第4話
先週の日曜日に、何で湘南トスカフィールドに行かなかったを説明しますと・・・・・・
出発前日の夜に「そう言えば、予約をしてたっけ?」と思い出したので、確認してみたところ。何と予約を忘れてました。
なので予約をしようとしたのですが、予約が締め切り状態。なのでMETユニオンの方へ行くことになりました。
ぶっちゃけ、アイーニャさんがここまでするとは思いもしなかった・・・・・・いや、俺自身がアイーニャ様を甘く見ていたのかもしれない。
「聞いても面白い答えが返ってこないと思いますよ」
「それでも聞きたいから聞いているんだい」
「じゃあ話しますね。彼らと久しぶりに会った時、怒りよりも ああ〜、そういえばこんな連中だったなぁ〜。 と思い出した感じでした」
「まぁそうだろうねぇ。ハルトとしてもエルライナとしても、他人って言っても過言じゃなかったからねぇ」
確かにそうだ。俺自身はアイツらをクラスメイトという認知はしていたけど、仲間とは思ってみていなかった。
「いいかいエルライナ。友情というのはね、脆くもあり強くもあるもんだなのさ。だから本人が友人だと思っても、相手がどうとでも思っていないのなら、友情なんて成立しないもんなのさ」
「・・・・・・なんとなく言っている事がわかります」
友情とは美しくもあり、儚くもあるか。
「だから友達選びは慎重にするんだよ・・・・・・と言っても、アンタには心配なさそうだね」
「そうですね」
今の俺、エルライナには友人がいるからね。
「今の生活に満足している?」
「はい、とても素敵な人達と巡り合えたと思っています」
洗剤とか食事にがめついところがあるけど、なんだかんだで友人達は俺の事を気遣ってくれているので、楽しく暮らせている。
「そう、なら良かった」
アイーニャ様はそう言うと、席を立った。
「え? もう行かれるのですか?」
「ああ、大体聞きたい事は聞いたからねぇ。アタシはもう行く事にするのさ」
「そうですか」
きっとアイーニャ様は俺の事を気遣ってくれているんだろう。
「それと、聞きたい事があるんだけど?」
「何ですか?」
「アタシの事をお母さんって、いつになったら言うんだい?」
「あ、いやぁ。それはちょっとぉ〜・・・・・・」
正直言って、気が引ける。
「そうかい。実の娘にまでそう呼ばれないから、寂しくてしかたないのにねぇ〜」
「え? そうなんですか?」
アイーニャさんの子供、もしかして反抗期?
「ああ、そうさ。最近じゃ他人行儀に呼んでくるからねぇ〜。全く、あの性格は誰に似たんだか」
そう言って隣で立っているメイドさんに目を向けるが、メイドさんは知らないと言わんばかり目を逸らす。
「アナタ様に似て、ステキな方ですよ」
「どの口が言うんだか。それよりも、ネルソンのところに行くよ」
「かしこまりました。それでは失礼致します、エルライナ様」
「あ、はい。お気をつけてお帰り下さい」
その会話をした後にアイーニャ様達は家を出て行くと、すれ違い様にレンカさん達がリビングに戻って来た。
「あれ? 誰か来ていたの?」
「アイーニャ様がここへ来てました」
「そうなの。洗剤を寄越せって言われなかった?」
「いいえ、そんな事を言われてませんよ」
あの人なら言いそうな気もするけど。
「そう、そうだとしたら一体なにが・・・・・・」
「レンカさん?」
「ん? あ、なんでもないわ。気にしないでちょうだい」
「そ、そうですか」
レンカさんがそう言うのなら、余り気にしないでいよう。
「アナタはこのまま家でゆっくりするのは分かるけど、ケイティは宿を決めたの?」
「ああ、ケイティさんの宿を探さないとマズいですよね。何処か空いている場所があれば良いんだけど・・・・・・」
決まらなかったら、俺の家の一室を使わせても良いか。
「空いている宿なら知っているから、そこにこの子を連れて行くわ」
「今から行くんですか?」
「ええ、早い方が良いでしょう? エルライナも一緒に行く?」
「私は久しぶりの我が家でくつろいでいます」
それに模様替えもしたいしな。
「そう。なら彼女を宿に案内してくるわね」
