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霊能者のお仕事  作者: 津嶋朋靖
嫌悪の魔神

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198/289

いや、心おきあるよ!

 片側二車線の道路の反対側の歩道を歩いているのは、おかっぱ頭に麦藁帽子を被り浅黒い肌に白いワンピースを(まと)った幼女。


 しかも、その後を寒太が歩いている。


 間違えない、タンハーだ。


 僕と樒とミクちゃんは、コンビニの窓越しにその様子を眺めていた。


「あの子がタンハー? なんかイメージ違うな」


 タンハーを初めて見たミクちゃんは、首を捻っていた。


「ミクちゃん。見かけに騙されちゃだめよ。あいつは一見、可愛らしい幼女だけど、中身は魔神なんだから」

「ううん、それは分かるのだけど……ラーガ、アラティ、タンハーの三姉妹って言ったら、お釈迦様にエッチな誘惑をして修行を邪魔した魔神でしょ」

「まあ、そうだけど」

「あんな、あたしより胸の小さい子に、男を誘惑なんてできるのかな?」


 いや……それは……ていうか、ミクちゃん。なんかタンハーの胸を見て優越感に浸っていないか?


 相手は子供なんだし……


 いや、僕も人のこと言えんか。


 タンハーに『背が高いからって威張るな』と言われて、ちょっとだけ優越感覚えたし……


「ううん……その辺はどうだろう? 優樹に説明してもらおうか」

「なんで僕が!?」

「だって女の私には、男の欲求なんて分からないし」

「まあ……そうだな……」


 しかし、なんて説明すれば……


「つまりだな、男にもいろんな趣味の人がいてだな……」

「それは分かるけど、貧乳でも男の人を誘惑できるものなの?」

「だからあ、巨乳好きの男もいれば貧乳好きの男もいるのだよ。割合としては、巨乳好きの方が多いらしい」

「そうなの?」

「中には……」


 ここで僕は、信号待ちしているタンハーを指さした。


「ああいう子供がいいというロリコンもいるのだよ」

「そうなんだ。それじゃあ、優樹君の好みのタイプの女は?」


 う! それは……


 なんて答えれば……てか、なんでみんな僕に注目するう!


 ミクちゃんだけでなく、樒も司馬さんも降真亜羅までニヤニヤと僕を見つめている。


 よし! ここは……


「ああ! こんな事をしている場合じゃない! タンハーに逃げられる!」

「優樹。セリフ棒読みよ」


 う! やっぱし……


「大丈夫よ。優樹君」


 そう言ってミクちゃんは、タブレットを僕に向ける。


 そこには、タンハーと寒太の後ろ姿が映っていた。


「こんな事もあろうかと、式神に追跡させているから」

「おお! ミクちゃん偉い!」


 樒がミクちゃんの頭をなでなでする。


「えっへん! さあ、優樹君。追跡は大丈夫だから、心おきなく好みの女性を語っていいわよ」


 いや、心おきあるよ!


「この二人。何か話をしているわ」


 突然そう言って、僕の窮地? を救ってくれたのは降真亜羅だった。

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