表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
336/402

ジャージャー麺

秋のフェアメニューも始まり季節は変わりゆく。

そんな秋のフェアメニューは秋の味覚を中心にしたメニューが並ぶ。

秋のフェアメニューも汁物以外は宅配やテイクアウトにも対応している。

なので家でも食べられるというのが嬉しい客もいるようだ。


「今回の届け先はどこかな」


「10番街のブラインさんの家ですね」


「10番街か、なら早く届けちゃおうか」


「はい、行きましょう」


今回の届け先は10番街。


そんなに遠くないのでさっさと届けてしまう事に。


「今回の注文って何かな」


「ジャージャー麺ですね」


「ジャージャー麺?ってどんな料理なの?」


「肉味噌をかけて食べる汁なしそばみたいですね」


「なるほど、そういうものなんだ」


「はい、肉味噌はピリ辛で、茹でた中華麺ともよく合うんだとか」


「美味しそうだね、そういうのあたしは好きかも」


「肉味噌がいい感じに中華麺に絡むので、ミートソースに近いものはありますね」


「ふーん、味付けや使ってる麺が違うけど、似たようなものなのかな」


「そんな感じだと思います、中華麺を使うので中華料理版のミートソースのようなものですね」


「でもピリ辛の味なんだね、そういうのはたくさん食べられるからあたしは好きかな」


「肉味噌には甜麺醤や豆板醤なんかも使ってあるそうなので」


「それって調味料の事だよね、辛味噌とかそういう」


「はい、それで作った肉味噌ですよ」


「辛いものは苦手だけど、ピリ辛とかなら好きかも」


「そういうピリ辛という少しだけの辛さなら普通に美味しいですからね」


「辛さにも美味しいと感じるレベルと、苦痛と感じるレベルがあるんだね」


「激辛とかはただの苦行ですからね、あれは人が食べるものではないですよ」


「ソアレも辛いものに関してはそういう事を言うのか」


「激辛は流石にどうかと思いますし」


「まあ辛すぎるものは美味しいとは思えないよね」


「辛すぎるものの美味しさだけは分かりませんよ」


「こっちかな」


「この先の角を左ですね」


ジャージャー麺は中華料理版のミートソース。

まあ確かに似ているのでそういう表現になるのは分からなくはない。


ちなみにジャージャー麺は韓国料理のイメージだが、発祥は中国である。

中国料理のジャージャンミエンという料理がジャージャー麺の元になったものである。


ちなみに肉味噌は日本と韓国では色が違う。

韓国のジャージャー麺は肉味噌の色が黒い色が強いものになっている。


「それにしても肉味噌かぁ、聞いただけで美味しそう」


「実際ピリ辛の肉味噌というのはジャージャー麺に限らず美味しいですからね」


「うん、でも辛味噌って基本的には溶かして使うものなんだっけ」


「そういうものみたいですね、そのまま食べてもただ辛いだけのものなんだとか」


「ふーん、調味料だしまあそれが正しいんだよね」


「ラーメンなんかは豆板醤を入れて食べるという事も多いみたいですしね」


「ラーメンにも豆板醤を入れるのか」


「醤油豚骨ラーメンとかは豆板醤をスープに溶かすと美味しいらしいですね」


「豆板醤とかは溶かして使うもの、調味料だから当然といえば当然なんだよね」


「まあそのまま食べるものではないですよね」


「こっちかな」


「この先を右ですね」


そのまま10番街に入っていく。

ブラインさんの家はすぐそこだ。


「ここだね」


「すみませーん!キッチンハウスの宅配です!」


「はい!」


「お待たせしました」


「えっと、先に銅貨一枚と青銅貨二枚をいただきます」


「これでお願いします」


「ちょうどいただきます、ではこちらがご注文のジャージャー麺になります」


「ありがとうございます」


「容器は行政区分に従って可燃ごみでお願いします」


「分かりました」


「ではまたのご利用をお待ちしています、それでは」


「さて、いただきますか」


ジャージャー麺、肉味噌を茹でた中華麺に乗せた麺料理だ。

韓国料理のイメージが強い料理ではあるが、発祥は中国である。


なお韓国のジャージャー麺は肉味噌が日本のものに比べて黒い色が強い。

日本のジャージャー麺の肉味噌はそれこそミートソースのそれに近い色をしている。


そうしたところはお国柄が出るという事なのかもしれない。

ジャージャー麺自体は日本でもウケる味なのは確かなのだろうが。


「これは美味しいですね、モチモチした麺に肉の入ったソースがかかっているんですね」


「ソースも美味しいですし麺とよく合っていますね」


「それに加えて細く刻んだ野菜も乗ってるんですね」


「ふむ、これは確かに美味しくて食べやすいです」


「ピリッとした辛さがどんどん食べられる味になってるのですか」


「これは確かにたくさん食べられていいですね」


その頃のリーザ達は帰り際に休憩していた。

冷たい麦茶が体に染みる。


「はぁ、美味しいね」


「麦茶は体に染みますよね」


「うん、暑い日の麦茶は本当に美味しいというか」


「この味は不思議な味ですよね」


飲み物を飲んだらそのまま帰路につく。

帰ったらまた仕事である。


「ただいま戻ったよ」


「お帰り、はい、冷たいおしぼり」


「ありがとうございます」


「外はまだ暑いデスか」


「うん、気温は下がったけどまだ暑いかな」


「秋服とかは用意してあるから、衣替えとかは各自に任せるね」


「分かりました、そうします」


「残暑というやつデスかね」


こうして夏は終わっても少しの間暑さは続く。

残暑は異世界でもあるという事なのか。


秋本番はもう少し先になりそうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