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雨詩  作者: 雨宮雨霧


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冷房

冷房の匂いを浴びる

どこか寂しく、どこか落ち着く

扇風機の冷気に当たりながら眠りにつく


冷房の効いた部屋を

出た瞬間に感じる熱い空気すら

クラゲの傘のようなふわっとした感じがして

冷えた身体を包みこんでいくのだ


閉め切った部屋へと

うるさいくらいに鳴く虫の声が

転がり込んできては不安を湧き起こし煽った

暗い世界は誰も助けてはくれない


夏が好きだと云った

あの人はどう過ごしているのか

目を腕で覆い隠し考えながら眠りにつく


生きて

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