ババア(グロリア)編
Twitterのほうで書いたら、またこのページに足します(上部に足しますので)
簡単な登場人物の説明
ババア:ブリタニアス女王グロリア。グロリアーナとも呼ばれる
トニー坊や:閣下アントンのブリタニアス読みアンソニーの愛称。閣下としては認めていない
チャーリー:司祭シャルルのブリタニアス読みチャールズの愛称。呼ぶなババア
首相:ヒューバート・ハクスリーの親戚筋の侯爵閣下にしてブリタニアス首相。ここでは身分最下位
グロリアーナ「嫁を連れ帰った? トニー坊やったら仕方ないわね。首相、トニーの嫁を見に行くわよ! さあ、準備しなさい」
(トニー坊や・三十九歳)
首相「ババア陛下自重しやがって下さいまし! あそこは共産連邦と開戦率100パーっすよ……にございます」
グロリアーナ「わたしは高齢なのよ! トニーの嫁を見る前に死んでしまったら、この世に未練を残して天国へ行けなくなってしまうわ! だから急がなくては」
首相「ババア陛下天国行く気なんすか! ババア陛下のくせに!」
グロリアーナ「トニーにチャーリー、大甥のヒューの顔も見たいわ。きっとわたしの元気な姿をみたらみんな大喜びね!」
首相「ババア陛下が長生きなのは明るく前向きだからなんすね! アグレッシブ過ぎるババアこえーわ! ヒューバートさまが逃げ出すの分かるわ! ちょっ! ババア!」
グロリアーナ「当然よ首相。わたしは日の沈まぬ帝国の女王よ! 明るくて当然じゃない! 海賊提督を用意しなさい。カイゼル髭坊や(書記長・五十代)を凹ますわよ!」
首相「凹ませられるなら、凹ましてますし、植民地も奪われてませんて!」
グロリアーナ「トニーに頼んでみるわ!」
首相「最後の絶対君主なら余裕でしょうな……ババアを行かせないわけにはいかねえ! でもババアいったら、余計に拗れて協力してくれない可能性も! 失敗したら……俺の政治家人生ババアに賭けなきゃならねーのか!」
シャルル・ヒューバート・マクシミリアン「くる! ババア、きっとくる! くーるー!」
閣下「一応歓待してやれ」
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グロリアーナ「トニーの子供を後継者ってどうかしら」
首相「ババア陛下に絶対君主が、愛妻との間にできる子供くれるわけないでしょ!」
グロリアーナ「甘いわよ、首相。トニーは代母にわたしを選ぶわ! 息子をわたしの婚約者にしないために!」
(代母とは結婚できない)
首相「それは確実ですわな。大事な我が子をババア陛下の婚約者なんかにしたかねーでございます」
グロリアーナ「代理とはいえ、神に誓った母の跡を息子が継ぐ。どこに問題があるの!」
首相「ババア陛下、母名乗りなさるな! 言葉は代母ですが、どうみても代バアアっすから。どう見ても祖母と孫、下手すりゃ曾祖母と曾孫ですわ」
グロリアーナ「いまからトニーに打診しましょ。息子とは言ったけれど、うちは女王でもOKだからね」
首相「やめー! 事務官レベルで交渉させて。いきなり子供頂戴なんて言ったら、戦争になりやがるぞババア! あの絶対君主、共産連邦軍を動員しかねねーぞ」
グロリアーナ「戦争になったら負けるわね。完膚なきまで負けるわね」
首相「女王ババア! 分かってるなら、国危機に陥れるな!」
グロリアーナ「大丈夫。わたしが負けたらトニー坊や(三十九歳)がこの国の君主の座に就くのよ。そうしたら次は子供に引き継がれるわ」
首相「あ」(王家の系譜が首相の脳内を駆け巡る)
グロリアーナ「リヒャルト(祖父・神聖皇帝)に奪われたトニーを取り戻すのよ」
首相「畜生! いきなり乗り込んで敗戦確実な戦争おっぱじめたら、最後の絶対君主を我が国に迎えることができるとか、願ってもない幸運。ババア、相変わらずやり手だな! 在位五十年は伊達じゃねえ!」
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ババア「相変わらず容赦しないわね、トニー坊や」
(トニー坊や39歳)
首相「そうですね。というかあの人、植民地支配をあまり良く思っていませんよね。よく植民地安堵に協力してくださいましたな」
ババア「皇帝になりたくないからよ」
首相「どういうことですか? ババア陛下」
ババア「トニー坊やがマルゴンを解放しようとしたら、宗主国たるわたしのブリタニアス本土に攻撃を仕掛け疲弊させて、植民地を維持できないようにするわ」
首相「具体的にどうするかは分かりませんが、多分そういう手段をとられるでしょうなあ」
ババア「わたしもはっきりとは分からないけれど、方法は二つあって、一つはアディフィンやアブスブルゴルを隠れ蓑にして、攻撃を仕掛けて来るはずよ。攻撃方法は知らないけれど」
首相「そうですな、ババア陛下。気付いたらぼろぼろにされているでしょうな」
ババア「マルゴンを維持できないほど弱体化したブリタニアス。でも滅亡はしないわ」
首相「我々がさせませんよ、ババア陛下」
ババア「そうね。でもやっぱり国王は必要よね」
首相「そりゃそうでしょう……あっ! ブリタニアス弱体化に際し、表舞台に出ていない最後の絶対君主に即位をお頼み申し上げるしかない!」
ババア「そうよ。敵対したアディフィンとかアブスブルゴルから王を迎えるなんてのは、国民感情的に無理だけど、あのトニー坊やならみんな喜んで迎えるわ。で、あのトニー坊やが即位するじゃない。植民地のマルゴンを解放するじゃない。そしたら共産連邦が全力で南下してマルゴンを支配するわ。マルゴンの住人たちはどうなるか?」
首相「三等国民のままでしょうな。共産連邦は純粋ルース人を尊びますから」
ババア「わたしたちと変わらないわね。その結果、”ブリタニアスの支配はよかった”とかいう懐古主義者たちが騒ぎ出したり、”皇太子殿下、共産連邦を討ってルースの復活しましょう”と持ちかけられたり」
首相「もともと対共産連邦最強の旗印ですものなあ」
ババア「トニー坊や(39歳)よ。戦ったら勝っちゃうし、植民地を含むブリタニアスとルース帝国領土も、なんなく統治しちゃえるわ」
首相「ババア陛下も悪くはありませんが、最後の絶対君主は能力がおかしいですからな。植民地のためにも、ブリタニアス王はババア陛下ではなく、最後の絶対君主のほうがいいわけですか。ご本人にその気はないけれど」
ババア「そうね。子供の頃”マルゴン帝国の皇帝にならない。トニーなら明日からでも皇帝が務まるわ”って誘ったけど”はあ? このババアなに言ってやがるんだ”って心底馬鹿にした視線を向けられたわ。ほんと、可愛くない三歳児だったわ」
首相「ババア陛下……」
ババア「でもあの可愛くないところが、トニー坊やの可愛さなのよねえ」
首相「ババア、あれのどこが可愛いんですかいな」
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グロリアーナ「トニーの嫁、早く来ないかしら」(アントン読みかえ→アンソニー/愛称トニー)
グロリアーナ「次はチャーリーね!」
シャルル「勝手に愛称で呼ぶな! ババア!」
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