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舞い踊る
床に就いてから、食卓の上にポテトサラダを出しっぱなしなのを思い出した。
まだ暑いまではいかない季節だし、一晩ぐらいは大丈夫だろうとは思ったのだけれど、やはり気になって布団を抜け出した。
すると、リビングからは明かりが漏れていた。
片付けだけではなく、消灯も失念していたらしい。
何をやっているのかと眉根を押し揉み、それから私は足を止めた。
テーブルの上に人が居た。
それは10センチほどの身長しかない小人だった。
物々しい鎧兜に身を包んだ彼らは、サラダの器を取り巻いて、実に嬉しそうに舞い踊っていた。多分、彼らにの好物だったのだろう。
怖い、恐ろしいと思うよりも先に、笑みが零れた。
これからは残りものを小皿に移して、忘れた振りで置いておくのもいいかもしれない。
そんなふうに思った。




