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年下は可愛いですわ

 国王夫妻からようやく解放されたので寮に戻ろうとしたら、左右からタックルされた。


「ぐはっ!?」


「くわ!?ぐわっ!ぐわっ!」


 タックルの衝撃でバングルを落としてしまったが、バングルは華麗に着地して私にタックルした二人に飛び上がり襲いかかっていた。お互いたまに忘れるが、バングルはちゃんと飛べるのです。


「あいたたた!姉様、やめさせて!」


「うわ!僕の髪の毛をむしるな!」


「バングル!もう大丈夫よ!」


 慌ててバングルを抱っこしてやめさせた。意外にアヒルも強いのね。二人を相手に髪までむしるなんて。


「ほら、怪我もしてないわ。驚かせてごめんなさい」


「…くわぁ…」


 バングルにスリスリされた。くっそ可愛いですわ!あああああ、部屋でもやってくんないかしら!?そしたらもう、ちゅーしてやるのに!


「姉様…あああ…あのアヒルが羨ましい…」

「くそ生意気なアヒルめ…」


 私にタックルをかましたのは義弟のリップルと第2王子のヴェース殿下だったようだ。クラスも同じだし、よく一緒にいるので仲良しなんだと思う。


「姉様、ついに王太子殿下と婚約解消したのですね!」


「え?ええ、そうね」


 義弟の言葉にうなずく。そういや、義弟は王太子(バカ)殿下が嫌いだったなぁ。


「なら、僕と婚約…いや結婚しようよ!」


 いきなりヴェース殿下が爆弾を投下した。国王夫妻から何か言われているのだろうか。


「ええ…ええ?その話はお断りしましたわ。私、しばらく誰とも婚約したくありませんの。それから、まだ未成年なのですから、殿下と結婚はできませんわ」


「えー、いいじゃん!ルージュぅ」


 弟のように可愛がっていた第2王子のヴェース殿下。可愛く言われると困ってしまう。


「ええと…「ダメだよ!姉様は僕と結婚するんだから!姉様、僕と結婚しようよ!そうしたらずっとガーネット家で暮らせるんだよ!姉様がやってる事業の引き継ぎも要らなくなるんだよ!?」


「うーん」


 それはかなり魅力的だわ。自領でしている事業の引き継ぎはかなり面倒だし、ちゃんとやってくれるか不安もあったし…


「ダメだよ!ルージュ!僕と結婚して王妃になったら、孤児院の国営化が早くなるよ」


「…確かに」


 全体を考えるならば、その方が……自領だけより国規模にした方が……って、なんでこんな話に!?



「もう!私はしばらく誰とも婚約したくありませんの!お仕事もお休みしますのよ!」


「姉様…」

「ルージュぅ…」


「私にも休息と考える時間が必要なんですの。二人の気持ちはとても嬉しいわ。でも、二人なら私よりもっと素敵な令嬢が…」


「姉様以上の令嬢なんかいない!」

「ルージュ以上の令嬢なんかいるか!」


「えええ……」


 いや、いるでしょうよ。こんなぽっちゃり令嬢より可愛くて賢くて素晴らしい令嬢なんていくらでも。


「くわぁ…」


 バングルがスリスリしてくれる。サービスですね?私もバングルにスリスリした。


「「アヒルめ…」」


 あら?二人して何を怒っているのかしら。


「とにかく、私はしばらく婚約も結婚もしませんわ」


「なら…まだ僕にもチャンスが…」

「これから口説けばいいか…」


 何やらブツブツ言っていたが、二人とも最終的には納得してくれました。素直なよいこ達で良かったわ。







 無事に自室に帰還し、バングルとベッドにダイブした。なんか、今日はすっごく疲れたわ。


『なあ』


『なんですの?』


『お前、マジで色々気をつけろよ?あのガキ共といいチャラ黒保健医といい、厄介な気配しかしない男に好かれ過ぎだ』


『ええ?別に保健の先生には好かれてませんし、リップルとヴェース様はなついているだけですわ』


『…………にぶすぎる…いや、俺が近くで守ってりゃいいのか』


 バングルはブツブツ言いながらなんか考えているらしい。


「てりゃ!」


「くわぁ!?」


 隙あり!とバングルを捕獲した。お尻をスリスリしてやると、悲鳴をあげる。


『んな!?変態!!』


『ああ…癒されるわ…なんて素晴らしいお尻なのかしら…しかもいい匂い…』


『嗅ぐなあああああ!?』


 バングルが私から器用にもネックレスを奪い、人型になった。多分魔法を使ったのでしょうね。


 つまり、バングルの素晴らしい羽毛と魅惑のお尻が青年の引き締まったお尻に変わったのだ。


『これはこれでアリですわ』


 私はこの時、疲れていたのです。後で考えたら、明らかにナシでしたわ。完璧にアウトでしたわ。思い出すと頭を抱えて走り出したくなりますわ。


『は?アリってなん…やめ…ぎゃあああああ!?やめ…揉むな!そこはまずいから!うわあああああ!!』


『ああ…素敵なお尻…』


 私はうっとりと人型バングルのお尻を堪能しました。もうバングルならアヒルでも人でもイケますわ。

 服が邪魔なので脱がそうとしたら、そこは頑なに拒否されました。かわりにおさわり許可をいただいたので、仕方ありませんわね。


『もう好きにしてくれ………』


 バングルは最終的にアヒルの姿に戻ってぐったりしていました。


『では遠慮なく!』


『遠慮しろぉぉ!?』


 バングルのお尻を揉みまくり、甘噛みしたりスリスリしたり…私は魅惑のお尻を思う存分堪能しまくったのでした。

 なんだかんだで拒否しないバングルは、私に甘いと思いますわ。

・リップル(義弟)とヴェース(第2王子)が仲間になった!


 なんか、精神的にまともな人ってバングル以外出てない気がしてきました。濃いな!全体的に!

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