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雨詩  作者: 雨宮雨霧


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忘れて

恋も愛も想いも願いも海に溶けてしまえ

記憶から消え

そして溺れて

どうか私なんかを思い出しませんように

どうか忘れてくれませんか

記憶から消えるのが恩返し

私からの、精一杯の


楽しかったね、って思ってしまう時点で

どうも君に忘れられたくないのだと思う


幸せでした。十分すぎるくらいに

また逢いたいとはとても言えない

どちらにせよ私は命を粗末にする

逢えても天秤は傾いたままである


あんな手紙も物語も捨てて

私はあなたの記憶に残りたくない

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