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  作者: 鵜狩三善


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背中側

 野球部のオレは、家に帰った後も素振りをする。

 家は団地でその中にはちょっとした公園があって、夜は遊んでいる子供も外から入ってくる人間もいないから、バットを振り回すには最適なのだ。


 今夜もそうやって日課を消化していたら、ふと背後に気配を感じた。

 心霊だのオカルトだのは話半分にも信じてなかったが、直感で判った。これはそういうモノだ。

 手の中にはバットがあるが、これで撃退できるものだろうか。心許ない気がする。

 考えながら素知らぬフリで素振りを続ける。

 しかしいつまで経っても気配はなくならない。それどころかじっと、凝視されているような気さえする。

 意を決して振り向いた。

 何もいなかった。

 公園の植え込みが風に揺れ、いつもの団地が夜空を背にそびえ立つ。それだけだ。


 そうだよな、いるわけがない。


 胸を撫で下ろした。同時に恥ずかしくなる。こんな情けない姿、後輩には到底見せられない。

 練習を再開しようとバットを握り直した。足を踏み替え肘を畳み、いざスイングしようとしたその瞬間、


「いるよ」


 ぼそり、背中で囁かれた。

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