第16話
今からお出かけです。短くなってしまいました。ちょっと中途半端かなぁ〜?
今、困ってます。フラオルさんの座り込みが3日目になりました。ご飯はあげてますが1日過ぎる事にグランドロスさんの機嫌が急降下しています。
「フラオル!帰れ!邪魔だ!」
「嫌だ!許可もらうまでは帰らない」
「くそっ!いい加減にしろ!」
玄関での言い争いが延々(えんえん)と続いてます。
「父さん!叔父さんに引き取りに来てもらえないか?」
「それはやめた方がいい!もっと厄介になるぞ」
叔父さんも破天荒な人らしいですね。嫌そうな顔をしているお父さんが見れます。
「俺の幸せを邪魔して何が楽しいんだ!自分だけの嫁を探せよ!」
「友達付き合いだけだ!どうして邪魔するんだ!」
話の決着がつきません。私としてはここで揉められるのは嫌なんですが。子供の教育に良くないです。
「フラオルさん、玄関は邪魔になるので帰ってください」
はっきり言わないと、憂鬱になりそうなので可哀想ですが玄関から退いてもらうのが1番良いと思います。
「エリーナ?うっ……わあああああーっ!嫌われたああああああーっ!」
泣いてます。盛大に泣き喚いてます。こんなに泣くとは思いませんでした。
「ママ!フラオルさん、泣いてるね〜」
あまりの泣きように、ランドが驚いてます。
「き、嫌われた。俺は生きてる価値ない……さ、さよならー!」
嫌っていませんよ。ただ、玄関先にいるのが邪魔なだけです。盛大に勘違いしたフラオルさん。泣きながら飛び去って行きました。
「グランドロス、フラオル危なくないか?」
お父さんが心配してます。神獣様なフラオルさんでも危ないとは、そんな危険な場所に行ったんですか?
「体の羽が変化してたな!普通は伴侶でもないエリーナの言葉でならないんだぞ!」
グランドロスさんとお父さんが真剣に話あってます。神獣ルールで不味い事になってるようです。
「フラオル、無意識に伴侶認定でもしてるのか?やっぱりあの弟の子供だな」
お父さん、弟さんと何があったんですか?気になります。そっちが知りたいです。
「危ないわね。あれ以上変わると命に関わるわ」
え?命!お母さん本当ですか?フラオルさん危ない!もしかして、私の所為?
「しょうがない!エリーナ一緒に来てくれ!あんな従兄弟でも見捨てられない」
籠に乗ってフラオルを探しに行く事になりました。ランドはお母さん達と留守番です。
「はい、行きます。ランド、お留守番頼むわね」
「ママ〜!いってらっしゃい!」
早く見つかると良いですが。神獣ルールに、伴侶に嫌われると羽の色が真っ黒になって斑点が出てくるそうです。心的障害のひとつになります。これが進むと食べ物を受け付けなくなり弱って死ぬ伴侶がほとんどだそうです。でも、私にとってフラオルさんは、グランドロスさんの従兄弟(良くて子守要員)と言う認識しかないです。フラオルさん、私ではなく早く本当の恋人見つけてください。




