第18話
やっと私のスマホが見つかったみたいです! なので、今度のお休みに取りに行きますが、画面とかが壊れてはないか心配です。
「・・・・・・それで、お前はその格好でオメオメと逃げてきたんだな?」
とても高価な物が置いてある部屋の奥で、男が闇ギルド支部のマスターにそう言うとビクッと反応させた。
「いや、すみませんグランドマスター・・・・・・お、俺も尽力を尽くしたんですが、あの女が強すぎて敵いませんでした」
「聞くところによると、お前が泣いて命乞いをしていたって話を聞いていたんだが?」
「そ、それはデタラメですよ! 俺は闇ギルド支部を守る為に戦いましたっ!!」
恐怖を感じているのか、声が震えている。グランドマスターと呼ばれた男はイスから立ち上がると、闇ギルドマスターの側までやって来た。
「そうだなぁ。どちらにしろお前さんは仕事に失敗しているんだよ。分かっているのか、んん?」
「じゅ、重々承知しております」
「支部の壊滅どころか私が隠していた財産の一つを奪われたんだぞ。どう責任を取るんだ?」
「そ、それは、そのぉ〜・・・・・・」
「なんとか言ったらどうなんだ? って聞いてんだよぉっ! この無能ハゲがっ!?」
怒りが限界に達したのか、闇ギルドマスター蹴り飛ばした後に身体を踏みつける。
「俺がっ! どれだけっ! 苦労してっ! 集めたっ! 財産をっ! テメェがっ! パァにしてんだ! どう落とし前をつけてくれんだよっ!!」
掛け声と共に身体を踏みつける男に対して、元闇ギルド支部長は身体を丸めて身を守りだした。
「すみません! すみません! ゴメンなさいっ!! 勘弁して下さいっ!!」
闇ギルド支部長の風貌はどこへやら、グランドマスターに対して泣いて許しを乞う。
そう、彼が本部に帰って来た理由は自分が抱えている支部がエルライナに制圧をされた事と、彼女の伝言をグランドマスターに伝える為だ。
「ハァ、ハァ・・・・・・まぁ、私もキミの様な鬼ではない。キミに、チャンスをやろう」
「チャンス・・・・・・ですか?」
「ああ、明日の日が沈むまでに彼女を殺す事が出来たのなら、生かしておいてやろう。ただし! 失敗をする様な事があれば・・・・・・お前がよくやっていた様に存在を消す」
その言葉を聞いた闇ギルドマスターは、生唾を飲んだ。
「ああそうそう。私の元から逃げようとした時は、無論失敗した時と同様に消えて貰う。分かったか?」
「は、はい。分かりました」
「それじゃあ、目障りだからさっさと行きたまえ」
「は、はいっ!」
元闇ギルド支部長と呼ぶべきか、彼はそう返事をすると逃げる様にして部屋を出るのであった。
「とは言ったものの、本当にどうしてくれたものか・・・・・・」
相手は 宣戦布告を受け取った。 と言ったのか。依頼を受けて受理をしたのは我々だが、まさかこんな形で攻撃を受けるとはな。
「とにかく、金庫を四つに分けていたから、そんな被害はないな。ところであの女はどうやって支部の場所をどうやって見つけたんだ?」
闇ギルドは酒場を中心に様々な職種のお店に偽装していたし、なによりも人目につかない場所に設立させていた。
「この分だと、残りの支部も移転させた方が良いかもしれないな。だが、現在の状態で動こうとしたら目立つはずだ」
偽装しているとはいえ、自分の抱えている闇ギルド支部が一斉に移転したら目立つのが目に見えている。
「ここは一件づつ移転をしていくしかなさそうだ」
先ずは目立たないところにある闇ギルドを・・・・・・。
「大変です、グランドマスター!!」
思考を巡らせている途中に、部活がノックもせずに部屋に入って来た。
「どうした。なにかあったのか?」
「あの女が、グランドマスターの・・・・・・」
話の内容を聞いた俺は絶句してしまった。
・・・・・・時を同じくして。
「さぁ、みんなっ! 好きなだけ持っていけぇ〜!!」
高台にいるエルライナはそう言うと、宝箱の中にある金貨を掬い上げて貧困層の住民に向かって降り注ぐ様に投げると、我先にと言わんばかりに住民達は両手を上げて金貨を手にしようする。
「本当に良いんですか。こんな事をして?」
お金を貧困層に人達に向かって、ばら撒くお手伝いをしている大輝くんが聞いてくる。
