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霧
梅雨らしい天気
目の前に広がる霧は身体をじっとり包み込む
雨の中、霧の中
バスから見える小児科の明かりはどこか優しく
まるで大丈夫だと言っているかのように見えた
向こうに見える
あの電柱すら霧に飲み込まれて見えなくなった
こぼれる光はまるで水の中のような霧に流され
声も掴んだ手も届かない場所に隠されてしまう
暗い部屋で転ぶ
床に転がっていたバケツに足を引っ掛けただけ
滑ってころんだわけでもないのになぜか笑って
誤魔化す姿はまるで醜いお人形さんのようだと
梅雨らしい天気
目の前に広がる霧は身体をじっとり包み込む
雨の中、霧の中
バスから見える小児科の明かりはどこか優しく
まるで大丈夫だと言っているかのように見えた
向こうに見える
あの電柱すら霧に飲み込まれて見えなくなった
こぼれる光はまるで水の中のような霧に流され
声も掴んだ手も届かない場所に隠されてしまう
暗い部屋で転ぶ
床に転がっていたバケツに足を引っ掛けただけ
滑ってころんだわけでもないのになぜか笑って
誤魔化す姿はまるで醜いお人形さんのようだと
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