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捨て悪役令嬢は怪物にお伽噺を語る  作者: 秋澤 えで
本編

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35/51

記されることのなかった物語 Ⅴ

365話の物語。知らず知らずのうちに童話や寓話、昔話ばかり選んでいた。でもよく考えれば何もそういう話でなくても良いのだ。シルフは言った、この国、ダーゲンヘルムは物語を愛する国だと。きっと様々な物語が語られているのだろう。でもそれは私のいた世界だって同じ、いやむしろダーゲンヘルムとは比べ物にならないほどの物語が語られていた。小説や童話だけでなく、漫画やアニメ、落語に能、ドラマにオペラ、歴史ですら物語として語られる。常に手の届く範囲、視界のどこかに物語はあった。形は変えようとも、私たちは物語と共にあったのだ。

たとえあやふやなあらすじだろうと、それを指摘する者はいない。電子機器や文明国であるからこそあった制度や物、それらを交えた物語はシルフには通じないだろう。それでも、わからなくともシルフは話の腰を折ることなく聞き、それを一話としてカウントする。


視界が開けた気がした。そして365話語る、というのは酷く簡単なものであるとも確信した。

単純に語ることには余裕ができた。本当に語り終わった後解放されるかは定かではないが、ひとまず365日目を迎えるまで首はつながったはずだ。物語を探し続けていた時間の一部は、この世界における正解を探すために尽くされた。


少なくとも、この世界が現実世界であるはずがない。

現実と考えるにはあまりにも杜撰過ぎた。どこが、というとラクスボルンでの出来事すべて、だ。適当な嘘に騙されていく人々、ころっと私を愛していると言った人々、目が覚めたように掌を返した人々、まともな判断を下せず無茶な計画をたて、強国に手を出した人々。魔法も魔術もない世界で、こんなご都合主義なことがあるはずない。何より荒唐無稽な計画を実行に移すような人々に国一つ治められるだろうか。


何もかもが私の知っている物語に酷似していた。現に人の名前は悉くキャラクターと同じ。髪色や目の設定から性格、身分育ちまでシルフ以外は同じだった。

唯一違うのはシルフ・ビーベルという存在。それ以外はすべて一緒なのだ。


シルフが転生者か、というとそれもおそらく違う。彼女は何も知らない。見る限り、原作だけでなく私のいた世界のことも知っている風ではない。


全てを疑おう。この世の全てをを疑おう。何が間違いで、何が正解なのか、見極めなければならない。何もわからないまま、この世界が何なのかわかるまで、さらさら死んでやる気はない。


そもそも、この世界は本当に私の知っている物語の中なのだろうか。

私を例に挙げて、異世界に行くようなものはどんな物語があっただろうか。異世界、というとネット小説やライトノベルが中心だろう。

異世界トリップもの、異世界転生もの。転生トラック、チート、ハーレム、逆ハー。お仕事もの、乙女ゲーム転生、勇者召喚。


私はカンナ・コピエーネ。ヒロインだ。

私はいわゆる成り代わりをしている。異世界転生、小説の異世界トリップ。ヒロインに成り代わり原作通りに進む。


疑う。

本当にそうなのか。この世界は私の知っている世界か。私はヒロインに成り代わったのか。私は異世界転生をしているのだろうか。


じわり、違和感がにじんだ。


今まで私にあったことを思い出そう。誰が中心だった。誰がもっとも波乱万丈な人生を送った。誰が人を引き付けるような人柄をしていた。誰が一番成功した。


誰が、主人公なのか。


まるで風船がはじけたようだった。目の前がちかちかとする。なぜもっと早くに気が付かなかったのだろう。流行りものだったじゃないか。

理不尽な理由で国を追われ、追放先で隣国の王に気に入られ、そして捨てた国に復讐をする。



「悪役令嬢もの……、」



あれほど流行ってたじゃないか。みんなこぞって悪役令嬢を書いた。性格の良い悪役令嬢と、原作通りに動こうとするヒロイン、それからころっとヒロインに誑かされるキャラクターたち。不遇の主人公、悪役令嬢はあの手この手でその未来から逃れようとする。そして逆転した悪役令嬢はヒロインたちに復讐し、幸せに暮らす。掃いて捨てるほど溢れていたありふれた悪役令嬢のシナリオ。


