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思い出きらきら  作者: チャーコ


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あくまで学生アルバイトです

 高校一年生から卒業するまで、個人経営のパン屋さんでアルバイトをしていました。週に二、三回、月収三万円程度アルバイト代を稼いでいたでしょうか。そのとき習っていた、エレクトーンとフルート教室のお金を払おうと思ったのです。月収三万円でも十分に払えました。


 パン屋さんで働いていて嬉しかったことは、帰りがけパンをたくさんもらえたことですね。家に持ち帰って、家族で「美味しい、美味しい」と食べました。懐かしい思い出です。


 ある日、学校で担任の教師が「生活指導」ということで、生徒を六名一組にして話し合いをしました。


「お前たち、放課後何をしているんだ?」


 その問いに対して、全員が「アルバイト」と答えたことが印象的でした。いえ、私は部活動も行っていたのですけれど。


 さて、大学に入学すると、みんな本格的にアルバイトを始めます。私も月収三万円では物足りなくなり、新しいアルバイト先を探しました。アルバイト情報誌を読んで、家から割と近い洋菓子店で募集をしていることを知り、応募しました。返事はすぐにきました。なんだか急いで面接をしたいそうです。少々訝しく思いながら面接に行ったところ、その場で採用されました。


「明日からこられますか?」

「明日? 明日は月末の三十一日ですよね。せめて一日からでお願いします」


 こうして私の大学時代のアルバイト先が決まりました。そう、大学生にもかかわらず、平均年収百四十万円の職場だったのです──。

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