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  作者: 鵜狩三善


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右長靴

 勝手口から庭に出ようとしたら、ちょうどドアを開けたところに長靴が置いてあった。

 子供用のものが、右足ぶんだけ。

 うちにも近所にも、これを履くほど小さな子供はいない。一体どういう悪戯だろうと思いつつ、後日捨てるべく門前に寄せておいた。


 翌日。

 勝手口を開けると、また長靴があった。

 子供用の右足ぶんだけが、ふたつ。

 少し気味が悪くなったけれど、同じように対処しておいた。


 更に翌日。

 勝手口を開けると、今日も長靴があった。

 今度はみっつだった。

 しばらく考えてから、今回は動かさないことにしてみた。

 すると次の日、長靴は増えずにそのままあるだけだった。


 以来、勝手口は閉じたままにしている。

 ただ閉鎖しておくのも変なので、そこに鉢植えを置いてガーデニングのようにした。長靴にも土を詰めて、植木鉢の仕事をしてもらっている。

 靴の数が増えることはやはりないので、多分、この扱いでよいのだと思う。

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