この世界の主人公は、シルフ・ビーベルだ。


私は知らず知らずのうちに、きっとシナリオ通りに動いていた。私は特別なんかじゃなかった。シナリオ通りに動く人形でしかなかった。生まれ変わっても私は結局、平凡な人間でしかなかったんだ。どこまでもヒロイン気取りな悪役。自由に動くこともできず、シナリオも変えることはできない。

 この世界は最初から私の知っている物語の世界ではなかったのだ。私が知っていた物語の、ある側面。平行世界のようなものだろうか。私の読んだ物語にはならなかった、同じ舞台の違う世界。私の持っていたシナリオは、この世界のシナリオではなかったのだ。


シンデレラをいじめる義姉たち、白雪姫を殺そうとする女王、姫に成り代わる侍女、それが私だった。

私はずっと、幸せになるために動いてきたんだ。主人公が幸せになるために。


私は無意識にずっと『正解』を選び続けていた。私のしたことはたぶんすべて正しかったのだろう。この世界にとっての『正解』。主人公が幸せになるための障害の一つとして。ある意味原作通り、願った通りになったのだ。私は何も間違っていなかった。


シルフが追放されたときが物語の終わりだったんじゃない。シルフが追放されたとき、それが物語の始まりだったのだ。この世界の物語はまだ終わってなどいない。


悪役はいなくなり、主人公は幸せに暮らしましたとさ。

それがハッピーエンドだ。その時に、私はやっと舞台から降りることができる。この物語から去ることができるのだ。それがどんな形であれ。


終わりまで、あと少し。

私はきっとシルフの約束した通りこの牢屋から出ることができるだろう。でもそのあとどうなるか、それは保証されていないのだ。シルフは私を生かしておくことを願った。そして彼女を溺愛するダーゲンヘルム王はその願いを叶えるだろう。だが彼が私をそのまま捨て置くとは到底思えないのだ。

なぜラクスボルンの人々が悉く私に騙されたか、それはそれがこの世界の『正しさ』だったからだ。この世界が正しい道筋を通るための布石であり、土台だった。だから皆騙されていたのだ。もう私の杜撰な嘘に騙される人はいないし、誑かされる人もいない。でもそれを知っているのは私だけだ。誰もこんな荒唐無稽な話、信じはしない。納得もしないだろう。ダーゲンヘルム王は、おそらく私を始末するだろう。あの人を人とも思わないような怪物が、みすみす危険人物を放置するだろうか。あの男は危険な芽を片端から摘んでいく。シルフを奪い返そうとしたラクスボルンと同じように。


私は望み通り『正解』を手に入れた。今回は間違いではないだろう。そして私のしてきたことの全てが皮肉にも正しいものだったのだと確信した。でもそれだけ。もう私に、先はない。


ずっと欲しかったものを得た。だが実際に手元に残ったのは満足感ではなく虚無感だった。やはり、知りすぎることはろくなものじゃない。知ったとして、私にできることは何もないのだ。ただ、365話目を迎えるまで、語り続けること以外。



もし、もしも私が原作通りなんて考えなければ、自分のしたいように動けていれば、前世の記憶なんてものがなければ、未来は変わっていただろうか。

図書館でシェルシエルと名乗るシルフと過ごし、男爵令嬢として無難に過ごして、王子の婚約者となったシルフを祝って、ラクスボルンで平凡に、でも幸せに暮らせる未来はあっただろうか。


