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私、みみっちい仕返しをいたします  作者: 明。
番外・マカラ編
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酷すぎる裁判

リヒャルト視点です。

 被告人が意識を取り戻すまでは休廷なので皆でお茶をすることに。バングナルト様は呆れたご様子だった。


「大丈夫なのか?この国」


「ちょ!オブラート!バングナルト様、オブラート!!」


 オブラートと言ってる辺り、クレスト様も同じ考えだって言っちゃってますよ。落ち着いてください。ついでになんでクレスト様が慕われているのか聞いたら、なんでもクレスト様は有名な剣術大会で準優勝したことがあるからじゃないかとのこと。実はすごい人に指導してもらっていたんだなぁと改めて思った。


「大丈夫ですわ、バングナルト様。今回特に仕事が適当な騎士と司法官を選んだらああなったのです。普段はきちんとしてましてよ」


「あの、そんな適当な人達が普通にいるのも不安なんですが」


「大丈夫ですわ。特に司法官長は気がついたら何故か真実にたどり着く…奇跡の司法官長として崇められているのです」


 適当にしてても真実にたどり着くとかすごい…いやいや、待った。


「つまり、運がいい人なんですか?」


「ええ、そうともいいますわ」


 ルージュ様が目をそらした。まぁ、真実にたどり着くならいい…のかな?冤罪にはなってないみたいだし。そんな会話をしていたら、レッタさんがマカラちゃんに怒っていた。


「マカラ様!私、こんなにやらかすって聞いてないんですが!!」


「そうね。ほぼ私と母とアイラで計画したから言ってないわ。レッタは優しいもの。もはや死に体の相手に鞭打つなんて、止めるかもしれないから、言わなかったの」


 レッタさんはうつむき、震え…………怒りを爆発させた。


「マカラ様のおバカ!!私を甘く見ないでいただけます!?私は生涯マカラ様の友人でいるんです!間違っているなら止めるのは当たり前でしょ!!」


「う……」


「まあ、今回に限っては止めませんけど。あの程度じゃ足りないと思ってましたから」


「レッタ?」


 レッタさんは笑っているが、その瞳には変わらず怒りの炎が宿っていた。


「マカラ様を泣かせて傷つけたあげく、マカラ様が得るはずだった家族との幸せまでも奪い、ようやく見つけた大切な相手を監禁したあげくに痛めつけてボロボロにして無一文で捨てたんですよ!?たまったまマカラ様のお父様が助けたからよかったですけど、コンラッド様は下手したら死んでたんですよ!?そんな元凶に仕返ししたいのは当たり前!むしろなんで私を仲間はずれにするんです!?酷いです、マカラ様!!」


「レッタ…」


「死に体だろうが、鞭を打って痛めつけて辱しめて、死んでも苦痛を与えてやりたいぐらいですよ!!」


 ついに良心とも言えるレッタさんにまで見放された男。あれだね。終了のお知らせだね。レッタさんのアヒルさん達がガクブルするほどの気迫だ。マカラちゃんはそんなレッタさんの話を聞いてナニか思いついたらしい。ブタと呼んでいる夢魔さんを召喚して何かを囁いた。ブタさんはすぐに消える。


「死んでも…ね。母様、ちょっと予定変更してもいいかしら?レッタのおかげですごーくいいアイディアを思いついちゃった!レッタにも是非協力してほしいの!」


「なんなりと」


 レッタさんはやる気だ。


「レッタというか、レッタにつきまと……求愛しているアヒル達にお願いしてほしいのよ」


「「くわわ?」」


 レッタさんに、求愛??アヒルが、レッタさんに、求愛!??そういやいつもアヒルを連れているけど…え??


「アヒル様達にですか?私個人ができることでしたらいくらでもいたしますが、アヒル様達が困るようなことはちょっと…」


「大丈夫。うちの夢魔(ブタ)にもできる程度のことだから」


「くわ」

「くわわ」


 白と黒のアヒル達が頷く。え?このアヒル達って言葉がわかるの?僕がパニックを起こしていると、アヒル達はイケメンになった。片方は透き通るような白さ。片方は黒髪の、まるで一対の絵画か彫刻のように美しい二人だった。


「他ならぬレッタの頼みとあらば」

「聞いてやらぬこともない」


 そして、両側からホールドされているレッタさんが赤い。ああ、なんか可哀想。


「しかし、願うならば」

「対価をもらわねばな」


「対価…ですか?私あまりお金は…近い近い近い近い!」


 レッタさんにベタベタするイケメンズ。レッタさんは必死にもがくが、あまり意味がない。両手にキスされて固まり、気がつけばイケメンサンドで抱きしめられていた。


「みぎゃあああああああああああ!!」

「金などいらぬ」

「ふぎゃあああああああああああ!!」

「我らの欲しいのは…そうだな…」

「ぶみゃあああああああああああ!!」


 レッタさんはイケメンサンドでパニックを起こしており、まったく聞いていない。


「仕方ありませんわねぇ。レッタが困ってますわ。バルちゃん、ノアちゃん、おやめなさい」


「「困らせてるのはこいつだ」」


 息ピッタリなイケメンズ。残念ながら困らせているのは両方だと思うな。ルージュ様は言い合いを始めたイケメンズにため息を吐くと、桃色アヒルを足元に出現させた。


「ハルルちゃん、チャームヒップダンス!!」


「がぁがぁがぁ♪」


 踊り出す桃色アヒルは可愛い。そして、イケメンズが同じ動きをしているのを見て…一気に冷静になった。イケメンズがお尻をフリフリ…シュールすぎる。アヒルなら可愛いだけだったけど…なんと残念なのだろう。


「ルージュ、やめろ!」

「ルージュ、悪かった!」


 涙目でルージュ様に叫ぶイケメンズ。ルージュ様はニコニコしているが、レッタさんを困らせたイケメンズを許す気はなさそうだ。ここでマカラちゃんが交渉した。


「やめてほしくば言うことを聞きなさい!貴方達ならそう難しくないでしょう?」


 結局、レッタさんが犠牲になることなくマカラちゃんの要望をイケメンズが聞いて消えた。なんか難しくはないが面倒だとか言っていたけど、何をお願いしたんだろうか。

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