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私、みみっちい仕返しをいたします  作者: 明。
番外・レッタ編
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陰謀も策謀も一気に破壊する方向です

 コンラッド様は暫く謎の石を眺めていました。マカラ様が気がつき、その魔法陣に加工をしました。あまりの早業に、止める間もありませんでした。


「どうやら、隣国のシュービレーみたいね」


 魔法陣から聞こえる声。それは隣国シュービレーの言語だとマカラ様は言います。流石ですね。ちなみに魔法陣を書き換えて、作成者のいる場所とこっちを繋いだそうです。


「どうする?」


「嫌がらせをするわ」


 マカラ様は真顔でした。よい子も悪い子も、マカラ様を敵に回してはいけません。

 うちの領地を危険にさらした馬鹿は、マカラ様のどぎついお仕置きをくらったらよいのです。私は止めませんでした。


「ファンデ~、ちょっと活きのいい肉食魔物捕まえてきて」


「わかった!」

「俺も行く。ファンデちゃん力加減苦手でしょ」



-数分後-



「捕ってきたぞ!」


「ありがとう、ファンデとクレストさん。さ、送るわよ~」


 マカラ様は魔法陣をちょいちょいっといじって逆転させ、先ず精肉で出た魔物の血を圧縮して送りました。悲鳴が聞こえます。


「じゃ、魔物も送るわよ~」


 活きのいい肉食魔物さん達が送られました。悲鳴が聞こえます。次々送られます。悲鳴が聞こえます。


「ブタ、来なさい」


「はっ!踏んでいただけるのですか!?」


 夢魔さんは相変わらず気持ち悪いです。悪魔って皆こんななんですかね?


「この魔法陣の向こうにいる人間をたくさん食べたら踏んであげるわ」

「喜んで!!」


 夢魔さん…ブレないですね。コンラッドさんも夢魔さんについては諦めているみたいです。なんだが悲鳴からうふんあはんな声が聞こえてきました。


「ご主人様、あちらで一番偉い男を連れて来ました。だいぶ絞りましたが、一応生きてます!」


 夢魔さんはとってもいい笑顔です。謎の汁まみれで、謎の汁まみれな全裸男性を持ってきました。


「………皆は向こうで遊んでましょうね~」


 ワタシハナニモミナカッタ。


 教育上、夢魔さんの存在はよろしくないので子供達を避難させることにしました。


「んん……とりあえず脅しますか。いい感じにトンデモ画像撮って全世界に放映しますよって言えばいいかしら」


「戦争にならんように、念入りに頼む」


 クレスト様から許可が出てしまいました。シュービレーの男性に、平穏な人生が強制終了のお知らせです。


「い、いやああああああああああ!!」






 男性の悲痛な叫びを聞きながら、何も見なかった事にして実家に戻りました。本当に、手を出したタイミングが悪すぎましたね。


「なあなあファンデ姉ちゃん!本読んで!」


「ファンデ姉ちゃん、遊んで~」


 我が家は平和ですねぇ。しかし、ほのぼのできたのはそこまででした。私は……ある意味シュービレーにがっつり関わっていたのです。


「レッタ……」


 マカラ様が悲しそうな顔をしています。どうしたのでしょうか。


「どうやら、攻めてきた原因は、レッタのアヒルらしいの」



 な ん で す と !?



 シュービレー南の氷山には、ドラゴンがいた。そのドラゴン……つまりアヒル様がルージュ様について行った結果、ドラゴンに怯えて居なかった種が増えて甚大な被害が出たそうです。先ほどの生態系が狂う話と同じですね。


 最近派手に討伐をしていたアヒル様。アヒル様=シュービレーのドラゴンとバレてしまったのだそうです。ソルレイクがシュービレーのドラゴンを奪い、甚大な被害をもたらした。だから報復措置として転移陣というか空間を繋げる陣を刻んだ魔石を魔物が増えた地域にばらまき、うちの領地に出るようにしたそうです。向こうにしてみれば、ソルレイクのせいで増えた魔物が減る。仕返しもできて一石二鳥。

 さらに弱ったうちの領地をゲットできたらいいなって感じだったらしいです。


 え?これ、私のせいですか?私が、国に言われるがままにアヒル様達に討伐をお願いしていたせいですか??だって、私が……アヒル様達に頼まなければ……。


「レッタ」


「マカラさま………わ、わたし………」


 涙で視界がぼやけてしまいました。泣くな。泣くのは卑怯です。考えないでいた自分が招いた事なのですから、泣く資格なんてありません。


「大丈夫。レッタを泣かせたり、レッタの故郷を脅かす愚か者なんて、私達がなんとかしてあげるわ!なんなら、滅ぼし「ストォォップ!ストップ、危険思想!先ずは話し合いです!!」


「ま、そもそもドラゴンはシュービレーのもんってわけじゃないし、向こうに非があるのは間違いない。証人もいるし、休暇じゃないうちの主に搾り取ってもらおうぜ」


 クレスト様はいい笑顔でしれっと言いました。


「どうせなら、もっと証拠を集めようか。僕、ちょっと行ってきます。レッタさんにはお世話になりましたし、恩返しの時です。徹底的に潰しましょう!」


「え!?」


『レッタのために!』


「え!?」


 皆さん、一斉にどこかへ行ってしまいました。私がルージュ様に泣きついたのは言うまでもありません。しかし、流石のルージュ様でも行方不明な皆さんを止めることはできなかったのです。

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