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思い出きらきら  作者: チャーコ


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なろう作家様とお会いしました ~夏コミ編~

 秋葉原から乗り換えを極力少なく国際展示場に向かうために、大井町で乗り換えることにしました。これなら乗り換え一回で着くことができます。無花果様は「落ち着いた大人の男性」という雰囲気を(雰囲気だけです)醸し出していますが、実情は危なっかしくふらふらしていますので、念を押しました。


「無花果さん、大井町で降りてください。いいですか? 大井町ですよ」

「大井町ですね。わかりました」


 強調したおかげで、無花果様は大井町で降りてくれました。りんかい線では、すごく電車が混雑していることが予想できますので、無花果様に再度行き先をきちんと伝えました。


「国際展示場で絶対降りてください」

「チャーコさん、頼もしいですね」


 私が頼もしいというか、無花果様が危うい感じなのです。そう言うと、無花果様は否定もせず真面目に肯定しました。


「危なっかしいのは理解しています。だから、早くお嫁さんをもらったのです」

「早く結婚した理由がそれですか」


 私は笑ってしまいました。無花果様の奥様は、きっとしっかり者なのでしょう。乗り過ごすことなく、私たちは国際展示場にやってきました。


 人の波の中、無花果様を案内し、まおもあ様のサークルへ向かいます。私も久しぶりの夏コミなので、少々迷ってしまいましたが、なんとかたどり着くことができました。


 まおもあ様とは初めてお会いしましたが、ピアスが印象的な、無花果様とは違う感じの素敵な男性です。差し入れのゼリーを手渡しましたが、まおもあ様は無花果様の手土産の梅干しが気に入った様子です。


「地元の名物の梅干しです」


 無花果様がそうおっしゃっていましたので、美味しい梅干しなのでしょう。夏なので塩分という無花果様の発想は、私にはありませんでした(夏コミの差し入れで梅干し?)。私もデパ地下で一生懸命ゼリーを選んだのですが、名物がよかったでしょうか。名物を改めて考えてみますが、あまり思いつきません。


「よくきてくれましたね。色々同人誌がありますので差し上げます」


 まおもあ様は気前よく、笑顔も格好良い方です。私より年下だとは絶対思えない大人思考の持ち主です。まおもあ様からたくさんのR18的な同人誌をいただきました。そうです、ものすごーいR18同人誌をいっぱいトートバッグに入れてくれたのです。トートバッグはこれまた美少女が大きく描いてありましたので、私は持参した乙女ゲームのカバンにこっそり入れました。


「この本は隠さないといけませんね。誰かに知られたら……」

「そんなことを言わずに……」


 無花果様は美少女バッグを持ちながら、まおもあ様と(突っ込みどころ満載の)お話が弾んでいるようです。私も、まおもあ様のサークルの絵師様とおしゃべりしました。同人誌は普通の友人には見せられませんね。個人で大切に観賞することにします。


 最後に三人で記念撮影をして、まおもあ様とお別れしました。大胆な美少女同人誌を作っている方ですが、話していて楽しく、とてもいい方でしたので、いつかまたお会いしたいです。お料理が特技ということを聞いていますので、まおもあ様の手料理を食べてみたいです。


 他のところでアクセサリーなどを買っていると、また無花果様を見失いました。人混みの中で動き回るのは得策ではありませんので、その場で辺りを見回します。きょろきょろしていますと、いきなり背後から声をかけられました。無花果様、驚かせないでください。それと、不用意にはぐれないでください。


 無花果様は関西に帰る予定ですので、あまり長居はできません。羽田ではなく成田からの飛行機に乗るということですので、私は無花果様を京成線の駅までお連れすることにしました。無花果様をお一人にしますと、とんでもない方角に行きそうです。


 京成線の駅に着いたとき、まだ時間があるということですので、喫茶店に入ってお話しました。


「奥さんは別で遊んでいるっていう話です」

「私と一緒で、奥様は何も言わないのですか?」

「何も言わないですねー」


 女性の私と行動していても大丈夫ということは、無花果様は奥様に余程信頼されているのでしょう。愛し合っていますねー。羨ましい限りです。


 喫茶店で無花果様に奢っていただき、お礼を言って駅まで送ります。私は指さして最後まで案内しました。


「いいですか? この電車に乗って、成田まで行ってください」

「ありがとうございます。それでは」


 美少女バッグを持った無花果様をお見送りします。ここまで案内したら迷うことはないでしょう。私も同人誌を抱えて帰宅しました。


 そのあと無花果様は成田に早く着きすぎてしまい、奥様を随分待ったようです。もう少しまおもあ様のところでゆっくりしてもよかったかもしれませんね。


 あまり他作家様とお会いする機会はありませんので、いつか再び無花果様やまおもあ様とお会いしたいです。


 ──小説のお話はそんなにしなかったなと、書いていて思い出しました。書き方の工夫など、みなさまに伺う機会がありましたら、尋ねてみるのもいいかもしれませんね。リアルで作家様方とお会いするのは楽しかったです。


無花果無双様にお見せしたとき「もうちょっと大胆に個人の主観を入れても良いのではないかと思いました。なんでしたら私やまおさんを思いっきりいじって良いですから!」とご意見を頂戴しました。なので、多少私の主観を交えました。無花果無双様やまおもあ様について、個人的な感想を書いただけですので、悪く捉えないでいただけますと幸いです。

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