もし私が臆病じゃなければ、もっと勇気があれば、人のことが信じられていれば、全部全部今はない、もしもの話。


今も図書館で二人、笑っていられたのだろうか。


ありもしない未来を牢屋で夢想する私は、なんて惨めだろうか。滑稽だろうか。


悪役は、救われてはいけない。


義姉たちがシンデレラに謝って幸せに暮らすエンド。女王が隣国の王子と結婚した白雪姫を祝うエンド。三匹の子豚が狼を許して楽しく踊るエンド。そんな子供向けの残虐さを削ぎ取った物語、誰が喜ぶ。


あくやくは死ななければならない。シルフは私に殺されそうになった。ラクスボルンの人々は私のせいで殺された。なのに私が生き残ったらみんな報われないでしょう。

私は悪役として、この物語の決着をつけるために死ななければならない。


私は正しかった。正解を選び続け、主人公は幸せになった。じゃあどうすれば私は幸せになれた?



「悪役令嬢は幸せになってはいけませんか?」



彼女は毅然としてそう言った。

私の話す物語の断片はきっと彼女にはうまく伝わらなかっただろう。だが私の蒔いた種は、言葉は、静かに芽吹き呪いのように彼女を縛り付けていた。

彼女は主人公であり、悪役令嬢だった。私もまた、ヒロインでありながら悪役令嬢だった。

彼女は役名として。私は行動として。



「貴女が救われる理由で、わたくしが救われる理由です」



なんて我が儘だろう。

彼女は物語なんて知らない。何も知らない。恐ろしいほどに無知で、無垢だ。だから好き勝手出来る。何が『正しい』かなんてまるで気にしない。彼女はただ、したいようにする。

でも、だからこそ彼女は主人公なのだろう。


この世界が『正しさ』を決めるんじゃない。

彼女こそが『正しさ』なのだ。


その言葉は飲み込んだ。それは彼女が知らなくていいことだから。


365話目。物語は終わりを告げる。



「それから最後に、もう一つの話。くだらなくて、誰一人だって目に止めないような、平凡で面白みのない話、『記されない物語』」



記されない物語。誰も知らない。私以外知ることのない物語。最後の我が儘として、馬鹿馬鹿しい足搔きとして彼女に、心優しい『悪役令嬢』に語ろう。

舞台を降りる悪役から、幸福を手に入れる主人公に贈る。



「どうしようもない私でも、今なら笑って語れる気がするの」



366話目は、記されない物語。

でもどうか、彼女の心のどこかに。



「遠い遠い、遠いところに……、」



私の欠片が残ってくれるように祈って。




***********




がたり、馬のいななきと共に馬車が止まる。馬車の中は酷く寒い。



「カンナ・コピエーネ、降りろ」



指示されるままに馬車から降りると、一面銀世界であった。息が凍り付く様に白く染まる。一体いつぶりの雪だろうか。カンナ・コピエーネになってからは見たことがなかった。でも見渡す限りの白銀は、かつて私のいた街によく似ていた。思わずぶるりと身を震わせたが、目の前の武骨な騎士は顔色一つ変えない。雪かきされ辛うじて歩くことのできる道の先には駅舎のようなものが見えた。

未だ冬の去らない北の地。おそらくここが、私の住む場所なのだろう。

無表情のままの騎士に連れられ、駅舎に入ると少し暖かい。



「ケーゼさん!お約束していた遣いの者です!」



騎士が大きな声で呼ぶと、どこからかバタバタと駅舎の主のものと思しき音が聞こえてきた。



「お出迎えできなくてすんません!まあこんな僻地までご足労いただいて……、」

「いえ、こちらこそご協力感謝いたします」

「じゃあこっちの嬢ちゃんが移民かい?」



ケーゼと呼ばれた男が、無遠慮に私を覗きこんだ。寒さのせいか赤らんだ顔、雪国らしい分厚いコートと帽子を被った男はみるみる目を丸くさせた。



「嬢ちゃん!」

「へっ、はい!」

「そんな格好しとったら寒いだろう!?ちょっと待っとってくれ、コートなり手袋なり持ってくるで!」



どたどたと足音を立ててケーゼさんはどこかへ姿を消した。あの人は一体どこまで知っているのだろうか。移民と言ったが、私がしてきたこと、私が罪人としてここへ送られたことを知っているのだろうか。勢いに茫然としていると、後ろにいた騎士が声を掛ける。



