表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 鵜狩三善


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

59/1000

開けていたなら

 朝、目を覚ますと、かなりギリギリの時刻だった。

 大学近隣で一人暮らしをすると、宿命としてその部屋はたまり場になる。昨夜も友人どもが集って呑んでいった。いささかならず、酒が過ぎた感は否めない。

 朝食はコンビニで見繕う事にして、手早く身支度を整える。鞄を手にさて出ようとしたところで、玄関口に置かれている箱が目に留まった。

 無造作に置かれてはいたが、箱自体は無味乾燥なものではない。

 綺麗に、かつ丁寧にラッピングされリボンに包まれた、いわゆるプレゼントボックスだった。

 けれど俺にはこんなものを贈られる謂れも心当たりもない。

 すると昨日の連中の忘れ物だろうか。

 実は迷惑料代わりのプレゼントかもと期待をしたいところだが、あいつらには絶対、そこまでの気遣いはない。奴らの仕業とするならばむしろ悪戯の線こそが濃厚だろう。

 だがいくら考えたって結論は出ないし、とにかく時間が押している。

 開封は帰ってからにしようと家を出た。



 授業を終えて家に戻ると、箱はなかった。

 いくらたまり場になっているとはいえ、鍵を持っているのは俺だけだ。今朝は急いでいたが、戸締りくらいは確認している。

 にも関わらず、箱はなかった。

 あれには一体何が入っていたのだろう。

 開けそびれたのがどうにも悔やまれた。

 けれど同時に、開けなくてよかったという気も、また強くするのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