「行ってらっしゃい。レンカさん、ケイティさん」
「あ、今までありがとうございました。エルライナ様!」
「多分ここが職場になるかも知れないから、気にしなくても良いよ」
「え? それはどういう事ですか?」
「まぁまぁ、その事は気にせずに早く宿を取らないとぉ〜」
レンカさんはケイティさんの背中をグイグイ押す様にして、我が家を出て行った。
「やっと行ったかぁ〜」
そう言った後にリビングの中を見渡してみて、ゲンナリした顔になってしまう。
「もうこれ、レンカさんの作業場になってるよね?」
作り掛けの服が客間のテーブルに置いてあって、その周りには裁縫道具が並べられていた。
「この布なんて、絶対高級な物でしょ」
部屋の隅には巻物みたいに丸められた生地が山積みになっていて、高級感が溢れ出ているのだ。
「なんかここのリフォームをするのが恐いから、レンカさんが出て行ってからにしよう」
そう言った後に自室の方に向かったのだが、扉を開いた瞬間に驚愕の顔になる。
「な、なんじゃこりゃぁああああああああああああっ!?」
出発する以前は普通の部屋だったのだが、なぜか魔国風に変わっていたのだ。
「し、漆喰の壁だとぉ!?」
漆喰は吸水性が高いので、ジメジメした日などに役に立つ。じゃないよっ!
「そ、それにベッドの下に敷いているのは・・・・・・畳みじゃないか!?」
そう、家の隅っこに畳みを設けていて、その上に畳みに合わせたかのようなベッドが置いてあったのだ。
「こ、ここから先は、土足厳禁っぽい」
そう言いながら一段高い畳みの上に靴を脱いでから乗り、ベッドの上に腰を下ろした。
「意外と悪くないかも」
居心地が良いとは言えないが、安心感はあるの。
「飾りつけは誰がやったの?」
家の張り部分に提灯が飾られているのだが、そこに書かれている文字に目を点にさせてしまった。
「え? 提供? キオリ商会。バルデック公爵一家。それにリードガルム第二騎士団に総合ギルド。それにエルライナファンクラブゥ? 更にクシュンのオウカさんまで!」
一体全体どういうことなんだ? まさかぁ!?
「私がいない間に、自室の改造をしていた?」
とんでもない魔改造をするな、おいっ!? って待てよ。この分だともしかして・・・・・・。
襖を開いてから引き出しを確認して見ると、なんとまぁ所狭しと下着が入っているじゃありませんかぁ!
「ワー、レンカサン 遂ニヤリトゲタンデスネ」
そう言いながら下着の一着を手に取り広げて確認して見ると、なんとまぁ再現度が高い事。
「こっちは?」
不安を感じつつもクローゼットの方を開くと、なんとまぁどういう事でしょう! 背中が大きく開いているワンピースドレスに加えて、メイド服やチャイナドレスまであるじゃないですかぁ・・・・・・ってぇ!?
「ロクな服がない!?」
そう、普段着と言える様な服がクローゼットの中を探しても、どこにも見当たらないのだ!
「私にこんな服を来て街を歩けと言うのか、レンカさん達は?」
そんな事を思いつつ、扉を締めようとしたところで扉の裏に貼ってある封筒に気がついた。
「これ、なんだろう?」
そう言いながら扉から剥がして、封筒の中身を確認する。
「手紙? リードガルム王妃様からだ」
エルライナさんへ、いつもご苦労様です。この手紙を読んでいると言う事は部屋の中という事ですね。この部屋を改築した理由は、いつも助けてくれるアナタにお礼がしたいと思ったので、私達が総力を上げて改築しました。
気に入って頂けたのなら幸いです。
「王妃様」
俺の為に改築してくれたと知ってしまうと、もうなにも反論が出来ないよぉ〜。って、んん?
裏にも書かれているのに気づいたので裏返して読む。
追伸
えっちぃ下着とか服はバレない様に、一番下の方に入れたからね。もしも夜使いたい時は取り出してね。出来れば私の息子を誘ってくれれば、有り難いわ。
「呼ぶかぁああああああっ!!?」
エルライナはそう叫びながら、手紙を床に叩きつけたのであった。
そして、現在進行系で動画の方も製作をしています。今回は撮れ高が多めなので、前回投稿した動画よりも、面白い動画が出来ると思っております。




