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  作者: 鵜狩三善


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供物

 先月退社した笠松さん、覚えてるか?

 俺、あの人にはかなりお世話になっててさ。辞める前にもちょっと話してたんだよ。

 そしたらその時、こんな事を言ってた。


「うちの会社のエレベーターは朝、一基だけ、必ず地階に止まってるんだよ」


 なんでそうなってるかのは笠松さんも知らなかったし、俺も知らない。

 地下にあるのは倉庫だけだし、真夜中そんなとこへ用事のあるヤツなんぞに心当たりもない。

 ただ、さ。あそこ、何か臭わないか。

 一番に近いのは生ゴミだ。死んだ何かが腐ってく臭いだ。


 話が()れたな。

 笠松さん、こうも言ってたよ。「今のご時世でうちの会社の業績はおかしい」ってね。

 確かにその通りだよな。うちの伸びっぷりは神がかってる。まるで悪魔と取引でもしてるみたいだ。


 それから最後に、「私みたいになる前に、君はここを辞めなさい」って忠告もされたよ。

 従わなかったのは俺がまだここに居るんだから一目瞭然だけど、今にしてみれば従っておけばよかったと思うよ。


 笠松さんには、なんか予感みたいなものがあったんだろう。

 さっきから辞めた辞めたって言ってるけどさ、あの人、本当は失踪(しっそう)してるんだ。家族とも連絡がとれない。俺は家族がいないから、もっと早いかもしれない。


 お前は俺みたいになる前に、ここ、辞めちまえよ。

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