第3話
この間、 自宅待機にそろそろ飽きて来た。 と小学生の甥っ子が電話で話をされました。
自宅待機に飽きが来た甥っ子の暇をどうすればいいのか、私は模索しております。ガンプラを買ってやらせるか、それともいっその事、動画製作をさせてみるのも有りか・・・・・・いや、流石にご両親に怒られる可能性があるからダメでしょうね(笑)
とりあえずオウカさん達に出そうとしている料理が出来たので、部屋に戻ってからネネちゃんに試食して貰っている。
「お姉様ぁ〜、これとっても美味しいですよぉ〜」
「そう、良かった喜んで貰えて」
「一口サイズに切った生物を、そのまま食べられるなんてしりませんでした」
そう、彼女に試食して貰ったのは、日本人なら誰でも知っているお寿司である。
「海の魚で鮮度が良い状態じゃないと食べられないよ。はいサーモンの握り」
ネネちゃんに出してあげると、 わぁ〜い! と喜びながら食べ始める。
「これも美味しいですぅ〜!」
「他に握って貰いたいのはある?」
「イクラの軍艦巻きを握って下さい!」
「はい、任せてねぇ〜」
そう返事をしてから、せっせとイクラの軍艦巻きを作ってネネちゃんに出したら、美味しそう食べていた。
「あら? あらあらあらあら? 何をしているのかしら、エルライナさんは?」
オウカさんはそう言いながら俺に近づいて来たが、顔に私にも食べさせてと書ている気がする。
「ああ、オウカさん。ネネちゃんにお寿司の試食をして貰っているんです」
「はい〜、お姉様に作って頂いたおスシと言う料理は、今まで食べた事ないぐらい美味しいですぅ〜!」
イクラの軍艦巻きを片手に持ちながらネネちゃんがそう言うと、オウカさんは目を見開き、こっちを見てくる。
「どうして私を呼ばなかったの!?」
「あの、オウカさん。ネネちゃんに試食を頼んだだけなので、落ち着いて下さい」
「そうなの・・・・・・ん? もしかしてアナタが言っていたお礼って?」
オウカさんはどうやら察したようだ。
「フッフッフッフッ! どうやら分かったみたいですね、見て分かる通りお寿司を作ってあげようと考えていたんです!」
「エルライナさん!」
オウカさんはそう言いながら俺に抱きついて来た。
「アナタは人思いの良い人ね」
「ッ!? あ、あははは・・・・・・」
ちょっと心にくるものがあったが、ちゃんと耐えてる俺。偉いぞ!
「お、オウカさんは、お寿司は大丈夫ですか?」
「全然平気よ! いえ、むしろ大好きなの!」
良かった。生物がダメじゃなくて。神様にお願いしてから気づいた事だから、今までヒヤヒヤしていたよ。
「で、オウカさんの方はお仕事終わったのですか?」
「ええ、それよりも早く! 私にお寿司をちょうだい!」
「はい、なんに致しましょうか?」
「まずは、寛平巻きをお願い出来る?」
「はい、分かりました!」
俺は手早く寛平巻きを作ってオウカさんに出したら、まだ食べてもないのに喜んでいる。
「久しぶりに食べられるわぁ〜」
「え、オウカさん寛平巻き好きだったんですか?」
「ん〜ん。違うわ。ぜ、じゃなかった。久しぶりにお寿司を食べられる事に、感動を覚えているのよ!」
ん? 前世の事を伏せた。もしかして、ネネちゃんに聞かれないようにする為かな?
