合流
最後尾の文章で武蔵の時系列がおかしかったので修正。
移住者護衛艦隊は、護衛部隊と教育部隊を残した艦艇を連合艦隊に合流させた。
その規模は1個艦隊という大規模な物だった。開戦以来消耗している連合艦隊では対抗できないと思える程の艦隊だ。
戦艦
近江級
近江 美濃 紀伊 阿波
空母
雲鷹級
雲鷹 大鷹
雲龍級
雲龍 飛龍 蒼龍 天龍 蛟竜 瑞龍
利尻級
利尻 礼文 天売 八重山 与那国
巡洋艦
神威級
神威 有珠
阿賀野級
阿部 瀬田 野洲 矢部 沙流 小瀬
駆逐艦
夕雲級
国見 区界 笛吹 松阪 赤坂 夏越 大越 丸森 田代 大柴 大森 宇津 大日 栗子 笹谷 板谷 大谷 鞍掛 葛葉 三国 薬師 岩谷 笹子
松級
梛 椰 楮 檀
戦艦は近江級が4隻。空母は雲鷹級が2隻。雲龍級が6隻。利尻級が5隻。
巡洋艦は神威級が2隻。阿賀野級が6隻。
駆逐艦は夕雲級が23隻。松級が4隻。
移住者護衛艦隊に残ったのは、利尻級4隻、阿賀野級2隻、夕雲級6隻、松級4隻。護衛艦は派遣されていない。
戦隊を組むのに隻数が半端なのは、まだ整備中だったたからだ。
近江級戦艦は、転移前に企画されていたA-140をベースに、ランエールの渾沌獣という脅威に対応して拡大強化された戦艦だった。
近江級
基準排水量 7万8千トン
主砲 46センチ砲3連装 3基
高角砲 一式12.7センチ連装高角砲 16基
機銃 一式33ミリ4連装機銃 8基
一式33ミリ連装機銃 12基
20ミリ機銃 24基
対渾沌獣 24連装対潜噴進弾 2基
機関出力 19万馬力
最大速力 29.5ノット
航続距離 1万2千海里/18ノット
搭載機 水上機 3機
15メートル測距儀は前後艦橋と主砲ごとに、電子兵装はてんこ盛りである。
神威級巡洋艦
基準排水量 3万4千トン
主砲 30センチ砲3連装 3基
高角砲 一式12.7センチ連装高角砲 8基
機銃 一式33ミリ4連装機銃 8基
一式33ミリ連装機銃 4基
20ミリ機銃 12基
対渾沌獣 24連装対潜噴進弾 2基
機関出力 19万馬力
最大速力 33ノット
航続距離 1万海里/18ノット
搭載機 水上機3機
計画どころか試案程度で終わった超甲巡が現実となった。
甲巡と言いながらも、船体構造は巡洋艦では無く戦艦準拠である。
2万5千トン程度の船から、渾沌獣対策で大きくなった。
雲鷹級空母
基準排水量 7万5千トン
高角砲 一式12.7センチ連装高角砲 8基
機銃 一式33ミリ4連装機銃 12基
20ミリ機銃 20基
対渾沌獣 24連装対潜噴進弾 2基
機関出力 19万馬力
最大速力 30ノット
航続距離 12000海里/18ノット
搭載機 110機+補用8機
カタパルト 3基
エレベーター 舷側 2基
飛行甲板上 1基
近江級戦艦の図面を利用して空母にした。
最初から空母として各部配置を考えられているため、機関などの配置に無理が無い。
噴進機の採用を考えて、飛行甲板は全面装甲としてある。
近江級戦艦、神威級巡洋艦、雲鷹級空母の機関は量産性・整備性を考えて同じである。
神威級巡洋艦の装甲と雲鷹級空母の装甲飛行甲板は、ボラールの魔石を使った強化装甲板を使用している。近江級戦艦の装甲は、無難に従来の装甲板技術を使っている。雲鷹級空母の舷側装甲は従来技術で、近江級戦艦よりも薄い。
利尻級空母
基準排水量 1万3千トン
