第25話
GHK SG553を銀鯖に持って行くか……それともVFC UMP45 を持って行くか。未だに絶賛悩み中な私です。
今の候補としてはVFCです。
エイミーさんが追申した伝令を見送った俺達は改めて焚き火を囲う様にして座るが、ミュリーナさんだけは暗い顔をしている。
「終わった・・・・・・私、グエル団長に怒られる」
「怒られるって・・・・・・別に悪い事をした訳じゃないから、注意だけで済むんじゃないの?」
「うんうん」
エイミーさんの言う通りだと俺も思う。
俺達の言葉を否定する様に、ミュリーナさんはむくれてしまった。
「その注意がどれほどのものなのか、エイミーは知っているでしょう?」
「まぁ他の人達の様子を見てたからねぇ」
エイミーさんはそう言いながら顔を背けた。
「まぁまぁ、コーヒーでも飲んで落ち着いてください。角砂糖いくつ入れます?」
「三個とミルク入れて」
「はい。エイミーさんは?」
「私は砂糖は入れなくていいけど、ミルクを少し入れて欲しいわ」
エイミーさん。無糖派なのか。
「分かりました」
俺は二人に注文された通りにコーヒーを作って渡した。
「ありがとうエルライナ」
「どう致しまして。グエル団長達の方は、問題なく進んで来ているんですかね?」
「伝令には問題なくこっちに来ているって書いてあったから、心配しなくても良いんじゃないかしら?」
まぁ緊急事態に陥った時は、俺達の方に連絡をして来るだろうからな。
そんな事を思いながら自分のコーヒーも用意する。
「無事とは言えないけど、魔国の兵士達が到着して良かったわ」
「しかも全員戦闘に復帰出来るみたいだから、戦力が減る心配をしなくて良いのよね。エルライナ?」
「そうですね」
「でも、さっきの戦闘で弱気になっちゃった人とかいないかしら?」
確かに。痛い思いをするとトラウマになる人もいるからな。
「そこら辺は兵士なので、大丈夫だと信じましょう」
ダメならダメで、向こうがなんとかするはずだからな。
「お姉様、ただいま戻って来ましたぁ〜・・・・・・」
ややゲッソリしているネネちゃんが、俺の元にやって来た。
「お疲れ様。コーヒー飲む?」
「はい。有り難く頂きますぅ〜・・・・・・」
ちょっとお疲れ気味なネネちゃんに、角砂糖2個とミルクを入れたコーヒーを渡したら、嬉しそうに受け取ってくれた。
「それで、魔国の人達は私達になんて言ってるの?」
「他の国の人達が来るまで、現状維持しましょうと言っております」
「流石ユウゼンさんとトウガさん。判断を間違えない」
そんな事を言いながらコーヒーを飲むと、今度はエイミーさんが空になったカップを差し出して来た。
「おかわり貰って良いかしら?」
「大丈夫ですよ」
俺が朝飲む為だけにたくさんコーヒーパックを買っているので、おかわりをお願いされても平気だ。
「お姉様。このお茶甘い苦いですね」
「あれ? もしかしてネネちゃん、コーヒーを知らないの?」
「コーヒーですか?」
あらま、コーヒーを知らなかったのかぁ。
「我々魔国の人々は、緑茶やほうじ茶などの茶葉系を飲むのでコーヒーなどを知らない人もいるのです」
「オオウッ!?」
まさか影の者が後ろから話をしてくるとは、思っても見なかった! ミュリーナさん達も驚いているし。
「そ、そうだったんですか」
「はい。取り扱っているお店があるにはあるのですが、マイナー上に輸送費が嵩むと言う事で、高額な料金で取り引きされております」
ああ〜、コーヒーを高い値段で買って飲むぐらいなら、安いお茶を買って飲んだ方が良いよな。
「しかもその苦さ故に、お茶の方が美味しいと仰る方がいるのですが、もしかして間違われた飲み方をしていたから、美味しくないと言われていた?」
間違った飲み方? もしかして!
