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雨詩  作者: 雨宮雨霧


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ハガキ

小学生の頃に届いたハガキが顔を出す

懐かしさよりもこんなこと書いたかと

頭にはてなを飛ばしながら裏面を見る


「五十二円」


今よりも三十円以上安かっただなんて

そりゃお金の減りが早いわけだと感心

時の流れは残酷なようで人を強くする

ハガキにできたシミをなぞりながらも

生きながらえる自分に拍手でもしたい


あの頃の記憶はもう星になっているが

確かに自分を強くしてくれたことには

確かに救ってもらってきたこと対して

今ならありがとうと言えるだろうかと

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