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雨詩  作者: 雨宮雨霧


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既読

既読なんてもうつかない

分かっているのにまた送る

未読のメッセージだけが溜まって

どちらの命も充電切れになる


朝は来ずいつまでも暗く

月明かりさえ窓際に届かず

集めきれない後悔ばかりこぼれて

床にぽたぽたと落ちていった


さよならなんてしない

形を消せるわけがなくて

いつまでも存在していてほしくて

叶わないと知っても願う毎日


既読なんてもうつかない

くれたスタンプも思い出も

この小さな箱に仕舞ってしまえば

心は軽く吹き飛ばされていく

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