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肌寒さの残る日
肌寒さの残る日
枝垂れ梅が満開になっていた
春はすぐそこに来ていることを知らせる
君が居なくても、きっともう大丈夫だよ
肌寒さの残る日
日が沈んだ夜の空気に触れて
あの頃と似た感情に溺れそうになってる
君が居なくても、きっと生きていけるよ
肌寒さの残る日
結露した窓に落書きをしてる
君の名前を書いて、好きだとか書いても
君は居ないから誰にもなにも言われない
肌寒さの残る日
明けない夜はないことを知らせるように
また憂鬱な朝が来てしまった。いやだね
君は居ないから起きたときが静かなんだ




