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からっぽ
からっぽの頭のまま夜道を歩く
映る木々も塀も無機質に通り過ぎ
寂れた公園のベンチに腰を掛けた
からっぽの頭を月夜に曝した
目に浮かぶ月は丸くなりそこねて
どこか哀切さえ感じる光を放った
からっぽの手のひらに触れた
ぬるい缶コーヒーは体温を奪った
冷えた世界から身を守るように
からっぽの心を埋めるように
日に日に形を変える月の明かりは
骨の髄まで全てを奪うように
からっぽの頭のまま眠りにつく
今までの景色を思い浮かべながら
寂れた公園はいつしかなくなった
からっぽの頭のまま夜道を歩く
映る木々も塀も無機質に通り過ぎ
寂れた公園のベンチに腰を掛けた
からっぽの頭を月夜に曝した
目に浮かぶ月は丸くなりそこねて
どこか哀切さえ感じる光を放った
からっぽの手のひらに触れた
ぬるい缶コーヒーは体温を奪った
冷えた世界から身を守るように
からっぽの心を埋めるように
日に日に形を変える月の明かりは
骨の髄まで全てを奪うように
からっぽの頭のまま眠りにつく
今までの景色を思い浮かべながら
寂れた公園はいつしかなくなった
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