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思い出きらきら  作者: チャーコ


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お誕生日に思い出すこと

 私のお誕生日は四月三日。年度の変わり目で、何かと忙しい季節です。

 この四月三日という誕生日に、私は不満を持っていました。学校で新しいクラスになって、新しい友達ができても、もう誕生日は終わっているのです。


 高校二年生のクラス替えで、席が近いミチコさんと友達になりました。ミチコさんは明るく朗らかで、話していてとても楽しいのです。彼女は私の誕生日がすでに過ぎていたことを知って、「プレゼント代わりに」とたくさんの漫画を貸してくれました。


 その中でも、ミチコさんおすすめの漫画『沈黙の艦隊』にすごくハマりました。あまり女子高生は読まないのかもしれませんが、とにかく主人公が格好良い。私はミチコさんに連れられて、初めて夏コミに行くことになりました。


 ミチコさんは色々回りたいサークルがあるというので、始発で出かけることに。炎天下の中、帽子をかぶって行列に並びます。ミチコさんは並び慣れていて、凍ったジュースを私にくれました。


「すぐに溶けるから、それ飲んで涼んでいて」

「わー、ありがとう。準備いいね」


 開場して、徐々に行列が動き始めました。あらかじめミチコさんと打ち合わせていたサークルを回ります。会場はすごい熱気に溢れていて、暑くてたまりません。暑さにも負けず、コスプレしている方々はすごいなと思いました。


 一番のお目当てのサークルで新刊を買って、私とミチコさんは大満足。お忙しいのに、スケッチブックも描いていただきました。


 ミチコさんの回りたいサークルも制覇して、たくさんの同人誌を抱えて、家に帰ります。ミチコさんと私は、もはや大親友です。といいますか、オタクの道に引きずり込まれました。


 ミチコさんは美術部の部長をしていたのですが、部員が集まらず、なかなか思うように活動できないと嘆いていました。私は吹奏楽部に入っていたのですが、彼女に頼まれて、美術部と兼部することに。油絵初挑戦です。光の当たり方などがよくわからず、先生やミチコさんに教えてもらいました。


 ミチコさんは、とっても絵が上手です。同人誌も作っていて、冬コミには売り手側で出ることになりました。私は慣れないながらも、一生懸命売り子のお手伝いをしました。買い手側で出るのも、売り手側で出るのも、コミケは楽しいですね。


 今でも時折同人誌イベントに出ますが、高校二年生の初めての夏コミは忘れられません。拙作『予知姫と年下婚約者』の同人誌表紙絵を描いてくれたミチコさん、素敵なプレゼントをどうもありがとう!


 余裕があったら、今年も同人誌イベントに出たいなと思っています。楽しい世界を教えてくれたミチコさんは、ずーっと仲良くしたい大事なお友達です。


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