79 食後のお楽しみ
すみません。前回と同じ内容を更新していました。
改めて今週分を更新します。
さて、ついに始まったクリスマス会──とは言っても、私はパンケーキを焼く準備に入るので、裏方だけどね。
みんなは引き続きゲーム大会だ。
どうやら現状では、久遠さんの一人勝ちらしい。
お姉さんがゲーム機を沢山持っていたおかげで、彼女もやりこんでいたんだとか。
まあ、私はゲームよりも料理の方が好きなので、無理をしてやりたいとも思わないけど。
どちらかというと我が家でのゲームは、お母さんを接待する為の道具だ。
「あ、私も手伝いますね」
「ありがとう、福井さん」
まあ、いつも通り福井さんが補佐をしてくれるので、料理の準備もそんなに大変なことではない。
で、準備が整ったら、夕食を兼ねてパーティーだ。
「メリークリスマース!!」
ジュースで乾杯してから、みんなで夕食を食べる。
「カラアゲ美味しいね」
「クリスマスだから、沢山作ってきたよ」
しかも重箱に詰めてきたから、電子レンジで温め直すことを想定していない。
だから今回持ってきた料理は、全部冷めても美味しい味付けになるようにと、心がけたつもりだ。
好評のようでなにより。
「でも……なんでクリスマスでカラアゲなんデス?」
海外での生活も長い羽田さんには、不思議に感じるようだ。
「海外では七面鳥を食べるらしいけど、日本では一般的ではないから、その代わりじゃない?
本当はカラアゲというか、フライドチキンとか半身揚げとかの方がいいのかもしれないけど……」
「そうなのですネ」
日本は海外から入ってきた物を、独自の形にアレンジするのが好きだからねぇ……。
そう思ったけど、よく考えたら海外だって、お寿司がカリフォルニアロールみたいのになっている場合もあるし、何処でも同じなのだろうか……?
なお、用意した料理が余ることはなかった。
パンケーキに塗る為に用意した生クリーム・あんこ・バター・蜂蜜すら!
……いや、本来は余っていたんだけど、それすらも全部食べちゃうのはどうかと思うなぁ、さくらちゃん……。
「ねえ、こぶしちゃん、糖尿病とか大丈夫なの、これ?」
さすがに心配になって、双子の姉であるこぶしちゃんに確認をとったけど……、
「定期的に、血液検査をさせているから大丈夫」
という、衝撃の答えが返ってきた。
え、そこまでする!?
さくらちゃんの食事量を見てたら心配になるのは当然だけど、病気でもないのに定期的に血液検査をしている小学生って……。
いや、あの食欲は病気みたいなものだから、いいのか……?
いくら食べても太らないとか、結構謎の部分もあるから、もしかしたらさくらちゃんの食欲を研究することで、医学の発展に役立っているのかもしれない。
その後は、それぞれが持ち寄ったプレゼントを、交換することになった。
あみだくじを作って、それでどのプレゼントが当たるのかを決めることになっていて、意図的に狙って特定のプレゼントを手に入れることができないようしてある。
こういうのって、当たり外れは、どうしても出ちゃうからね……。
当たりを手に入れる為に、争うようなことになっては、楽しいパーティーが台無しになってしまうかもしれない。
かくいう私が用意したプレゼントも、人によってはハズレの部類だろうし、押しつけ合って最後まで残るようなことになると悲しいし……。
なお、プレゼントの予算は、1人千円前後だ。
これを設定しておかないと、丹治易さんとかは、やたらと高価な物を用意しそうだし……。
「私、最初はポータブルブルーレイプレイヤーを用意しようと思っていたんですのよ?
金額設定があって残念でしたわね」
「いや……そんな高価なものをもらっても困る……」
「ええっ!?」
それ、社会人の忘年会で、ビンゴとかの賞品になるようなレベルでしょ……。
まっとうな親なら、小学生がそんなものを何処かから持ち帰ったら、問い詰めると思う。
こういうのは、限られた金額の中で、いかにセンスの良いものを選ぶのかが醍醐味だろう。
……そういう意味では、私のはちょっと怪しい。
そして全員にプレゼントが行き渡った。
さて、何が出るかな?




