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雨詩  作者: 雨宮雨霧


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夏は哀

坂道を走っていく自転車の

音が蝉の鳴き声のように聞こえ

青く色づき始めた紫陽花の

どこか寂しく滴り落ちる雫たち


季節は願いと裏腹に進んで

いつだっただろうか、君の云う

「夏が好き」そんな言葉を

ベランダに立って声に漏らした


暑さの残る夜の匂いは少し

不安だろうか。哀しみだろうか

心の扉を閉ざすかのように

内側から鍵をかけられたように


どこからか漂う煙草の匂い

湿気に混じって身体に纏わって

それを掻き消すような夏虫

どうか鳴き止まずに居てくれと

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