「もしかしたら砂糖やミルクを入れずに、そのまま飲んでいたからじゃないんですか?」
俺がそう聞くと、影の者は考える様に顎に手を当てた。
「・・・・・・エルライナ様の仰る通りかもしれません」
やっぱり。
「砂糖やミルクを入れて苦味を緩和して飲むのが普通なんです。まぁ通になるとストレートに飲む人いますが、私自身美味しくないと思っているのでオススメしません」
「そうなのですか。では」
影の者はそう言うと、どこかへと消えて行ってしまった。
「ビックリしたわね」
「せめて私達の前に現れてから話しかけて来て貰いたかったですね」
「先輩方はもしかしたら私を試していたのかもしれません」
あの人、ネネちゃんの先輩だったんだ。
そんな事を思いながらコーヒーを飲んで話していると、俺達の前に鷲が降り立った。
ん? 脚に手紙がついているって事は、コイツもしかしてさっきの伝令か?
「あ、グエル団長からの返信ね」
エイミーさんはそう言うと、脚についている手紙を外して生肉を鷲にあげた。
「偉いねキミは」
そう言って頭を撫でてあげるが、無関心なのか何一つ表情を変えない。そんな中、手紙を読んでいるエイミーさんが俺達の方を見つめて話しかけてくる。
「グエル団長達は帝国と合流出来たみたい。だからその帝国軍と共にこっちに向かって来ているみたい」
おおっ! それは良い事じゃないかっ!!
「それに、もうすぐ着くって事も書いてるわ」
「あらま、そうなんですね」
じゃあ、大輝くん達とも会えるのかぁ。
「それじゃあお姉様。私はその事を魔国の司令官達に伝えて来ます」
「ああ、お願いネネちゃん」
ネネちゃんはコップを置くと、魔国のキャンプ場へと向かった。
「さてと・・・・・・ん? そういえば、今回の作戦の人数を把握してなかった」
「ああ、今回の作戦で来る人の数は、約十万人よ」
「じゅ、十万!? いくらなんでも人数が多いんじゃないんですか?」
千人規模を考えていたんだが、軽く超えて来てるよ。
「それだけ今回の作戦は重要って事よ」
「まぁ中には功績が欲しいだけで参加しているのもいるんじゃないかしら?」
ああ〜、確かにそれはありそうだ。
「まぁ爵位とか家柄が絡んでいる貴族と考えれば、分かる気がします」
例えばの話、跡取り息子になにか功績があれば様々な面で優遇されるだろう。逆に魔法使いや騎士などの家柄だったら、今回の作戦になんで参加しなかったんだ? とツッコミを入れられるのは目に見えている。
「貴族社会って、面倒くさいんですね」
「そうねぇ。私が言うのもなんだけど仲良くない貴族同士になると、挙げ足取りのやり合いになるのよ」
「基本的に貴族同士の殺し合いは重罪だから、誰について行くかを考えて、目の敵にしている相手をどうやって陥れるかを考えているのよ」
「貴族社会恐いっ!?」
俺がそう言うと、エイミーさん達は うんうん。 と頷いた。
「だから、エルライナが貴族になるのを断ったのは正解よ」
「もしかしたら、毎日お見合い話で持ち越しになるかもしれなかったわよぉ〜。羨ましいねぇ〜」
「ミュリーナさん。心にも思ってない事を言わないでください」
身も知らない相手から求婚されても困るだけだからな。ん? てか、俺って間借りなりにも貴族だった気がする。
「それに、今の状態じゃなかったら、バルデック公爵様達はアナタの事を庇いづらくなっていたかもしれないわね」
「庇いづらく? 一体それはどういう事ですか?」
「王様から爵位を受け取っていたら、アナタ目当てに来る貴族達をアナタ一人で対処しなくちゃいけなくなってたのよ」
「おまけに貴族に成り立てって事を理由に、悪用しようとする連中が出たかもしれないわ。
ま、そんな事をしようとしたら、王様とバルデック公爵様が黙ってないと思うけどね」
・・・・・・ホント、バルデック公爵様達に感謝した方が良いかもしれない。
「私コーヒー飽きたから、紅茶を入れて貰えるかしら?」
「あ、私も欲しいわ」
「分かりました。ちょっと待ってください」
その後も、紅茶やコーヒーと少しのお菓子で、グエル団長が来るまでちょっとしたお茶会を続けるのであった。
今日知ったことなのですが、 ハウス・オブ・ザ・デッド がリメイクされてNintendo Switchで販売するみたいですね。
子供の頃にゲーセンでやり込んだゲームなので、お金に余裕があったら買ってみようかなぁ? と考えています。




