第5話
エルエルの物語り第5章の5話・・・・・・ゾロ目(笑)をお待たせしました!
でも今さら気がついたんですが、この章のプロローグに第5章と書いてなかったんです。書き忘れて、今の今までスルーしていたみたいです。
今更気づいたのかコイツは? と書かれても おかしくはないですね・・・・・・書き直します、はい。
「さてと、本題に入ろうか」
王様は先ほどダラけた雰囲気とは違い、大人らしい雰囲気を醸し出している。
「エルライナ。話しをする前にお礼を言わせて頂こう。俺の大切な弟のネルソンを守ってくれた事、窮地に陥った勇者を助けて頂いた事、そしてなによりも我が国をその身一つで守って事を感謝致す。
本当にありがとう、可憐な少女エルライナ」
「ニャウウウゥゥゥゥゥゥ〜〜〜〜〜〜・・・・・・」
国王様はそう言うと俺に向かって頭を下げるが、こっちは 可憐な少女。 で身体が反応してしまったので、オーバーヒート状態だ。
「わ、わらぁ・・・・・・わらし、そんにゃひ、たいひた事ふぁ〜・・・・・・」
あぁ〜、呂律が回らなくなってしまう〜〜〜・・・・・・こんな姿を見られちゃうなんて恥ずかしいよぉ〜! ホント、この体質をなんとかしたいっ!!?
「話しに聞いていた通りの照れ性ですね。反応が可愛い・・・・・・ねぇエルライナさん。わたくしの娘になりませんか?」
俺が王族になるだって!? ムリムリ、絶対に無理っ!!? 社交辞令とか知らないし、なによりもそんな貴族みたいな振る舞いが出来ないもんっ!!?
「おこ、お断りゅしましゅぅ〜・・・・・・」
だ、ダメだぁ〜〜〜!? ちゃんと呂律が回ってないよぉ〜〜〜!!?
頭を振ってなんとか呂律を戻そうとする姿を、王様達は面白そうな顔で見つめてくる。
「そう、残念ですわね。その容姿に真っ白な髪、それにアメジストの様な美しい瞳を持っている人は見た事ないですわ。
もしかしたら、白紫の一族の先祖返りかもしれないですわね。ねぇエルライナさん。アナタの両親や祖父母からなにか聞いてないかしらぁ?」
正直に、 神様の手違いでゲームで使っていたキャラに転生しました。だから王妃様が言う白紫の一族ではありませんよ。 なんて言えねぇよぉ〜〜〜っ!!?
「う〜ん・・・・・・私は家族から家系の事を聞いた事がないので分かりません」
王妃様には悪いけど、ウソを吐いて誤魔化す。俺が倉本 春人 と知られない為にね。
「・・・・・・そう、分かったわ。話しをそらしてゴメンなさい」
「いえいえ、気になさらないで下さい。ってあれ?」
そう言えば今気がついたんだけれども、 我が国をその身一つで守って事を感謝致す。 って言うのはゾンビの軍団を蹴散らした事だよね?
「さっきゾンビ軍団の事を話していたって事は、も、もしかしてぇ〜・・・・・・国王様達は契約の魔法用紙を書いてないからゾンビの軍団を倒した事を話せるんですか?」
「ああ、俺とメイラは契約の魔法用紙を書いてちゃんと契約した。しかし、死にそうなほど笑うのが発動するのは詳しい経緯を話そうとしたらだろう?
俺は詳しい内容を話してないから発動してないんだ。分かったか?」
なるほど、確かに契約の魔法用紙に書いた内容は 俺がゾンビの軍勢を倒した。 って事実を話そうとしたら、だから契約違反はしてないね。
「なるほど、そう言う事ですか。ところでここにくる前にアイーニャ様が言っていた、私に話したい事とはなんでしょうか?」
メイドカフェからずっと気になっていたので、正直早く話して貰いたい。
「キミに聞いて貰いたい事は四つある」
「四つもですか?」
「順を追って話した方が分かりやすそうだな。ちゃんと聞いてくれよ」
バルデック公爵様の顔つきが変わった見た瞬間に、 多分これから重要な話しをする気なんだ。 と思い、俺も気を引き締めて耳を傾ける。
「先ず最初に聞いて貰いたい事は、キミが以前に おかしい。 と言っていたデブトルの残党達の死を再調査した結果、キミの言う通りやはりおかしい事が判明した」
「・・・・・・やっぱりそうだったんですか」
「ああ、今も原因の調査と犯人を探しているがぁ〜・・・・・・その、なんと言うか・・・・・・」
バルデック公爵様は自分の頭を掻きながら悩ましい顔をしていて、珍しく歯切れが悪い。
「どうしたんですか?」
「いや、そのぉ・・・・・・最初に見つけた兵士達と調査に携わった人達が、デブトルのメンバーが死んだ原因が盗賊に襲われたせいだ。と結論づけてしまったから、ほとんどの証拠品を処分してしまったんだ」
「えっ!? 証拠品を処分って!!?」
「だからデブトルの残党の死の真相が盗賊だったのか? あるいは暗殺されたのか? 情報が乏しくなってしまったから、ますます分からなくなってしまったんだ。すまない」