「カンナ・コピエーネ」

「……何」

「君が王都に戻ることは二度とない。生涯ここで暮らすよう。逃げ出そうと思わないことだ」

「こんな僻地からどうやって逃げろっていうのよ」

「はは、国一つ落とした悪女と名高い君なら何とでもやりようはあるだろう。……ケーゼさん含め、村人は君のしてきたことは知らない。ただラクスボルンからの移民ということしかね」



少し安堵したのと同時に納得した。私が何をしたか知らないからこそ、ケーゼさんは親切にしようとするのだろう。そうでなければもっと侮蔑の目で見るなり、厄介者として扱うに違いない。だがそこまで考えてハタと我に返る。それじゃあまるで、私はこのまま雪国で暮らすようではないか。



「……殺さないの?」

「殺すことに関して異論はない、が、彼女の心と陛下の気まぐれに感謝することだ。……だがもしも妙なことをすれば即刻処分する。王の目や耳は、どこにでもある。見られていない、などと思わない方がいい」



不服そうなその言葉に嘘はないように思えた。

どうやら、私は本当に生き残ってしまうらしい。大した断罪もなく、罪を償うわけでもなく。見張りが付けられたとしても、私には生が許された。

『悪役令嬢もの』としてはあまりにも甘すぎる終わりだった。


また、大きな音をたててケーゼさんがこちらへ戻ってくる。その手には何かの毛皮だろうか、分厚い防寒具たちがあった。



「街育ちじゃわからんかもしれんが、ここでそんな格好しとったら凍えちまう。これ着てあったかくしとれ」

「……はい」



舞台を降りた私には、これから何が待っているのだろうか。想像がつかない。物語は終わったのだ。その後の悪役の末などどこにも書かれてはいない。



「そういうやあ俺はケーゼっちゅうもんだ。このトロ馬車の終点にある村に住んどる。嬢ちゃんの名前を教えてくれるかい?」

「私は、」



私は誰だろう、そう一瞬思った。何者だろうか。女子高生の是枝かんなは死んだ。男爵令嬢カンナ・コピエーネも舞台から降りた以上どこにもいない。ならば今、これから雪国で暮らす私は、



「私は、カンナです。よろしくお願いします」

「ああ、よろしくなあ、カンナ!」



大らかに笑うケーゼさんは私の頭を大きな手で撫でた。

私は、もう一度生まれるのだ。女子高生でも悪役令嬢でもない、ただのカンナとして。


物語はもうない。シナリオもどこにもない。そして今の私は、無知だ。何も持ってなど、知ってなどいない。

何も持ってない今の私なら、足掻けるだろうか。



雪の降る中、黒い農耕馬が引くトロ馬車に乗った。ガタガタとレールの上で揺れる馬車。強く風が吹いていた。



「カンナ、俺らの村は乳製品が名産なんだ。牛乳やらヨーグルトやら。特にチーズが旨くてなあ。カンナ、チーズは好きか?」

「……ええ、大好きですよ」



主人公は、私の知らないところできっと幸せに暮らすだろう。

だから悪役も、主人公の知らないところで幸せになるために足掻こう。もう縛るものは何もない。

この世界のたった一人の友人の願い通り、幸せになってやろう。


悪役が幸せになっちゃいけないなんて、誰が決めた。


舞台の幕が下りて、役者が舞台を降りていく。王都から離れた、遠い遠い、遠いところで、私は私として生きる。

この世界のためでも、未来のためでも、皆のためでもなく。今度は私と私の友人の願いのために、私は幸せになろうと足掻くのだ。

ご閲覧いただきありがとうございました!これにて、『捨て悪役令嬢は怪物にお伽噺を語る』完結いたします!最後までおつきあいいただき、本当にありがとうございました!!

