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賢者の趣味は癖のヤバイ魔剣作りです。  作者: 黒銘菓
世穿大剣

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大賢者 タツミン=ユースティコルン=デロンド=オールノウズ

 長ったらしくて大賢者の名前を覚えられる自信がありません。

 因みに、「タツミン」の部分は某ラジオのパーソナリティーの一人の名前から勝手に拝借しました。

 塔の中。と言うか、塔の上からふわりと花びらが舞い散るように降りて来た人物に思わず見蕩れた。




黒いローブに墨の如き、それでいて光を受けて煌めく黒髪

黒く 大きく 月の光を映した水鏡のような輝く瞳

絹なぞ比べ物にならない程滑らかで眩い肌。

霊峰を思わせる流れるように通った鼻筋。

艶かしく 妖しく 紅い唇

ローブから伸びる手は細く、しなやかで美しい。



容姿端麗

傾国美女

立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花




どんな女神も嫉妬してしまうような、全存在が惹きつけられるような美人であった。





 「お客様?………少なくとも身の程知らずの強盗では無さそうね。」

 妖しく唇が動く。

 ここでゴウテツはハッとなった。



 「お、お初にお目にっ掛かる。(それがし)は俗世で冒険者家業をやっているゴウテツと言う者。

 突然の来訪お詫び申し上げる。」

 そう言って目の前の美人に最敬礼をする。

 「本日。某は大賢者殿にご相談があり、伺った次第。大賢者殿は御不在か?」

 少し舌と頭がフリーズしている。


 大賢者の元へなんの断りも無くやって来てこれから図々しく魔剣をねだろうと言うのだ。

 道すがらも罠と障害だらけであった。

 さぞ気難しい、俗世を嫌った人であろう。


 下手をすれば命は無い。というか、命が有れば上手くいったと言って良いだろう。




 「大賢者は不在かって……。うふっ。」

 目の前の美人が笑った。

 最敬礼した状態で見る事は叶わないが、さぞ見目麗しいのであろう。

 「何か、某。妙な事を申したでしょうか?」

 恐る恐る頭を上げて美人の顔を見る。

 そこにはどんな美しい宝玉や美麗な景色をも色褪せて見えそうな笑顔があった。




 「だって……大賢者が不在だったらなんで私はここに居るのよ?」

 意味が解らなかった。

 どういうことだ?

 そう言えば、目の前の美人は一体何者だ?

 従者?

 使い魔?

 それとも…………

 「私、タツミン=ユースティコルン=デロンド=オールノウズに御用があると言うのなら、承るわよ?」

 悪戯っぽく笑う目の前の美人の口から紡がれた言葉を聴いてやっと解った。

 目の前のこの美人が 大賢者:タツミン=ユースティコルン=デロンド=オールノウズ その人なのだと。


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