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私、みみっちい仕返しをいたします  作者: 明。
番外・レッタ編
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自分の幸せについて本気だして考えてみた

 コンラッド様とのお話から、数日。色々考えてはいるのですが……。


「くわ?」

「くーわ」


 二匹の可愛いアヒル様達があの手この手で邪魔されるとどうでもよくなってしまう!!このままではダメ人間まっしぐらです。決意して立ち上がりました。


「実家に帰らせていただきます!」


「「くわわ!?」」


 そもそもアヒル様達が近くにいるのに考え事などできません。幸い有給休暇もたまりまくっていますから、ルージュ様にお願いして、二週間ほど実家に帰らせていただくことにしました。

 そういえば、今までは定期的に実家へ帰っていたけどここ最近は事件がありすぎて帰っていませんでした。弟妹へのお土産貯金がたっぷり貯まっています。お土産、奮発しちゃおうかな。ウキウキしながら歩いていたら、マカラ様とファンデ様に会いました。いきなり居なくなったらお二人は拗ねるに違いないと話したところ………。


「私も行きたい!」

「私も行きたい!ちゃんと大人しく、令嬢らしくするから!」


 まさかのお二人も行きたいコール。いや、ナニしに行くんですか?


「「レッタの弟妹とか、絶対可愛い」」


「ええ、可愛いですよ!」


 私は弟妹の可愛らしさについて熱弁しました。うちの子は世界一なのです。


「それから、私は子供に接したことがないの。お母さんになるのに、それじゃダメかなって」


「マカラ様……」


 マカラ様には呪わない、一服盛らない、家畜に乗らないと約束させました。ファンデ様には走らない、狩らない、暴れないと約束させました。これで多分大丈夫………なはず。多分マカラ様を心配したコンラッド様とファンデ様の暴走阻止要員としてクレスト様が来てくださいました。これなら大丈夫!


 さて、我が家は王都から馬車で二日の場所です。お貴族様なマカラ様達のおかげで立派な馬車に………これは、馬車ですか?馬はいない箱形の乗り物です。


「ふふふ、これは魔導自動車ですよ」


「マドウジドウシャ?」


「カッコいいな」


 クレスト様はこの変わった乗り物が気に入ったようです。騎士に憧れる少年のような瞳です。


「そうだな、カッコいいな!」


 ファンデ様もキラキラしています。コンラッド様もご機嫌です。


「これは最新式の魔術エンジンを使用していまして、今までにないほど省エネなんです!魔力電導率をあげるために各所に「乗りましょう。リヒャルト、それは後で私に話してちょうだい。レッタは魔術式や魔具には興味がないの。それに、詳細がわかったら乗りたがらないわよ」


 最後が聞き取れませんでしたが、興味はなくとも楽しげに話すコンラッド様のお話を聞くぐらいはしたのに。ここで詳細を確認しなかったことを、私は後悔することになるのでした。


「ぎにゃあああああああああ!!」

「あはははははははははは!」

「ぎゃははははははははは!」

「わはははははははははは!」


 この乗り物、異常なまでに速かったのです。これだけスピードが出ていれば当然お尻が痛くなったりするものですが、クッションがフッカフカなので衝撃がありません。しかし、異常な速度です。幸いコンラッド様が巧みに運転しているのでぶつかりはしませんが、ヒヤヒヤします!こ、怖い!


「レッタ、大丈夫だ!万が一落ちても絶対助けるぞ!!」


「お願いします!!」


 今日ほどファンデ様を頼もしく思った日はありません。走行中はずっとファンデ様にしがみついておりました。


「レッタは怖がりねえ。リヒャルトが私とお腹の子の身を危険にさらすわけがないじゃない」


「納得はしましたが、怖いものは怖いんですうううう!!」


 マカラ様やファンデ様みたいに、オリハルコンの心臓は持ってないんですよ!私はその辺の石コロ侍女なんですから!大騒ぎする私をスルーして、クレスト様とコンラッド様は和やかに会話しておりました。


「スゲーな、これ。まだ販売はしてねぇの?」


「コストがかかりすぎてまして、そこをクリアしたら特許を取得してから販売します」


「今のうちに経費で買えないか相談しとくわ」


「ありがとうございます」


「気になってたんだが、そんな稼いでどうすんの?」


「マカラちゃんに楽をさせたいです」


 穏やかに微笑むコンラッド様。いい旦那様を捕まえましたね、マカラ様!


「…レッタ」


「はい」


「私、この子をうまく愛せるかしら」


 不安げにお腹を撫でるマカラ様。少しずつお母さんになっているんですね。


「大丈夫です!私がいますから!」


 弟妹を素直なよいこに育てた私です!育児には自信があります!!


「そうだな!マカラ、私もルージュもいるぞ!!だから、大丈夫だ!!」


「……うん。ありがとう」


 素直なマカラ様は可愛いです。とても和みました。




「あ、あは、あははははは………」


 そして馬車で二日かかる場所に、ほんの三十分程度で着いてしまいました。

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