「良いんだよ。どうせ悪い事で稼いだお金なんだからさ」
「でも、なんか勿体ない気がする」
「ん・・・・・・美羽と同意見」
美羽さんと伊織ちゃんも、お金をチラチラ見ながらそう言ってくる。まさか欲しいとか言わないよね? 協力代を先払いしているんだからさ。(※ポケットマネーを出すのはちょっとぉ〜。と思ったので、宝物の中に入っていたのを抜き取って渡した)
「エルライナはこんな事をして、どうしたいの?」
「ん・・・・・・挑発にしか見えない」
「伊織ちゃんの言う通り、挑発をしているんだよ」
「「えっ!?」」
美羽さんが驚くのは分かるが、お金をばら撒くのに夢中になっている大輝まで見つめて来た。
「挑発をしているって、なんで火に油を注ぐ様なマネをするんですか?」
「まぁ、その内に分かるよ。とにかく、さっき言った通り大輝くん達は私と同じバルデック公爵家に泊まって貰うからね」
「あ・・・・・・はい」
美羽さん達は納得がいかない様な顔で、宝箱の中に入っている金貨を全てばら撒いた後、バルデック家へ向かったのであった。
そしてその日の夜に打ち上げの為、大輝くん達とリビングでお茶を楽しんでいる。
「みんな今日はご苦労様。ポテチチップスを食べて良いよ」
「いや、まぁ・・・・・・はい」
「・・・・・・頂きます」
大輝くんと美羽さんは気不味そうに食べているのに対して、伊織ちゃんは遠慮なしにボリボリと食べていた。
「お菓子と言えば甘いのが定番ですが、塩っぱいものもあるんですね」
「ん・・・・・・こっちのコンソメ味も食べてみれば。違う味がする」
「あ、本当ですかぁ?」
伊織ちゃんが指をさしたポテトチップスを、アリーファさんが口に含むと幸せそうな顔をさせる。
「ん〜、こちらの方が私好みですね」
「・・・・・・ん?」
「どうされたのですか。エルライナ様?」
「なんでもないよ」
そう言った後に窓の外に浮かぶ月を見つめながら紅茶を飲んだ。一方その外では。
「おい、手筈は分かっているんだろうな?」
「ああ、分かっている」
グランドマスターによって集められた闇ギルドのメンバー達が、酒場の外で輪になって作戦会議をしている。
「しかしあの女も馬鹿だよな。あのグランドマスターの金をばら撒くなんて」
「そうだなぁ。もしかしたらあの女は、仕返しをしているのかもな」
「仕返し? なんのだ?」
「ほら、他の連中があの女の友人を攫っただろ。それの報復をしているって、支部を壊滅させた時に報復だよ」
「ああ〜、なるほど」
その話を聞いた他の連中も納得した様子を見せる。
「その場に遭遇した連中は来なかったらしいじゃねぇか」
「ああ、20人もいるから平気だ。って話したんだが、断られちまったよ」
「こんな待遇の良い仕事を蹴るとは、勿体ねぇなぁ」
「だな。っとぉ、他の連中も来たみたいだな」
男達が道の先を見つめると、残りのメンバー八人がやって来た。
「さて、行くか」
男達は頷くとバルデック公爵家を向かう。
歩いてから数分後、バルデック公爵の邸宅が見えて来た。
「良いかお前ら、手筈通りにやるぞ」
『おう!』
男達が武器を持ち、邸宅へ向かおうとした直後だった。何処からどもなく矢が飛んで来て先頭の男の手に突き刺さった。
その男が痛みで悶え苦しんで他の人達が戸惑っていると、路地裏から人が弓を構えながら出て来た。
「アナタ達、大人しく投降をしなさい」
「お、お前は・・・・・・」
「第二騎士団!」
ミュリーナの後に続く様にして、他の騎士団達もゾロゾロと出て来て男達を取り囲んだ。その中で団長であるグエルが男達の目の前に出た。
「お前達は包囲されている。大人しく投降すれば、なにもしない。しかし、抵抗をするのであれば容赦はしない」
言葉に威圧感を身に感じたのか、襲撃犯達は身体を震わせていた。
「お、俺達・・・・・・投降します」
勝ち目がないと感じた襲撃犯全員は、武器をその場に落としてから両手を上げて降参したのであった。
そして、現在進行形でこの間行ったサバゲーの動画を編集しております。今回はフィールドが狭かったお陰か、撮れ高が多かったので編集が大変そうです。
後はポケモンサンムーンのカイリューを育成しないと……。




