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  作者: 鵜狩三善


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ベランダに

 女がベランダにやって来る。

 夜になるとどこからともなく現れて、俺の部屋のガラス戸に額を押し当て、じいっと俯いている。

 その存在を知ったのは最近だ。深夜にアパートの前まで帰ってきた俺は、ふと見上げてベランダに立っている人間に気づいた。

 この寒いのに部屋の外で何をしてるんだと怪訝に感じ、続いて居るのは俺の部屋のベランダだと悟って冷たい汗が噴き出した。

 何故だか一目で、それがヤバいものであると直感できた。

 俺は悲鳴を押し殺して逃げた。逃げながら、女が振り向かない事だけを祈った。その夜はファミリーレストランで朝まで粘った。

 今までも毎晩、あの女はあそこでああしていたのだろうか。そんな部屋の中で、俺は呑気に眠りこけていたのだろうか。

 考えたら震えが止まらなかった。


 翌日、無理矢理引っ張り出した友人と一緒にベランダを確かめに行った。

 やはり居た。

 俺の怯懦(きょうだ)を笑った友人だったが、女を見た後は黙って俺を泊めてくれた。

 勿論引越しを考えている。

 絶対、ベランダのない部屋にしようとも決めている。

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