普通は調査が終わっても、ある程度の期間は保管しておくのが規則・・・・・・いや、そう言えばここは異世界だったな。
「・・・・・・こうなってしまったのは仕方ないですね。一応言っておきますが、私はリヴァイスが絡んでいる可能性が高いと考えています」
「ああ、私達もキミと同じ事を考えているし、こっちで調査を継続しているから任せてくれ。で、二つ目の話しに移るよ。いいね?」
「あ、はい」
「二つ目の話しは、以前キミが迷宮で勇者を助けたよね?」
「まぁ・・・・・・そう、ですね」
まさか、その事について追求されるのか? 例え総合ギルドの会長のバルデック公爵様と言えどでも、話せない事があるから困ってしまう。
例えば、 どうして迷宮に勇者がいるって分かったの? とかさ。
「どうして迷宮にいたのが分かったのか? って聞きたいけど、あんまり時間がないから今度の機会にさせて貰う」
国王のその言葉を聞いた瞬間、俺は心の中でホッとしたのは言うまでもない。
「エルエルは魔人ドーゼムと戦って、見事に撃退したね」
「・・・・・・いえ、あれは撃退した。って言うよりも 取り逃がした。って言った方が合ってると思います」
俺が尋問をせずにそのまま撃っていたら、あんなミスにならなかっただろう。それに軍だったら責任問題を問われると思う。
あと、いいかげんエルエルって言うの止めて欲しいです。
「責任を感じるのなら、 それは違う。 と言わせて貰うぞ」
「でも!」
「基本的に魔人は強いんだ。勇者の子孫のグエルでさえも、魔人を一人倒すのに自分の隊を全員連れてくれば倒せる自信があるが、自分一人だと倒すのはギリギリ可能かもしれない。 と言っていたぞ。
あと、仲間がそばにいるのに一人で戦っかっただろう? 自分がとんでもなく危険な事をしていたのを自覚した方が良いぞ」
あの時にピーチさんに止められてもおかしくないぐらいの無謀な事をやってたんだなぁ〜、俺は。
「は、はい・・・・・・反省します」
「まぁでもキミの活躍のおかげで勇者くん達が無事に帰って来てくれたから、良しとしようじゃないか」
「まぁ、そうですね」
次会った時は必ず仕留める。そう、二度も同じ失敗は繰り返さない。
「あ、そうそう! 帝国に帰ってからの勇者くん達はスゴいってアタシは聞いたんだよ!」
「大輝さん達がスゴい?」
またメイド喫茶みたいな店を開いたんじゃないよね? 多分違うと思うけどさ。
「帝国にいる知り合いの話しによるとさ。魔人に襲われる前は、担当の教官の言う事をよく聞いて指示通りに訓練をしていただけだけど、魔人に襲われて帝国に帰って来てからは自主的に鍛錬をして積極的になったって言っていたのさ!」
鍛錬に積極的に取り組む様になったかぁ・・・・・・やっぱり、ドーゼムに負けたのがショックだったんだろうか? それとも、がむしゃらになっているだけなのかな?
「積極的になるのは良い事ですね」
「エルエルの言う通り積極的なってくれたのは良い事さ! しかも総合ギルドに登録して、自主的にクエストを受けて色んなところで活躍をしているみたいなのさ! ってぇ、そんな険しい顔をしてどうしたのさ、エルエル?」
「あ、いえ・・・・・・大輝くん達がちょっと無理をして強くなろうとしているんじゃないかなぁ? と心配になったのでぇ〜・・・・・・」
「まぁその辺は心配しなくても大丈夫。勇者達の教官の誰かしらがクエストについて行ってるみたいだから、そこら辺の事は心配しなくても良いと思うのさ!」
教官がついて行ってるのなら、見守っているから安心して良いのかな?
「そう、アイーニャがそう仰るのでしたら心配しません」
彼らに今度会う時は成長した姿を見せてくれると信じよう。
「これで二つ目の話しは終わり。っで! アンタにとって肝心な話しの三つ目!!」
三つ目の話しが肝心? どういう事なんだろう?
「今やもう性根の腐った貴族中心の部隊で、エルエルを襲った第一騎士団達の話しさ!!」
アイーニャ様の言葉を聞いた瞬間、 ああ、確かそんな事もあったなぁ〜。 と忘れていた事を思い出したのだった。
今度の日曜日に友達とサバゲーに行く予定です!
今度のサバゲーはKSC製のタボールとG&G UMG45を持って戦い行きます! 雨天中止じゃなかったらっ!!
あ、因みに私が買ったタボールはフラッシュハイダーをサプレッサーに取り替えました。
一応、ぱっと見で自分の銃だ。と見分けがつく様にする為と、そっちの方がカッコイイと個人的に思っているからです。
あと、IWIが製造しているドットサイトが手に入れば完璧なんですけど・・・・・・レプリカでも良いから、どこかで入手出来ないかなぁ〜? と思っております。
最後に、戦闘シーンはまだ先になりそうです。戦闘シーンを楽しみにしていた方々、本当申し訳ありません!




