表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 鵜狩三善


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/1000

安堵

 先週からバイトに入った女の子は、いわゆる不思議ちゃんだった。

 思考のテンポとリズム、歯車の具合が他人とはちょっぴり、でも確実に違う。

 誤解のないように明言しておくと、決して不快な子なのではない。かみ合わない齟齬は、しかし苛立ちではなく和みを生んで、結構上手く回っている。

 だが、その子が突然変な事を言い出したのだという。


「見られてる、っていうんですよ」


 バックルームで休憩中、そう切り出したのは同じシフトの後輩だ。


「窓の外にさかさまの男の人が張り付いてて、それこそ四六時中、自分の事をじっと見てる、って」


 ないですよねー、と彼女は笑う。

 また不思議ちゃんが変な事を言い出したと思っているのだろう。そこに悪口陰口の意図はなく、ちょっとした話題の提供、という感じだった。


「それはちょっとね。そんなの、あるわけないよね」


 だから話を合わせて微笑んで、私は同時に、心の底から安堵する。


 よかった。

 アイツの興味、私から逸れたんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