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第37話

今月発売予定のVFC LAR をワクワクしながら待っている今日この頃

木の幹の様な・・・・・・いや、寄生体の中から人っぽいのが出て来た。しかもその人っぽいのは力尽きたのか、足を着いた瞬間床の上に横たわってしまった。


「エ、エルライナさん・・・・・・な、なんなんですかあれ?」


俺の方が聞きたいぐらいだよ。


「エルライナよりも彼・・・・・・いや彼女? の方が知っているんじゃない?」


「ん、美羽と同意見」


伊織ちゃんの視線を追う様にしてリヴァイスを見つめるが、リヴァイス自身も一体なにが起こっているのか分からない様な顔をしている。


「なにが起こっているのか、俺にもさっぱり分からん! でも、あれが元主人な事だけは言える」


俺もそう考えていたが、やっぱりあれが神の出来損ないしか思えないよなぁ。


そんな事を思っていたら、その出来損ないがピクリと動き、床に手をついたのだ!


「ッ!? みんな構えて!」


みんなは俺の言葉に反応し、神の出来損ないに向いて構える。


「・・・・・・だ」


「ん?」


今なにか話したか?


「もう少しで俺は・・・・・・あの野郎を殺せるのに、こんな・・・・・・こんな浅ましい人間共に制裁して・・・・・・」


「なにが制裁だよ! 結局アンタがやって来た事は人の為にやってあげたんじゃなくて、好かれようとなんでもやってた結果がそういう結果になっただけだろう!」


「そうよ! いくらなんでも、やり過ぎよ!」


「黙れ! 貴様らは俺のおかげで良くなったのに、もっと加護をくれだの強くして欲しいだの抜かす雑魚人間共めぇ〜・・・・・・」


なるほど、誰彼構わずに力を与えていたのか。


「力を与えて良い人かどうか考えるべきだったね」


もう良い、この人を終わらせよう。


そう思った矢先、神の出来損ないは身体をプルプル震わせ始めた。


「・・・・・・いや、貴様ら人間は愚かなだけだ。だから俺がこの世界の頂点達、人間共を粛清して俺の下で正しい生き方をさせる。そうすれば平和な世界を・・・・・・ォオッ!?」


言葉の途中で背中から枝の様なもの二本が飛び出て来たと思ったら、羽の様な形状に変化していく。


「お、おい。ヤハンのヤツは、本当に一体なにを作ったんだ?」


「ん・・・・・・同じ魔人のアナタが知ってるはず」


このやり取りさっきもしたなぁ〜。いや、待てよ。


「ヤハンがドーゼムに魔核を使った時に、魔人と相性が良いって言ってましたよ」


そう、闇ギルドの本拠地でヤハンと一戦交えた時に言っていた言葉だ。その作った張本人であるヤハンは、寄生されたドーゼムに取り込まれて死んでしまった。


「なるほど。それなら合点がいきます。魔核が魔人との相性が良いのなら、神の分身である彼は、もっと相性が良い可能性がある」


ドーゼムもそうだったけど、魔核であんなに姿が変わるなんて。いや、ドーゼムよりも数段スゴい。


「お姉様、上から来ます!」


ネネちゃんの声に反応して上を見てみると、大きく広がった枝が俺達を押し潰そうとしているのが見える。


マズい! 避けられない!!


「【エリアシールド】!」


伊織ちゃんの声がするのと同時に、俺達を囲う様にして半透明な壁が出来る。その壁に羽の様に大きく広がった枝が上からぶつかって来た!


「ナイス伊織!」


「助かったわ!」


「ん・・・・・・でも長くは持たないから、なんとかして欲しい」


確かにそうかもしれないな。


伊織ちゃんの結界にぶつかっている枝をよく見ると、ウネウネと動いている場所があった。


枝というよりも、触手って言った方が合ってそうだな。って、そんな事よりも!


「どうしよう。このままじゃ反撃出来ない」


伊織ちゃんの結界を一旦解いて貰う? そんな事をしたら、速攻であの触手に押し潰されるのが目に見えている。ならば!