一応今回で完結済みとさせていただきますが、不自然な点も含めまだまだ改良したいと思っておりますので、じわじわ変わっていくことになると思います。また、完結後、番外編を書く予定があるので、出来次第、投稿していきます。ひとまず、レオナルドさん視点、ラクスボルンの司書視点、その後の陛下とシルフを予定しています!

思い付きで始めた連載で、元は一万字程度のお話で簡単なよくあるザマアなお話でしたが、結果的にこんなお話になりました。『胡蝶の夢』に続き、こういった夢か現か、現実か物語か、なんていう話が好きです。

こんなに読んでいただけたのも、ポイントを付けていただいたのも初めてで、こころから感謝しています。本当にありがとうございました。

それぞれのキャラクターは悉くあくが強くまともな人間がいない状態となりましたが、最後までお付き合いいただいたこと本当にうれしく思っています。また、誤字脱字も多く申し訳ございませんでした。ご指摘くださった方々には感謝しきりです。

最後、蛇足かもしれませんがカンナ視点を書かせていただきました。どうしてもシルフ視点だけではわかりづらいということと、カンナがどういう状況に置かれていたかが書きたかったためなのですが言い訳がましくなったり、妙な点が出たりといろいろとあるのでこれからたぶん短く編集すると思います。

それから本編でいうことがなかったのですが、こちらで。


「シルフ」はドイツ語で「葦」という意味です。そしてイタリア語で「葦」は「カンナ」と言います。別物としてカンナという植物もありますが、そちらも茎が葦によく似ています。葦の花言葉は従順、神の信頼。カンナの花言葉は情熱、永遠、妄想です。

もろもろ隠れた設定がございますが、出せませんでした。

ちなみに是枝かんなは東北出身で割と農家とも近しいです。案外これからもやって行けそうです。カンナの住んでる地域で作ったチーズケーキをシルフたちが食べる、なんていう未来もあるかもしれません。


また内容からしてタイトル詐欺感があるのでいいわけです。

タイトルからはシルフとダーゲンヘルム王のようですが、

捨て悪役令嬢……シルフ(国から捨てられた)、カンナ(前の世界から捨てられた)

怪物……ダーゲンヘルム王、シルフ、カンナ

という形になっておりまして、語る相手、語り手がころころ変わることになっておりました。ある意味主人公は二人、という設定です。

これは恋愛と言えるのか!と思う方もいるとは思いますが、わりかし恋愛させているつもりです。作者の中で「愛=執着」という方程式になっておりまして、この上ない執着を見せる陛下がいる時点で恋愛という点は満たせている、と勝手に思っています。異論はあるかと思われますが……


『捨て悪役令嬢は怪物にお伽噺を語る』一月半、おつきあいいただき本当にありがとうございました!

よろしければ、たまに覗いてやってくださいm(__)m

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― 新着の感想 ―
本編も、もちろん大変楽しく読んでいましたが、このカンナ編はとても刺さりました。 とても「きれいな」最終回に思わず涙が出てきました。 すてきな物語をありがとうございました。
[良い点] 魅力的な世界観と文章。 緊張感のあるキャラクター同士の関係性。 [一言] 読み進めるほどに、この作品の雰囲気に引きこまれていきました。子どもの頃グリム童話を読んだときに感じた、本の世界に没…
[良い点] 一人称の語り口が滑らかで、素晴らしいです。美しいとさえ言えます。登場人物に薄っぺらさがなく、生きていると感じる作者様の書きっぷりに惚れ惚れしました。感想をあまり書かない読み逃げが多いのです…
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