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私、みみっちい仕返しをいたします  作者: 明。
番外・レッタ編
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覚悟を決めました

 屋根を直してくれたポッポ様にお願い事をしました。イレギュラーな願い事でしたが、ポッポ様は苦笑しながら必ず叶えますよと約束してくれました。


 さて、進むべき道は決めました。後は告げるたけですね。


「ルージュ様、見守ってくださってありがとうございます」


「いいえ、いいのよ。バルちゃんとノアちゃんをよろしくね」


 私の主様は今日も最高です。


「はい!」


 久しぶりにすっきりした気分です。アヒル様達と話そうと思いました。話そうと、思ったんです。







「レッタ、本当に綺麗になったね」


 なのに、何故か幼馴染に(多分)口説かれています。なぜこうなったので………あれか。幸運が今発動されたのですかね?いや、お世話になった方達に少しずつ幸運を与えてほしいと願っただけだから、違いますね。ある意味不運ですし。

 ちなみに何故こうなったかと申しますと、アヒル様達を召喚すべく人気のない場所に行こうとしたら村の幼馴染に声をかけられたわけですよ。


「ありがとうございます」


「なんかこう……あか抜けたっていうか、昔とはちがうね」


「………そうですね」


 (こっち)じゃ化粧も爪の手入れもしませんし、お洒落もせいぜいお祭りとデートの時でしょうか?と言っても、服のお店なんてないので自分で作るか裁縫が得意な人に依頼するしかしかありません。今私が着ているワンピース。こんな上質な仕立ての服は、この村じゃまず手に入らないのです。

 彼は純朴で穏やかで……いつか結婚するならこんな人がいいと思っていた理想そのものです。


「あ、あのさ!向こうにスゲー景色がいい所があるんだ!」


 だけど、私の心は微塵も動きません。驚くぐらいに冷静です。

 だから、気がついてしまいました。





 神の使いである美青年二人が、ギリギリとハンカチを噛んで嫉妬していることに。





 いや、うん。私は全力で彼を庇わねばなりません。冷静から一気に恐怖へ叩き落とされました。彼らの戦闘力ははかり知れません。しかし、青年程度は一捻りなのだとわかります。


「ごめんなさい。私、向こうに恋人がいるから殿方と二人きりにはなれないの」


「えっ!?あ、そう、だよな。ごめんね!」


 彼は涙目でした。まあ、傷は深くない方がいいですし、彼の命のためです。いい仕事をしました。


「レッタ!恋人とは誰の事だ!?」

「レッタ!俺達というモノがありながら、浮気か!?」


「バル様、ノア様。アヒル姿になったら教えてあげます」


「「くわあ」」


 アヒル姿になったお二人の胸毛を全力で堪能しました。ふかふかのモッフモフですよ。ルージュ様はお尻が最高と言っていますが、私は胸が最高だと思います。


「くわ!?」

「くわわ!?」


「お二人不足なんです。補給させてください」


 そう言えば、大人しくされるがまま。お尻も確かにフカフカですね。うん、私も寂しかった。ふとした瞬間に、二人を探していたんです。


「くあ……」

「くああ……」


 二人が甘えた声でスリスリと首をすり寄せてきました。うん、やっぱり私は胸が好き。こうやって、応えてもらえるのですもの。




 しばらくして、焦れたお二人はまた人の姿になってしまいました。人の姿だと抱きつけません。心臓が割れます。無理です。しぶしぶ距離を取りました。相変わらず彫像みたいに綺麗ですね。


「それで、どういう事だ!?」

「レッタの恋人は誰だ!?」


「お二人です」


「そうか、オフタリか!」

「オフタリとは…………誰………ん?オフタリ……お二人??」


「バル様、正解です」


 バル様が真っ赤になりました。ノア様はまだ理解されていないようです。バル様はルージュ様と共に過ごした時間が長いせいか、この辺りの察しがいいですね。ノア様は逆に、鈍いです。


「半分!?どうした!?思考がめちゃくちゃになっているぞ!??」


「くわああああああああああああああ!!」


「………………あら」


 バル様ったら、真っ赤になって飛んでいってしまわれました。まあ、落ち着いたら戻るでしょう。


「………半分はどうしたんだ?」


「恋人とはバル様とノア様の事ですとお話ししましたら、照れてしまわれたようですわ」


「!???」


 あら、ノア様も真っ赤になってしまいましたわ。逃がさないよう右手をつかみ、騎士がするように口づけをしました。


「お慕いしておりますわ。ようやく、私も覚悟をいたしました」


「!???へっ!?こいびと??かくご?!オシタイ??」


 美しくて愛らしい、私の恋人達。普段は押してばかりなのに、押されるのに弱いって初めて知りましたわ。私のアヒル様達は、本当に可愛らしくて大好きです!あら?バル様も戻ってきましたのね?丁度人の姿になってくれています。

 手を引くと、バル様は素直についてきました。倫理的に両手に花はどうかと今でも思いますが、もう仕方ないですよね。私も覚悟を決めたのですから。


 二人の手を取って、騎士がするようにひざまずきました。


「お二人共、私に愛される覚悟はよろしくて?」


「「!???」」


「バル様?ノア様!??」


 こうして(多分)私はバル様とノア様の恋人になったのですが………。


「レッタ」


「はい、バル様」


「…………………その、レッタは………」


「バル様の恋人になりました」


「……………!!(何やらガッツポーズしている)」






「その、レッタ」


「はい、ノア様」


「その、あの、き、キスを………」


「これでよろしいですか?」


 ほっぺにコッソリキスをしました。


「………………!!」


 ノア様が崩れ落ちて泣きました。私はともかく、私の恋人達が落ち着くのはまだまだ先なようです。

覚悟を決めたレッタは強い。あと一話ぐらいで完結ですかね?

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