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霊能者のお仕事  作者: 津嶋朋靖
嫌悪の魔神

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223/289

内部メモリ

 まだ、手がかりがあるって?


 しかし、地縛霊の協力が得られない。


 監視カメラの映像は消された。


 この状況で、どうやって寒太の行方を追うというのだ?


「寒太君という男の子が、交番からどっちの方向へ行ったかが分かれば追跡できるのよね?」

「そうですけど、映像は消えてしまったのでしょ? ひょっとして、消される前にお巡りさんが見ていたとか?」


 柿見巡査は、首を横に振った。


「私は見ていないわ。でも……」


 柿見巡査は、監視カメラを指さす。


「このカメラの映像は、交番内のパソコンに送られて、そこのメモリに記録されているの。パソコン内の映像は消されてしまったけど、カメラ本体の内部メモリはまだ確認していないわ」

「でも、そっちも消されているのでは?」

「それは、確認してみないと分からない。だけど、私はまだ消されていないと思うの」

「なぜ?」

「映像を消した犯人は、交番入り口で騒ぎを起こして、その隙に交番内に進入してデータを消したのよね?」

「ええ」

「騒動が起きているとき、監視カメラ本体は、私達の真上にあったわ。その状況では、手を出せないと思うの」

「あ! なるほど」

「まあ、本体のメモリは時間が経つと自動的に上書きされてしまうから、犯人はそれを当てにして手を出さなかったかもしれないわね」

「上書き! このカメラは、どのぐらいで上書きされちゃうのですか?」

「このカメラは三日前までのデータが残っているわ」

「三日前! じゃあ、寒太が逃げた時の映像は?」

「余裕で残っているわよ」


 事実そうだった。


 カメラ本体を取り外して映像を確認したら、寒太が逃げる様子は映っていたのだ。


 もちろん、僕達はその映像は見せてもらえないが、柿見巡査が『これは私の独り言よ』と言って、寒太の身体が逃げた方向を教えてくれた。


「ありがとうございます」


 僕達は柿見巡査に礼を言ってから、追跡を再開した。

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