オウカさんは考えている俺を余所に、寛平巻きを口に入れて堪能する。
「んん〜! やっぱり寛平巻きは、そのまま食べるのが一番! 醤油を使うのは外道だわ!」
「あの、それは人の見解によるんじゃないんですかね?」
俺の場合は寛平巻きにちょこっとだけ醤油を漬けた方が美味しいと考えている。
「あれ? お寿司が握れるって事は、エルライナさんってもしかして、お寿司の作り方をどっかで習ったの?」
「ええ、私に戦闘技術を教えて下さった師匠に教わりました」
でも、なんで元タイ王国海軍特殊部隊だった人が日本に来てタイ料理店の店長やっていて、お寿司を握れるのか俺が知りたいぐらいだよ。 それにフグの調理師免許を持っているから捌けるよぉ〜。 って言ってたしなぁ〜。
「そうなの。あ、私牡丹海老が食べたい」
「え、ボタンエビとはなんですか、オウカ様?」
「頼んでみれば分かるわよ」
「じゃあ私も、オウカ様と同じボタンエビをください!」
「はい、ボタン海老を2人前ねぇ〜」
そう返事をした後に牡丹海老に握りを作って二人に出したところで、ユウゼンさんとトウガさんが部屋にやって来た。
「これはっ!?」
「あ、ユウゼンさん。それにトウガさん。今お仕事が終わったのですか?」
「おお、しかしエルライナ殿。魚を生でっ・・・・・・」
トウガさんが話している途中でユウゼンさんが服を引っ張り、ゴニョゴニョと耳打ちしたら納得した顔をしていた。
「うむ、なるほど。ワシも頂こうとするか。なにか適当なものを作ってくれ」
適当なものと言われるとこっちは困るって。仕方ないから王道のあれを握ってあげるか。
「しかし、私が知っているものよりも小さい気がするが?」
「ええ、私がいた国では一口サイズで色んな種類を楽しめるように改良されたので」
「ん? ・・・・・・ああ〜。なるほど、そう言う事ですか」
ユウゼンさんは理解したようだ。
「では、ユウゼンさんには馴染みのないものを出しましょうか?」
「お願いします。エルライナさん」
とりあえずトウガさんにはマグロの赤みを出して、ユウゼンさんにはサーモンを出してあげる。
「トウガさんにはマグロの赤み、ユウゼンさんにはサーモンを出しました」
「マグロ?」
はい、みんな大好きマグロです。
「エルライナさん。サーモンとは?」
「鮭です」
「これ、鮭ですかっ!?」
「ええ、鮭です。二人共食べてみて下さい」
正直言って鮮度があるから、チャチャっと食べて欲しい。
「で、では」
「頂きます」
二人はそれぞれ握りを口に入れたら、なにも言わず固まっていた。
「えっとぉ・・・・・・お口に合いませんでした?」
「う、美味い! 美味いじゃないかぁ!」
良かった。トウガさん気に入ってくれたようだ。問題はユウゼンさんの方だけどぉ・・・・・・。
「鮭が口の中でとろけるような感じで美味しいですね」
「気に入って貰えてなによりです」
正直マズイのかと心配したよ。
「ん? ああっ!? それってまさかぁ!」
おっと、この声はまさか。
「大輝くん美羽さん、それに伊織ちゃん。やっと来たんだね」
「はい、エルライナさん。まさかエルライナさんのお礼が、お寿司とは・・・・・・」
「苦手だった?」
「俺は食べられます」
うんうん。それは良かったけど、やっぱり顔の落書きは落とせなかったか。
「わざわざ用意してくれまして、ありがとうございます。有り難く頂きます」
美羽さんが目に涙を溜めながら言ってくる。そんなに食べたかったのかアナタは。
「エルライナ・・・・・・グッジョブ!」
伊織ちゃんが親指を立てて言う。彼女は彼女なりに感謝しているみたい。
「とりあえず、伊織ちゃんのも握ってあげるからこっちに来て」
俺がそう言うと、それぞれ返事をしてから畳へ座った。
「私はカッパ巻きを下さい」
「はいよぉ!」
意外と通だなぁ〜。と思いながら、そそくさとカッパ巻きを作り、美羽さんに渡した。
「む・・・・・・ブリ、ワサビ抜き」
「はいよぉ!」
ほうほう、わさびを入れない現代っ子タイプねぇ〜。 と思いながらブリの握りを作り、伊織ちゃんに渡した。
「俺は、鳥のから揚げをお願いします」
大輝くんがそう言った瞬間、俺の動きがピタリと止まった。
「あの、ゴメンね大輝くん。そのぉ、今回はから揚げを作っている暇がなかったの。だから諦めて」
「あ、そうですかぁ。なら稲荷寿司」
「ゴメン、それもない」
甘だれを作っている暇がなかったんだ。
「大輝・・・・・・目の前にあるものしか出せないと思うよ」
「あ、そうなんだ・・・・・・アハハハ」
気まずそうに笑う大輝くんの姿を見て、俺は ハァ〜・・・・・・。 と深くため息吐いた後に彼を見つめる。
「ウニの軍艦巻きを作ってあげるから、それで許してくれる?」
「はい、それでお願いします」
その後も色んな要望を聞いて、お寿司を握ってあげた。
「ヒラメのえんがわをお願いします!」
「はいよぉ〜・・・・・・んんん?」
なんで影のお姉さんまで加わっているんだろう? そう思いながら寿司を握っていたのだった。
コロナウィルスが一段落したら、オペフリかユニオングループに行こうと考えております。
そろそろ時期的に、私の愛銃の KSC タボール と KSC STI ですからね。日の当たる場所で活躍させてあげたいと思っております。




