第19話
ネタ長が空に!明日は更新できるといいなぁ〜。
久し振りに3人でお出かけです。フラオルさんが鬱陶しくなったグランドロスさんが私たちを連れて神殿に避難しました。
「神獣様、おいで頂きありがとうございます」
神官長様が挨拶してくれてます。突然押し掛けて気の毒ですが、グランドロスさんの為に許して欲しいです。
「しばらく滞在したいと思う。よろしく頼む」
にっこり笑って歓迎してくれました。
「神官長様お世話になります」
「なります〜」
ランドも可愛く挨拶です。ひよこのバックが可愛いです。
「はい、伴侶様、次代様、お部屋でお寛ぎください。準備はできております。では、何かありましたらベルを鳴らしてください」
仕事が早い神官長様です。サッと準備を済まして快適空間を作ってくれました。何時もの定位置でゆっくりしているグランドロスさんです。お隣になったフラオルさんが四六時中やって来ては騒いで帰る、と言う生活をしばらくされて、ノイローゼ気味になりました。お父さん達に相談して、神殿に用事で出かけると誤魔化して巣を後にしました。
「グランドロスさん、ご飯食べましょう」
「余り食欲がない」
疲れてるのですね。フラオルさんの相手は。そうだ!初めて会った時おせちは美味しく食べていたわ。願えば出てくるかしら?よし!お願いして出してみよう!
「おせち!食べたい!!」
願いを言うと、目の前におせちが出てきました。やったあ!
「グランドロスさん!これなら食べられますか?」
「わ〜い!美味しそうだねママ〜!」
グランドロスさんの嬉しそうな顔に、おせち作戦は成功です。
「思い出のプロポーズご飯!ランド!ママがパパにくれた結婚の申し込みにくれたご飯なんだ!懐かしいなー!」
え!怖かったから、進めたご飯がプロポーズ!もの凄い事実が分かりました。私、知らない間にグランドロスさんに結婚してとアピールしてたみたいです。今は幸せなので、知らなかった事は内緒します。
「ママ〜!本当?」
ランドが可愛く聞いてきました。本当の事は言えませんからダメですが嘘を吐きました。
「本当よ。パパがかっこいいからママ好きになったの」
それを聞いたグランドロスさんの機嫌がもの凄く良くなりました。嘘吐いてごめんなさい。罪悪感が半端なく押し寄せてきます。嘘はこれひとつだけにしようと思いました。
「パパとママはラブラブだね〜」
ランドに言われて、ますますグランドロスさんの機嫌が上昇中です。ご飯を仲良く食べているとベルの音が聞こえます。神官長様が来たのかな?
「失礼します、神獣様!大変です!お知り合いでしょうか?伴侶様の名前を叫んでいる神獣様に良く似た方が、王都付近を飛んでいらっしゃいます!」
どうも、フラオルさんが私を探してこの世界をウロウロしているようです。困りました。せっかく機嫌が良かったのに悪い方に急降下です。
「くっ!家族団欒を邪魔して!フラオルの馬鹿野郎!」
グランドロスさんの剣幕に神官長が驚いてます。普段が穏やかに話をしていますから、ギャップが激しいのですね。
「神獣様、大丈夫でしょうか?」
心配気味な神官長を置いて、飛び立って行きました。グランドロスさん頑張ってください。私は何もできません、普通の女の子ですから。フラオルさんの事は任せます。
**********************************
グランドロス
神殿に避難したが、楽しい時間をまたも邪魔された。
エリーナ
おせちを進めた事がプロポーズになると知った。驚いたが今が幸せなので気にしない事にした。嘘をつくのは、これひとつと決めた。フラオルに関してはグランドロス任せ。興味なし。
ランド
パパとママの馴れ初めを聞き、嬉しくなった。おせちを食べて美味しいと喜ぶ。
神官長
突然の訪問に吃驚。だが、顔には出さず対応。王都付近で大声で飛び回る毛色の違う神獣様に驚く。王からの要請で神獣様に理由を教えてもらおうと来るが置いてけぼり。
フラオル
朝から出て行った、グランドロス一家を探して大声で探し回る。傍迷惑な存在。




