連装対空砲８基１６門
機関砲 ＡＧ３８四連装６基
ＡＧ２０連装８基
ＡＧ２０単装１６基
他兵装 対空ロケット弾発射機
駆逐艦も日本との接触後に建造された新思考艦の３代目であるＲＢ型。
排水量 ２８００トン
機関出力 ８万馬力
最大速力 ６８ｋｍ／ｈ
航続距離 １万１０００ｋｍ
主砲 １２センチ連装対空砲４基８門
機関砲 ＡＧ３８四連装２基
ＡＧ３８連装４基
ＡＧ２０連装４基
ＡＧ２０連装１２基
水雷兵装 ５３センチ魚雷発射管５連装１基
対潜ロケット弾発射機
他兵装 対空ロケット弾発射機
ファイオール公国海軍
ダンガーソン級戦艦
２隻の戦艦は、転移前に建造開始され工事量６０％で転移により中止されていた艦。ガミチスとの接触で工事が再開された。同型艦２隻。
排水量 ５万３０００トン
機関出力 １８万馬力
最大速力 ５６ｋｍ／ｈ
航続距離 １万６０００ｋｍ
主砲 ４３センチ砲３連装３基９門
対空砲 １２センチ連装対空砲８基１６門
機関砲 ４０ミリＤＭＥ機関砲８連装４基
２０ミリエスパス機関砲連装１０基
２０ミリエスパス機関砲単装１６基
ニケ級空母
ニケ級空母もダンガーソン級と同じで転移前に構想があった。建造開始は転移後。ダンガーソン級の船体設計を流用している。同型艦２隻。
排水量 ５万トン
機関出力 １８万馬力
最大速力 ５８ｋｍ／ｈ
航続距離 １万６０００ｋｍ
対空砲 １２センチ連装対空砲８基１６門
機関砲 ４０ミリＤＭＥ機関砲８連装８基
２０ミリエスパス機関砲４連装８基
２０ミリエスパス機関砲単装３６基
搭載機数 ６０機 ジェット機
ソシエール
アスラーム級空母の１隻。同型艦４隻。１隻は東インド沖海戦で喪失。
排水量 ２万３０００トン
機関出力 １３万馬力
最大速力 ６２ｋｍ／ｈ
航続距離 １万２０００ｋｍ
対空砲 １２センチ連装対空砲６基１２門
機関砲 ４０ミリＤＭＥ機関砲８連装４基
２０ミリエスパス機関砲連装４基
２０ミリエスパス機関砲単装２０基
搭載機数 ７０機 プロペラ機のみ ジェット不可
ヘレノス級巡洋艦 ヘクトール ヘレネー ヘレノス アンドロマケー
転移前に計画されて建造も始まっていた。転移で中断していたが、ガミチスとの接触で工事再開。大型巡洋艦。同型艦６隻。今回は４隻が参加。メムノーンとパリスの２隻は竣工して時間が無く慣熟未了につき不参加。
排水量 ２万２０００トン
機関出力 １８万馬力
最大速力 ６４ｋｍ／ｈ
航続距離 １万４０００ｋｍ
主砲 ２４センチ砲３連装３基９門
対空砲 １２センチ連装対空砲８基１６門
機関砲 ４０ミリＤＭＥ機関砲８連装４基
２０ミリエスパス機関砲４連装８基
２０ミリエスパス機関砲連装８基
２０ミリエスパス機関砲単装１６基
ポートカイタック ギルフォリア ヨラスサイド
ポートカイタック級巡洋艦。主力巡洋艦で８隻建造された。東インド沖海戦で１隻喪失。
排水量 １万４０００トン
機関出力 １３万馬力
最大速力 ６０ｋｍ／ｈ
航続距離 １万４０００ｋｍ
主砲 １８センチ連装砲塔５基１０門
対空砲 １２センチ連装対空砲４基８門
機関砲 ４０ミリＤＭＥ機関砲８連装４基
２０ミリエスパス機関砲連装６基
２０ミリエスパス機関砲単装１６基
ティタニア級駆逐艦
ファイオール公国海軍主力駆逐艦。
排水量 ２３００トン
機関出力 ６万馬力
最大速力 ６３ｋｍ／ｈ
航続距離 ９０００ｋｍ
主砲 １２センチ連装対空砲３基６門
機関砲 ２０ミリエスパス機関砲連装６基
２０ミリエスパス機関砲単装１６基
水雷兵装 ５５センチ魚雷発射管３連装２基 予備魚雷無し
対潜爆雷
対潜ロケット弾
＊４０ミリＤＭＥ機関砲
ＤＭＥ（デューク・メタル・エンジニアリング社）で開発された、対空機関砲。
発射速度毎分１２０発。初速８８０メートル/秒の高性能大口径機関砲。
カタログ値であり、実使用時は毎分１２０発は無理で８０発程度まで落ちる。
８連装は反動がとんでもなく、対空砲並みの頑丈なマウントを必要とする。
故障も多く、一説によると８連装は１門や２門動かなくても有効な対空射撃が出来るように多くしたという説もある。
故障はたいていの場合整備されていない場合で、整備が良好ならそんなに故障はしない。と言われる。
連装４連装８連装の給弾は金属チェーンによる給弾で、大がかりな上に複雑である。単装の場合は１６発入り箱形弾倉を給弾員二名で交換する。
２０ミリエスパス機関砲は、エスパス社によって開発された航空機関砲で地上用艦上用としても使用されている。エスパス社はファイオール公国の友好国に在る会社で、ライセンス生産している。
発射速度毎分５００発、砲口初速８３０メートル。給弾は弾倉式。日本のほぼ同じ作動原理の九九式二号銃がベルト給弾と聞き、ベルト給弾化を開発中。
次回更新 ４月１０日 ０５：００ 予定
ガミチスの戦力…頑張るか。