高角砲 八九式12.7センチ高角砲改二 単装4基
機銃 一式33ミリ4連装機銃 8基
20ミリ機銃 8基
対渾沌獣 24連装対潜噴進弾 2基
機関出力 6万馬力
最大速力 30ノット
航続距離 8000海里/18ノット
搭載機 28機+補用4機
カタパルト 1基
エレベーター 飛行甲板上 2基
利尻級空母は、移住者護衛艦隊独自企画の改瑞鳳級と言える空母。瑞鳳級の構造を簡素化。装甲も薄くなっており、安く多くを目指している。艦橋は小型化して操艦程度しか考えられていない。煙突は可倒式だが、軽量化のため耐久性は考えていないペラペラの鉄板で、穴が空いたら交換する発想。斜行甲板は無しとして、飛行甲板幅を少し拡げている。
搭載機は零戦と彗星と天山を想定しており、それ以上の機体を運用することは考えられていない。零戦は移住者護衛艦隊向けとして、三菱では無く委託先で細々と生産されている。
最前線の後方や、正規空母が必要ない任務で活動することを主目的としている。
移住者護衛艦隊では護衛空母扱いだが、連合艦隊なら正規空母に準じた扱いにされそうなのが不安である。
護衛空母は、ディッツ帝国が瑞鳳級を研究した小型空母を量産するというので任せる。
ディッツ帝国は3万トン級空母の建造も始めたようだ。
残りの巡洋艦は全て阿賀野級軽巡だが、移住者護衛艦隊仕様として酸素魚雷が61センチから53センチに変更されている。
峠の名の付いた夕雲級駆逐艦も、中期型以降は移住者護衛艦隊仕様として酸素魚雷が61センチから53センチに変更されている。それ以前に建造された艦もドック入りの際に改修されているので、移住者護衛艦隊では61センチ酸素魚雷の取り扱いは無い。
移住者護衛艦隊で数の主力になる護衛艦はと言うと
基準排水量 950トン
主砲 八九式12.7センチ高角砲改二 単装2基
機銃 1式33ミリ4連装機銃 2基
20ミリ機銃 4基
対渾沌獣 24連装対潜噴進弾 2基
爆雷投下軌条 1基
機関出力 1万2千馬力
最大速力 24ノット
航続距離 5000海里/18ノット
高角砲や4連装機銃がシステムで重いのでこれでギリギリくらい。
魚雷兵装は無い。
安定性重視で艦幅が広めにされているので速力は出ない。
設計主眼は「早い(建造期間)」「安い(建造費用)」「楽(運用)」だった。
外観は単純な線と面が多く、流麗では無い。
必要にして十分という声も多く、高い実用性と相まって軍内の評価は高い。
この艦船の集団が連合艦隊に合流したのは、日本艦隊がファイオール公国海軍と共にガミチス海軍と戦った後で、武蔵の損傷が予想以上に酷く航行中に損傷部分が拡大。ファイオール公国でドック入りすることになって戦力が低下していた時だった。同じ海戦で瑞鶴など数隻もドック入りが必要な程損傷しており、大和と常磐級戦艦4隻の5隻となった連合艦隊には有り難い合流だ。
武蔵の帰還は、ファイオール公国のドックで損害調査と応急修理に3ヶ月。帰りに2ヶ月の5ヶ月かかり、帰ってきたら帰ってきたで大工事になった。戦線復帰には1年以上掛かることが予想される。その間は戦場に出られない。この艦船の集団は本当に力強い。
次回更新 2月15日 05:00 予定
現在、艦艇の名前に苦戦中。命名基準がしっかりしている日本だけならともかく、他の3国分はね。つい使い回して、あとから修正ということも良く有ります。それらしい雰囲気のカタカナを並べるのも結構大変。




