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思い出きらきら  作者: チャーコ


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ピアスと私

 私は乙女ゲームが好きですが、そのグッズを集めるのも趣味です。特にアクセサリー。指輪やブレスレット、ネックレスなど、一見すると乙女ゲームグッズだとわからないような、お洒落な品がたくさん販売されています。


『CLOCK ZERO~終焉の一秒~』(略してCZ)という一番お気に入りのゲームがあるのですが、このゲームのグッズだけはどうしても全部欲しい! だって、ゲームのストーリーがとても素敵だから(ゲーム内容はまたいつか)。グッズは期間限定・数量限定で販売されることが多いので、CZグッズの買い逃しのないよう、抜かりなくチェックしていました。


 指輪も自分に合ったサイズを買い、腕時計は壊れたときを想定して(一度仕事中に腕時計が割れました)二個購入しました。そして、とある夏に発売されるアクセサリーを見て、私は悩んでしまいました。


 販売されるのはCZのピアスとイヤリング。私はピアスの穴をあけていないので必然的にイヤリングを選ぶことになります。でも……私はそそっかしいので、イヤリングをつけていても、しょっちゅう落としてしまうのです。私はこの機会に、ピアスの穴をあけることにしました。


 近所の行きつけの皮膚科であけてくれるというお話なので、さっそく予約して病院に向かいます。男性のお医者さんが耳に印をつけて、ばちんと音を立ててあけてくれました。大きな音にはびっくりしましたが、一瞬の出来事で、そんなに痛くはなかったです。


 しばらくの間はファーストピアスをつけて、穴が安定した頃、買っていたCZのピアスをつけました。ローマ数字の中央に青い石があしらわれていて、すごく可愛いです。私はご機嫌で、当時勤めていた職場で張り切って働きました。


 ですが──少しすると、耳に違和感を覚えました。鏡で確認してみますと、ピアスをつけている部分が腫れています。私は慌てて、ピアスをあけた皮膚科に行きました。


「金属アレルギーですね」


 男性のお医者さんにそう診断されて、私はがっくり。ピアスも安いお買い物ではありません。お医者さんはそんな私を見て、励ましてくれました。


「チタンか、プラチナか、金のピアスなら大丈夫ですよ」


 そう言われましても……CZのピアスはシルバーでできているのです。とりあえずCZのピアスは外し、ファーストピアスに戻して、これからのことを考えることにしました。


 職場の休憩室で、契約社員の女の子にそのことを話しますと──。


「なあんだ。それなら、ピアスの耳につける部品をチタンに交換しますよ」


 女の子はピアスや髪飾りなど、アクセサリーを手作りするのが趣味でしたので、その子に相談してよかったです。CZのピアスを渡すと、数日でシルバー部品がチタン部品になって戻ってきました。簡単だったから、作業費もいらないと。貴女は天使ですか!


 今はそこの職場を辞めてしまったので、もしピアスが壊れたらどうしようかとドキドキしていますが、CZのピアスは元気に私の耳にくっついています。


 ピアスが一種類だけだとつまらないので、金やプラチナのピアスをつけることもあります。金属アレルギーだったのはショックでしたが、こうしてピアスのお洒落が楽しめるのもいいですね。ブレスレットや腕時計は外出から帰ってきたら外しますが、ピアスはずっとつけていても大丈夫なので、色々なピアスがいつも私の耳を彩ってくれています。


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