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魔王vs勇者 前哨

皆様、今年もよろしくお願いいたします。

 ラプレオス公国内で魔王対抗勢力と接触した。魔王戦で共闘することは了解された。

 交渉中に得られた情報は、


1. ラプレオス公国内で魔王勢力が押さえているのは、全体の3割。

   首都周辺とラプレ川中流域のみ。

   戦力は半数が抑えられているが、多くは非協力的な態度で従っている。

   純粋に戦力としてみることが出来るのは、公国戦力の2割に満たない。


2. ラプレオス公国内で勇者を立てて対抗している。

   魔王二四将のうち4名は討ち取った。

   ギルガメス王国連邦で討ち取った5名と合わせると、残り15名。


3. 資金的には余裕が有るものの、

   ポーションなどの有用物資が逼迫しており継戦能力に不安がある。

   これは、有力ダンジョンを魔王に押さえられているため、

   産出する物資が得られないため。

   中小のダンジョンで得られる物資では、質量とも心許ない。


 そして、物資の融通ゆうずうを求められた。



 ギルガメス王国連邦対魔王戦最高責任者リングレット侯爵と日本国ギルガメス王国連邦派遣軍司令長官原田大将が話し合っている。

 リングレット侯爵は、いつの間にか功罪の責任を擦り付けられる立場になったことに釈然としない気持ちだ。


「どうします。日本としては物資の提供をするべきだと考えます」

「我が国としても提供はしたいのだが、隣国故にいろいろ有ってな」

「お察しします」

「すまない。首都からは無償提供で無ければ。という言質は取ってある。販売という形にしよう。資金に余裕は有るようだし」

「それなら問題も少ないでしょうな」

「うむ。それから、非公式なのだが、こう言う話がある。もちろん秘密にして貰いたい」

「わかりました。戦後の事ですな」

「そうだ。100年間にわたる不可侵条約と友好通商条約を結ぼうという話だ」

「それなら秘密にする程でもありますまい」

「ここからだよ。ラプレ川上流の山脈部分を譲渡するという話だ」

「面積や有用度にもよりますが、外に出して良い話ではありませんな」

「まったくだ。勘弁して欲しい」

「我が国としては必要有りませんので、他人事ですな」


「そうだろうよ」



 結局、物資は有償にて支援ということになった。価格は安めだ。日本軍による航空偵察もラプレオス公国内全域へと広められることとなった。通信筒による文書の配達も請け負った。魔道通信機は有るが、固定だし数も少ない。これで迅速な部隊移動が可能になるだろう。


 航空偵察の威力は凄まじかった。魔王軍の陣容が丸わかりである。連絡便は、動く戦線と動く司令部だけに飛行場が作れないので、湖沼を利用した零式三座水偵が主役だった。補給は九七大艇で行っている。

 ラプレオス公国魔王対抗勢力の本部も湖沼付近に移動した。名前は勇者軍だそうだ。これにより戦況は有利に進む。

 魔王二四将がいる地点には勇者を積極的に投入。それ以外の地点では従来戦力で対抗した。日本軍は勇者の援護以外、後方予備戦力という扱いだった。爆撃も少数の堅牢な拠点を潰すにとどまっている。



 そして半年。いくつかの要衝を奪取した勇者軍とギルガメス王国連邦と日本軍の合同軍は、遂に魔王の立てもるラプレオス公国首都を目前にした。



 決戦である。




次話

決戦


投稿予定。1月12日05:00。

遂に間に合わなくなりました。字数も伸さないし。

投稿は時間が空きます。

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