表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
79/91

78 クリスマス会開始

 終業式が終わった。

 つまり2学期も終わったということだ。

 これから冬休みに入る訳だけど、その前にクリスマス会がある。


 私はクリスマス会で食べる料理を作ることになっているんだけど、下ごしらえは昨日のうちにしておいた。

 帰宅したらすぐに調理して、重箱に詰めるだけだ。

 

 10段重ねもあれば足りるだろうか……?

 さくらちゃんがいると微妙だなぁ。

 それにあまり量が多いと、私だけでは運べないし……。


 こういう時は、自動車が使えると便利なんだけど、さすがに昼間だと運転できる大人達は仕事があるからねぇ……。

 いや、ゆりさんは家にいるけど、車を持っていないし……。

 仕方がないので、運ぶのは福井さんに手伝ってもらうことになっている。


 あとはお母さんとゆりさんの、夕食の分を取り分けておいて……、


「ふ~、よし終わり」


 これで準備完了だ。


 できればクリスマスケーキも作りたかったけど、さすがに時間が無いので、丹治易(にじい)さんの家でホットプレートを使って、パンケーキを焼くことになっている。

 生クリームの他に、あんこやバター、蜂蜜も……これだけを用意しておけばいいよね。


 ピンポーン。


 あ、福井さんが来たかな?


「はーい!」


 それじゃあ、丹治易さんのところへ行こうか。

 

 

 

「いらっしゃいませ、委員長。

 料理をありがとうございますわ」


「おじゃまします。

 みんなは?」


「既にみんな来ているよー」


 丹治易さんの家に着くと、丹治易さんと頭映(かしらば)さんが出迎えてくれた。

 すでに他の人達は、集まっているらしい。

 クリスマス会をする部屋へ行くと、みんなは据え置き型ゲーム機でゲーム大会をしていた。

 ……それはいいんだけど……。


「なに、その格好……!?」


 さくらちゃん達はサンタクロースというか、ミニスカサンタのコスプレをしていた。

 だけどその衣装を、私は知っている!

 それは先日お母さんが2千円札と引き換えに、「着てくれ」と頼み込んできた衣装だった。


 当然私は断った。

 まあ、それで2千円札を取り上げられるようなことはなかったけど、「随分簡単に引き下がるな……?」とは思っていたんだよねぇ……。

 まさかこんな風にみんなを巻き込んで、逃げ道を塞いでくるとは……!?


 というか、何万円使ったの、この衣装で!?

 あと、さすがに全員部のサイズを用意できなかったのか、羽田さんの胸が(はじ)けそうになっているし、スカートが短すぎてパンツが見えそうなんですけど!?


「おばさんからの差し入れさ。

 はい、綺美の分」


 くっ……みんなが着ているのに、私だけ着ない訳にはいかないじゃない……!

 ああ、悲しき日本人の(サガ)……。


「たくさん写真や動画を撮って、送ってくれ……って、おばさんに言われているんだ」


 あっ……これ、他にも食べるので買収されているな……?


「あ、私もそれ欲しいです!」


「いいよー、福ちゃん」


 ……福井さん、そう言いつつも、既に自前のスマホで私のことを撮っているんだけど……。


 ……仕方が無い。


「着替える場所を貸してね」


「はいよー。

 私達も着替えるから、こっちね」


 そんな訳で頭映さんに案内された別室で、私はサンタのコスプレをすることになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