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共同戦線と、あざとい二人と、頑張る理性
幼馴染の譲羽紗雪は、なぜか俺の飼い犬に張り合おうとしてくる。
だが最近は共同戦線を張って来ている気がする。
そのことに気がついてから、俺は二人を観察するようになっていた。
「いいですか、くるみちゃん。二人でごろーんです」
「くん?」
正座をしてくるみになにやら言い聞かせている幼馴染。
なにがごろーんだ。最近はあいつらに構われすぎて俺はもう耐性ができている。ごろーんして誘うような素振りをされたところでホイホイ愛でる俺じゃない。
なによりそんなことをするのはちょっとプライド的に許されない。飼い犬と幼馴染の可愛い仕草に悶え苦しみながらホイホイされる男とか……ほら、引かれそうじゃない?
「犬飼君、ほら、どうですかー? にゃーん」
くるみを撫で回したあと、そのままコロンと仰向けに転がした紗雪はくるみをもふったまま、同じように隣に寝転がる。そしてそのまま猫手にしてにゃーん……って、あざといわ!!
「俺は釣られない……」
「え、え? そんなぁ……せっかく頑張ったのに……来てくれないんですか?」
君達は俺の理性が可哀想だと思わないのか!?
このあとめちゃくちゃもふって撫でた。
意味深ではあらず。俺にそこまでの度胸はねぇ!!




