表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 鵜狩三善


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

142/1000

鶴亀算

 玉突き衝突が起きた。

 悪い事に現場はトンネルの中央だった。副次的に発生した火災の所為で、痛ましくも多くの人命が失われた。

 消火活動と遺体と負傷者の運び出しが終わり、現場検証に赴いた俺のところに、オレンジの制服を着込んだ救助隊員がひとりやってきた。


「お伝えしておきたい事があるんです」


 彼は困り果てたような顔をしていた。


「どうした?」

「遺体なんですが、おかしいんです」

「欠損か?」


 大事故では部位が足りなくなったり、混ざり込んでしまったりのケースが起り得る。その手の痛ましくはあるが支障ない、些細なトラブルであるのかと考えた。

 だが、彼は首を振る。


「いいえ、多いんです。死者十二名中十二名、全員外傷はあれども欠損はありません。でもトンネルの中に、誰のものでもない両足が、まだ数十組転がっているんです」


 勿論、負傷者の中にも足を失った方はいません。

 そう結ぶと彼は、困り果てた顔で俺を見た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