第8話
疲れた〜。もう寝ますお休みなさい。段々短くなっていく。
今日も楽しく、精霊さんに作って貰った温泉で寛いでいます。
温泉いいですよね〜。掃除をして汗を掻いた後のお風呂は最高に気持ちいいです。
ランドと、一緒に入ります。スイスイ泳いでるランドに癒されますね。
もちろん!お風呂に必要なランド専用赤い帽子も常備しています。
可愛いですよ〜。
「気持ちいいね、ママ」
「そうね、ランドと一緒だと余計にそう思うわ」
グランドロスさんは、体が大きいのでお風呂は別です。
1度ランドに一緒び入るか?と聞いていましたが速攻で「ママと入る!」と断られてしまって落ち込んでました。
今日は、用があるとかで別の神殿に呼ばれているとの事でした。
「パパはママと入れないから可哀想だね」
俺も一緒に入りたかった。と呟いていたとランドが言ってました。
グランドロスさんの、何時も入ってるお風呂は水風呂です。
無理〜、水風呂は癒されないので遠慮させてもらってます。
「天然露天風呂でもあれば一緒入れるのにね」
今いる場所に作るには、さすがに狭いので作るのを控えています。
「パパが帰って来たら聞くー!」
パパが、可哀想だとランドは思ってるようですね。優しい子です。
その夜遅く、グランドロスさんが帰って来ました。
「遅かったですね。難しい問題でもあったんですか?」
言いにくそうにグランドロスさんがしています。
トラブル発生?
「それが……その……今度お披露目を」
「お披露目?誰の?もしかしてランド?」
次代の神獣のランドに会いたいと、言われたのかしら?
お披露目なら、ランドにやっぱり蝶ネクタイよね〜。
赤いのが似合いそうだわ。
「それも込みで、嫁を見せろと迫られた。初めて人族を娶ったと喜んでいるらしい」
珍獣みたいに思われてる?
貴族にはもう関わりあいになりたくない。
でも、グランドロスさん困ってる?
「行かなくてはダメですか?」
一応聞いてみました。できれば行きたくないので。
「連れて行かないと、無理矢理嫁にされたのではと誤解される。できればお披露目に出て欲しい」
え?グランドロスさんが疑われる?
行きたくないと言ってられないわ!
私は幸せなのよ、誰にも文句は言わせない。
「グランドロスさんは、私を助けて幸せをくれました!行きます!」
ほっとした顔のグランドロスさん、無理は言えないと思ったのかな?
やっぱり優しい。
「明日、中央神殿に一緒に行こう」
中央神殿ですか?
1番大きい、色んな国のほぼ中心になる場所で、豪華な装飾を施した一般の信者も参拝出来る。
見学料を払うと、入る事の出来る神殿になっている。
そこに、王族の話し合いが行える場所が作ってある。あの神殿?
「はい、ランドも一緒ですよね?」
1人で、お留守番はさせられないわ。可哀想だもの。
「次代であるランドも呼ばれている」
明日は、沢山の人が居て緊張しそうですが、グランドロスさんと、ランドがいれば鬼に金棒ですよね。