「みんな、階段まで移動しよう!」


「逃げるのですか?」


「うん。この場で戦うのは不利なのは目に見えているからね。開けている下だったら思う存分戦えるでしょ?」


俺がそう言うと、大輝くん達はお互いの顔を見つめる。


「そうですね。このまま階段まで移動しますよ! 伊織‼︎」


「ん・・・・・・私から離れないでね」


俺達は伊織の歩むスピードに合わせて階段の方に向かって歩く。その間俺は結界を覆っている触手と伊織ちゃんを交互に見て歩く。


覆い被さっているのは分かるけど、なんでなにもして来ないんだ? あんだけ動くのなら、何度も叩くように振り下ろして来ると予想していたが、まるで固まった様に動かない。


「ん・・・・・・着いたよ」


「良し、1人ずつ階段の方に移動して。そして全員塔の中に入ったら、結界を解いてちょうだい」


「分かった」


大輝くん、ネネちゃん、美羽さん、リヴァイス、俺の順番に入って行った後に最後伊織ちゃんが入って来て結界を解いた。


「フゥ〜・・・・・・なんとかなった」


「いや、そうでもないかもしれないよ」


「え? どうしてですか?」


「向こうの方を見てみなよ」


「向こう?」


大輝くんはそう言って下へ続く階段の方へ顔を向けた途端、目を見開いて驚いた表情をさせる。


「えっ!? なんですか、これ?」


彼が驚くのも無理はない。なぜなら通路の至るところに太くて赤黒い管が壁や天井から突き出ているのだから。


「恐らくだけど、さっき木みたくなった時に砦に根を張ったんじゃないかな? って考えているんだ」


あれだけの大きさを倒れない様に支える為には、根をしっかり張らないとダメそうだしな。


「本体とは分離しているから、普通に進んでも平気そうだぞ」


リヴァイスがそう言った瞬間、砦がぶつかったかの様に揺れた後に天井から埃が舞い落ちて来た。


「・・・・・・ここで悠長に話している暇はなさそうね。行きましょう、みんな」


「あ、ああ・・・・・・美羽の言う通りだな」


美羽さんを先頭にして階段を降りて行く。途中天井の崩落で足場が悪いところも出来ていたが、なんとか出入り口のある広間までやって来た。しかしその広間も太い管がそこらかしこにある。


「こんなところにも管が・・・・・・」


「ヤハン・・・・・・アナタはなんて恐ろしいものを作ったの?」


「ん・・・・・・そのヤハンのやってる事を、誰も咎めなかったの?」


「そうですよ! いくらなんでもこんな状態になるって思わなかったのですか?」


伊織ちゃんとネネちゃんの問い掛けに、リヴァイスは視線が下の方へと移る。


「ああ、アイツのやる実験はいつも危険な領域に入っていたから危険だと思っていた。

私達の中でも危険視していた者もいたけど、犠牲になるのは自分達ではなく人間達だけだから、そんなに強く言う人がいなかったのよ」


・・・・・・なるほど。


「そのまま好きにやらせていたら、この有り様って訳ですね」


俺がそう言った瞬間、また砦が揺れたので全員の顔を左から順番に見つめる。


「さっさと出ましょうか」


本当に危機感を感じて来たから。


「そ、そうね。あの人の様子も気になるしね」


「砦がどうなってるのかもね」


そう言って外に出たら、ため息を深く吐いてしまった。


安心出来ない状態なのに、ため息を吐くなんて・・・・・・俺もまだまだかなぁ。


「ん? みんなどうしたの?」


みんな振り返って砦を見つめいた。


「エ、エルライナ・・・・・・アレを見ろ」


「あれ?」


リヴァイスが指で指し示す方向に見つめたら、余りの恐怖に一歩下がってしまった。


なっ、なん・・・・・・だと?


砦の壁に管が木の根の様に突き破る様にして出たり入ったりしていたのはもちろんだが、砦の一番上に真っ黒な姿の神の出来損ないがいた。

しかも吠える様にして天を見上げている。


最早化け物としか言い様がない。


そう思った瞬間、あの出来損ないがこっちを見つめて来たのだ。

Switchのファミコンゲームとかスーファミゲームを懐かしいと思いながらやっているのですが、子供の頃の方がクリア出来た気がしてます。

もしかして……私は年齢と共にゲームの腕も衰えてしまったのか?

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