表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私、みみっちい仕返しをいたします  作者: 明。
番外・レッタ編
126/131

幸せについて本気だして考える暇がない

 アヒル様達の件を、家族は知りません。なので、それとなく母に聞いてみました。


「もし、私が神様みたいな……人じゃない存在と結婚したらどうする?」


「いいんじゃない?」


 それとなくじゃなく、完全に直球でした。そして、母の返事が軽い!あまりにも軽い!ショックで床に倒れていると、母親が近寄ってきました。


「レッタ、母さん今ごちそう作ってるから。そこ邪魔」


 母が適当な返答をするだけでなく、扱いが雑です。仕方なく手伝いながら会話を続行することにしました。


「いや、本当にいいの?子供とかできないかもしれないよ?」


「別にレッタが孫を産まなきゃいけないわけじゃない。レッタは充分家族に尽くしたんだから、自分の幸せをつかんでいいと母さんは思う。だから、神様だろうがかまわないよ。お前が幸せなら、それでいい」


「……………うん」


 皆、私の好きにしていいんだよと言ってくれますね。だからこそ、迷うのです。


「それで、神様ってのはどんななんだい?」


 完全にバレています。仕方ないので素直に話しました。


「いや、神様じゃなくて神様の使いなの。そうだなぁ、普段は可愛いんだけど、急に色気たっぷりで迫ってくるのやめてほしい。無駄に美形なんだから、威力をわかっていただきたい」


「……………待った。普段は人間の姿じゃないわけ?」


「白と黒のアヒル姿だよ」


「………………………?……………!?あんた、神様の使い(仮)相手に二股しとるの!?」


「ちっっがあああああああう!!」


 叫びつつ、違わない気もするのです。私もそこがずっと引っかかっていたのですから。


「その、元々は一人だったけど、色々あって二人に別れたらしいの。で、片方は魔王に「魔王!??」


 余計な情報を与えてしまいました。二股の指摘に焦ったから仕方ないですね。結局最初から最後まで説明する羽目になりました。


「………で、あんたはどうしたいの?」


「そこなんだよねぇ」


 アヒル様達のことは、多分好きなのです。考えようとしたところで、悲鳴が聞こえました。とっさにモップを手に取り駆けつけると、そこには女王様がおられました。


女王(マカラ)様……」


 ええ、言わずと知れた、うちのマカラ様ですよ。女王様と書いて、マカラ様と読みますよ。そのお尻の下には、王様と思われるパンツ一枚の男性がいます。なんでパンツ一枚なのに王様とわかったか、ですか?頭に王冠をくくりつけられていたからですよ。

 コンラッド様、クレスト様、ファンデ様は身なりがいいおじさん達を連行しています。こちらはズボンのみ奪われております。


「レッタ!首謀者を捕獲してきたわ!賠償金を請求するなり辱しめるなり、好きにしていいわよ!」


 マカラ様……悪気はないんですよね。私はニッコリ微笑んだ。


「返してきなさい」


 もはや返品扱いです。正直、私がどうこうできる範囲を軽く越えました。キレなかった自分をほめてあげたいです。


「いや、下手に何もせず帰しちゃうと報復しようとか考えかねないですよ。ギリギリ生活できる金銭以外を徴収するか、人質を取るかしないと」


「それ、私個人でどうこうできないですよね!?国単位の話ですよね!?」


 穏やかなコンラッド様に反論しました。


「じゃあ、マカラちゃん。その王様(おじさん)達、うちのお城にポイしよっか」


 コンラッド様は笑顔ですが、笑顔が黒いです。何かをやらかしたのでしょう。


「ま、まさかそのままの姿で!?」


 それ、ただの不審者にしかなりませんよね!?国王としてどころか、人として終了しちゃってますよね!??


「他国の民がいくら犠牲になろうと知ったこっちゃないと言えるぐらいだから、自分が非人道的扱いをされても仕方ないよね。知ったこっちゃないよね?最後の慈悲(ぱんつ)も無しで城に転移させようか」


「……………」


 他国の民とは私たちの事ですね?こちらに死人が出ようと関係ないと。そうですよね。危険な魔物をしこたま送るって………そういうこと、ですよね?


「………確かに、お金を搾り取るだけじゃ足りないですね」


「そうだね。これは父様の領分だな。長年国境に接する辺境を守っていた領主の……ね」


 父が怖いです。うちの父は普段穏やかなのですが、特定の条件下で鬼父に変身します。


 悲しげな(たぶん)王様の声が聞こえました。成仏したらいいです。




 父は隣国のパンイチ軍団を連行してお城へ行くことになりました。有能なコンラッド様は、証拠もバッチリまとめています。


「面倒だから、直通の陣つくりますか」


 コンラッド様の魔法陣で転移しました。夕飯までには帰ってくるそうです。今日はごちそうだものね。父も楽しみにしていたのでしょう。


「レッタ!わたくしもお忍びで来ましてよ!」「……ごめん、止められなかった」


 ルージュ様とピアス様が魔法陣で来てしまいました。


「粗食でも苦情は受け付けませんよ!母さん、母さぁぁん!!お客様が二名増えたあああああ!!」


 何故でしょうか。私はアヒル様達について考えるため、実家でゆったりする予定だったのに、まったく暇がありません。

 普段と変わらない気がするんですが、何故ですか!?

答え・大体マカラとファンデとたまにルージュのせい


別作品ですが、悪なりでまさかの重大発表があります。興味がありましたら、活動報告をご覧ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